- 車を売る時のETCのベストな扱いを知りたい
- ETC取り外し・取り付け費用を調べたい
- 買い替えた車でETCを再セットアップする方法を知りたい
車の下取りの際、ETCを取り外したら買取額がダウンしてしまうのだろうか、逆に付けたままなら買取額アップが期待できるのだろうかと悩む人もいるでしょう。
ここでは車の買取の際にETCの有無がどれだけ買取額に影響を与えるのかについてまとめてみました。
またETCを取り外した場合とつけたまま車を売却した場合のそれぞれのメリットやデメリットについてもまとめています。自分のケースではETCをどうしたらいいのか参考にしてみてください。
車の売却時にETC車載器を取り外すと損をする?得になる?
車にETC車載器を取り付けている人も多いでしょう。では車を売却する際にそのETC車載器を取り外したら損をするのだろうか、それとも逆に得になるのだろうか悩む人もいるでしょう。
ここではそれについて検証していきます。
車査定時に「ETC車載器の有無」の影響は小さめ
車査定時にETC車載器があったほうが買取額がアップするのではと思う人もいるでしょう。ETC車載器は最新式だと2万円以上するものもあるため、新しいETCが付いていれば買取額が高くなると思うかもしれません。
ですが、車査定時のETC車載器の有無については、もちろん査定額は変わることもありますが影響はそれほど多くはないでしょう。
取り付けたまま買取してもらっても数千円程度高くなるくらいです。かといって、取り外した場合も取り外し費用がかかるためお得とも言い切れないのです。
ETC取扱いの3つのパターン
車を売却する際、ETC車載器の取り扱いについては、主に以下の3つのパターンが考えられ、それぞれメリット・デメリットがあるので検討する必要があります
【パターン①】車にETCを付けたままで売る
車にETCを付けたまま売る方法のメリットとしては以下の2つが考えられます。
- 買取額が多少アップする可能性がある
- 取り外す際の費用や労力がかからない
ただし買取額がアップするといっても、良くて数千円程度でしょうし、ETCが古かったり性能が低かったりすると買取額が変わらないというケースも考えられます。
また、新しく購入する車にETCが付いていなければ、新たにETC車載器を購入する費用がかかってきます。ですので、購入する車のETCの有無もポイントになってきます。
買取額が多少アップする可能性がある
ETC車載器は今や90%以上の人が付けているパーツで、高速道路を走行する場合にとても便利なアイテムです。ですので、業者が車をリユースする際にETCを搭載していることを売りにすることもあります。
そのためETCを付けたまま売ることで買取業者によっては買取額アップが期待できます。
数万円のアップということは考えられませんが、数千円は買取額がアップする可能性がありますので、使わないETCであればそのままつけておいた方がお得です。
取り外す際の費用や労力がかからない
ETCを取り外した上で車を売れば、次の車にそのETCを使うこともできますし、ETCのみを売ることもできます。
ただETCを取り外しは一般の方にできることではありませんので、業者に依頼すれば取り外し費用として3,000円から5,000円ほどかかります。さらに新しい車に取り付けるとなると、取り付け工賃もかかります。
カー用品店で新しいETCを購入した際には、店舗でも安く取り付けしてくれますが、持込となると割高になってしまう事もあるので、そういった費用と労力を考えるとETCをそのまま売ったほうがいいという考えもできます。
【パターン②】ETCを外して他の車に取り付ける
新しく購入する車にETCが付いていない場合、使っていたETCを外して取り付けるという方法もあります。手続きは必要になりますが、ETCは基本的に取り外して他の車でも利用する事ができます。
ETCを付けたまま車を売っても、良くて数千円程度査定額がアップするだけです。せっかく取り付けたETCなのに数千円程度の価値しかないのはがっかりするでしょう。
最新式で性能の良いETC車載器だと新品で3万円以上するものもありますから、そういったETCを取り付けているなら、それをそのまま使うのもいいでしょう。
新しいETC車載器を買う費用がかからない
新しく購入する車にETC車載器が付いていないというケースも考えられます。その場合には前の車からETCを取り外しておけば、それをそのまま新しい車に取り付けることができるので、新しい車載器を買う費用がかかりません。
新しく性能の良いETCを取り付けたばかりだったという方なら、また新たに同じものを買うとなると損した気分になります。
また新車を購入する場合にはETC車載器をオプションで取り付けることになるでしょうが、ETCを取り外しておけばオプションも外すことでその費用も節約できます。
【ただし】ETCの取り外し&取り付けの費用や労力がかかる
ただしETCを取り外す場合、一般の方が自分で取り外すことは難しいです。下手に知識のない方が自分で外そうとすると配線を切ってしまうおそれもあり、そうなるとETCが使えなくなる可能性もあります。
そのため専門業者に取り外しを依頼する事になりますが、その場合には3,000円から5,000円程の工賃がかかります。さらには新しい車に取り付ける際にも工賃がかかります。
ETCは安いものだと数千円で購入できますから、取り外し&取り付け工賃、そして労力を考えるとかなりお得とは言い切れません。
【パターン③】ETCを単体で売却する
取り外したETCを新しく購入する車に取り付けるのではなく、ETCを単体で売却するという選択肢もあります。今はETCの装着率が90%を超えており、地域によってはほとんどの車に付いているといってもいいでしょう。
そのため売却する車からETCを取り外しても、新しく購入する車にもETCが付いているというケースも多く、その場合は無駄になってしまいます。
ただETCは中古として再販できるものも多いですので、売るのも1つの方法としておすすめです。
最新モデルのETC車載器なら高価買取や高値の転売ができる可能性も
ETC車載器もピンからキリまであり、安いものでは新品でも6,000円前後で購入できます。ただ古いモデルや性能も良くないETC車載器だと、やはり買い手は付きにくく、売却しようとしても1,000円以下になってしまう事もあります。
ただお持ちのETC車載器が最新モデルであれば、当然買い手は付きやすく数千円から数万円での高価買取になる可能性も十分あります。
もしも車に付けたままだと、そういった最新モデルでもちょっとの買取額アップにとどまってしまうでしょう。
【ポイント】単体で売って損か得かETC車載器の買取相場を調べておく
実際にETC車載器を単体で売るのは損か得かはそのモデルの買取相場次第といったところです。いくらETCは単体でも売れるといっても、その買取額が数百円だったとしたら意味がありません。
数百円でも売れるなら、と思う方もいるかもしれませんが、ETCは車から取り外すのに費用がかかってしまいます。
場合によってはETC単体の買取額が取り外し費用を下回ることもあるのです。ですので、単体で売るかどうかは、まず装着しているETC車載器がどれくらいで売れるのかを調べておく必要があります。
いくらかかる?ETC取り外し&取り付け費用やセットアップ手数料
ETCはシガーソケットに挿して簡単に取り付け・取り外しできるものではなく、また取り付ければすぐに使えるというものでもありません。
ETCを取り付けるにも取り外すにも専門業者に依頼する必要がありますし、取り付けて利用するにはセットアップをしなければいけないのです。
それらの費用の相場は以下の通りです。
取り外し | 3000円~5000円程度 |
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取り付け | 4000円~1万円程度 |
セットアップ手数料 | 3000円前後 |
ただ取り付け費用については新車購入時にはかからない、もしくは購入したカー用品店なら安くなることもあります。
ETCを買い替えた車で再セットアップする方法
ETCを取り付けて利用する際にはセットアップが必要です。もしそのETCを買い替えた車で使用する場合、既にセットアップ済だから大丈夫というわけではありません。その場合には再セットアップが必要で、その際には専門業者に依頼することになります。
ETC車載器が別でもETCカードはそのまま利用できる
ETC車載器が変わった場合、これまで使っていたETCも使えなくなると思う方もいます。ですがETC車載器とETCカードは紐づいているわけではなく、再セットアップに新しいETCカードが必要なわけではないのです。
ETCカードはそのまま保管しておき、セットアップした新しいETC車載器に挿入するだけで普段通り利用する事ができます。
ETCカードとはクレジットカードの代わりであり、ETC車載器はそのカードリーダーのような役割になるので、ETCカードは大切に保管しておきましょう。
ETC2.0とは何?ETC車載器を新しく買う方がお得か検討してみる
ETCを利用している方もしくはETC車載器を利用している方は、ところどころでETC2.0という言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。
ETC2.0とは2016年から国土交通省が導入したサービスで、主に次のようなサービスが受けられます。
- 一部の有料道路の料金が割引
- 渋滞情報が入手できる
- 一時退出・再進入の料金がかからない
- 災害情報を受け取れる
ただしETC2.0のサービスを受けるためには、ETC2.0に対応したETC車載器が必要になります。そのためETC車載器をETC2.0に対応したタイプを購入する事でお得になる方もいます。
ETCを再セットアップするために必要な書類
- ETC車載器 本体
- ETC車載器 接続ケーブル
- ETC車載器 セットアップ申込書
- 車検証
- 免許証
ETC車載器の処分方法「登録解除手続きは不要」
ETC車載器を利用するには車への取り付けの他に、セットアップが必要です。その際には運転免許証や車検証などが必要で、車種区別やナンバー情報などの車両情報が暗号化して書き込まれます。
ということは、使わなくなったETC車載器を処分する際にも登録解除手続きをしなければいけないのではと思うでしょう。
ですが特にセットアップ情報を消去する手続きは不要で、そのまま燃えないゴミとして廃棄してかまいません。
車下取りでのETCの扱いまとめ
車下取りでのETCの扱いをまとめると、以下の通りです。
- 車査定時に「ETC車載器の有無」の影響は小さめ
- ETCの取り外し費用の相場は3000円~5000円程度
- ETCの取り付け費用の相場は4000円~1万円程度
- セットアップ手数料は3000円前後