自動車売却

損しない車売却『ディーラー下取り』買取との違いもイチから全解説!

ディーラー下取りをイチから解説します

車を売る時、新車の購入先で引き取ってもらう「下取り」を使う方が多いのではないでしょうか。売却方法は他にもたくさんありますが、あまり意識せずに車を売るケースがまだまだ多いようです。

しかしもし売り方ひとつで、十万円、二十万円という単位で変わってるとしたらどうでしょう。実は、車の売却にあたって、「どうせどこも同じ結果」ということの方が珍しいです。車を高く売るように心がけないと損をしてしまいます。

そこでこの記事では「下取り」について基礎的な知識から丁寧に解説したいと思います。

下取りの利用の流れ、必要書類、相場の調べ方、その他気になる疑問点なども説明しつつ、さらに詳細な下取り情報を書いた記事もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ディーラー店の下取りとは?店舗はどこ?

保険について説明する男性

普段から車にはよく乗るけど、車情報については詳しく知らないという方もたくさんいらっしゃいます。そこで、まずは「そもそも下取りって何?」というところから出発したいと思います。

車の下取りとは?

車以外にも例えばスマホや衣類など、下取りキャンペーンといったサービスを行っている店があります。下取りについて誤解している方もかなり多いので説明しておきます。

下取りとは、商品の購入を条件にしてお持ちの品を買い取ってもらうサービスのことです。ポイントは「商品購入を条件にする」というところです。つまり、買わずに売ることはできません。

「人気のアップルやガリバーで下取りしたい」「下取り専門店・下取り業者」は誤り。正確には“買取“業者

ビッグモーター
(画像出典:wikipedia)

おそらく一度は見かけたことのあるアップルやガリバー、オートバックスカーズやビッグモーター、ユーポスやカーセブンなど。たまに「アップルで下取りしようかな」とか「下取り業者はどこがいい?」という人がいます。

しかし、これらの店は正確には「買取業者」といいます。車を買い取って販売する中古車買取専門店ですので、下取りとは違ってその店で新しい車を購入する必要はありません。

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下取りと買取という語を区別しておくのは案外、重要になります。これらをひっくるめてネット情報などに触れてしまうと、誤った解釈をしてしまうおそれがあるからです。下取りと買取ではサービス内容も、メリット・デメリットもまったく別物だと意識しておきましょう。

では、下取りサービスをするお店はどういうところなのか?を次に見てみましょう。

下取りをするのはディーラー店

トヨタ

下取りサービスを行うのはディーラー店と呼ばれるところです。

ディーラーとは自動車メーカーと特約店契約を結んだ販売業者のことです。トヨタの「ネッツ」や「トヨペット」などがそれにあたります。

こういう店で新車を買いに行くついでに下取りサービスとして査定をしてもらい、その下取り額が新車購入費にあてられるという仕組みになっています。車の売り買いを一本化してスムーズに行えるのが特徴です。

査定は無料? 下取りの査定料はいくら?

車を買うのが条件なのだから下取りの査定料はタダだよね?と思ってしまいますが、下取りの場合には一般的に査定料がかかります。店によって査定料は異なりますが、相場は10,000円前後になります。

それに対して中古車買取店での査定の場合、無料でできます。もちろん、査定して気に入らない結果だったので売らないということになっても、費用が請求されることもありません。

下取りしたい車がローン中でも大丈夫?

ローンが残っていても車の売却をすることは多くの場合、可能です。

ローンの金額よりも、査定額の方が高額の場合にはそこから完済することができます。また、査定額だけでは完済できない場合、残りのローン分を実費で支払うことで完済という方法もできます。

そのほか、ローンを新車購入に上乗せできるローンのシステムもあります。

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車の下取りで税金について(自動車税や所得税・確定申告など)

税金

自動車売却時の税の仕組みは気になるところです。ここでは簡単に自動車税にだけ触れておきます。

自動車税は毎年4月1日現在の自動車所有車に課される税金で、5月末までに1年分を納めることになっています。これには還付金制度というものがあり、年度途中で廃車にした場合には自動車税の納めた残り期間分を返金してもらえる制度です。

ディーラー下取りでこれが適用されるのか?という点ですが、もし査定で廃車となった場合には自動車税の還付がありますが、そうならなければ還付されません。

「ダイハツ車をマツダのディーラー店で下取り」など他のメーカーでできるの?安くなる?

下取りは購入するメーカーとは別のメーカー車でも可能です。

ディーラー店は車を販売するのが主な業務ですから、他社メーカーの車だから下取りできないと断ってしまえば機会損失になりかねません。むしろ、他メーカーから乗り替えしてもらえるのは自社のシェアが高まるので歓迎されることでもあります。

ちなみに、他のメーカー車を下取りをしたあと、その車はオートオークションと呼ばれる中古車業者のオークションへと出品されることになります。そうして売り先が確保されているという点からも、メーカー問わずに下取りができます。

別のメーカー車の場合、査定額は安くなるのか?ということについては「安くならない」というのが一般的です。

これはあとで解説する査定方法に関わってきますが、簡単にいうと、下取りの査定方法は他社メーカーであることが影響しない査定方法がとられているから安くなりません。

下取りの査定方法とは?

自動車の契約を説明する男性

ディーラー店の多くが下取りをした車を、業者のオークションに出品します。オークションであるので入札し、最高額を出した業者が落札するという仕組みです。

つまり、ディーラーは下取りした車をこのオークションに出品した場合にどれくらいで落札されるかを気にしているということです。極端な話ですが、100万円で下取りしたのに落札価格が90万円となれば損失です。

そうならないため、最低ラインの落札価格の相場を参考にして下取り額を決めていきます。言い換えるなら、下取りでは損失がでないような消極的な査定額をつけているということになります。

買取の査定方法は下取りとは異なる

法律について説明する男性

買取専門業者はディーラーとは違い、中古車を買い取って販売するのが主な業務です。

買取店が査定の際、まず参考にするのが中古車市場での販売価格の相場になります。それを基準にして、年式やグレード、キズや破損、走行距離やボディーの色、カーナビなどの装備品など買取のプロによる精度の高い査定を行ってくれます。

中古車販売の事情についても当然精通しているため、査定額アップの限界値を正確に算出し、自社で利益が出せて、なおかつ売り手の満足のいく買取値を提示するよう努めてくれます。

中古車販売の業界は近年ますます競争が激しいものになっています。中古車買取店はディーラーとは違って、車を買い取らないと利益を生み出せません。他の買取店に負けず自社で買い取れるように、積極的に査定額をつけてくれる傾向にあります。

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下取り価格と買取価格を比較

車種 年式 グレード 走行距離 下取り平均相場 買取平均相場
プリウス 2014年 S 50,000km 115万円 135万円

プリウスで下取り相場と買取相場の試算をすると、上のような結果になりました。差額はなんと20万円でした。

これは稀なケースなのか?といえばそうでもありません。どのような車であれ、圧倒的に「買取の方が高い」ということが多いです。

下取りを高くする方法?購入の値引きトリックに注意

ストップするサラリーマン

下取り査定と新車購入はセットになっているので、下取り価格はディーラーによって自由に調整されやすいです。

繰り返しになりますが、ディーラーのメイン業務は車の販売です。ディーラーは前もって、車をいくらくらいで販売するかを設定しているので、それに応じた「下取り価格」と「新車の値引き」を行えます。

例えば下取り額を高くして値引きをあまりしない。その逆に、下取り額は低くして値引きを大きくする。どちらでも合計金額は同じにできます。

こういう点からも、車を高く売るための状況としてはふさわしくないと言えそうです。

下取りでの売却タイミングはいつがいい?

ディーラー店での下取りのベストタイミングは3月だと言われています。3月は決算月であり、販売の最後の追い込み時期にあたるので、下取り額をアップしてもらいやすくなります。

注意したいのがここでのベストタイミングは「下取り」のものであり、「買取のベストタイミング」ではありません。

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査定にガソリン量は関係ある?

ガソリンの給油中

査定のために車を持ち込む時、ガソリンはどうする?という疑問を抱く方が結構いるようです。

査定に有利に働くのかといえば、ガソリン量は無関係です。また、マナー的な点からいっても、ガソリン満タンにして査定してもらったり引き取ってもらったりする必要もありません。

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下取りの手続き流れと必要書類

チェックするサラリーマン

下取りを利用する時の流れと必要書類をまとめて紹介しておきます。

ディーラー下取りの流れと手続き
手順 内容
1 購入する車種を決める
2 その車種を販売するディーラーで自分の車の下取り査定を依頼
3 下取り査定の結果、購入車の値引き交渉をする
4 購入車の契約手続き、下取り手続きを始める
5 必要書類を揃える(ディーラーが手続き代行)

下取りは新車購入が条件であるので前もって希望の車種を決めておかなくてはなりませんが、下取りから新車購入まで一連の流れで手続きできるメリットがあります。また、新しい車が納車されるまで、今の車を乗り続けることも利点です。

ディーラー下取り必要書類一覧
必要書類名 保管場所(予想)
自動車検査証 ダッシュボード内に保管
自賠責保険証明書 ダッシュボード内に保管
自動車納税証明書 ダッシュボード内に保管
委任状譲渡証明書 ディーラーから受け取る書類
実印 自宅
印鑑登録証明書 印鑑を持って役所で申請
リサイクル券の預託証明書 ダッシュボード内に保管
戸籍謄本・住民票 現在の住所や氏名が異なる場合のみ役所で発行

軽自動車の下取り必要書類は少し異なりますので注意しておきましょう。ただ、どちらも必要書類の多くが車や自宅で保管されているものです。

印鑑登録証明書などは役所で申請がいりますので、前もって準備しておくとさらにスムーズに下取りが進められます。

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下取り相場シミュレーションの調べ方

スマホを触る男性

下取り相場の調べ方をご紹介します。ここでは無料、個人情報不要の下取りシミュレーションの有名2サイトをピックアップしておきます。

念のためですが、これはあくまでも概算ですので、実際の査定額とは大きくかけ離れてしまうこともありますので参考として捉えておくのがいいでしょう。また、これは「下取り相場」であり、「買取相場」ではありません。

トヨタの下取り参考価格情報

(参照画像:トヨタ「下取り参考価格情報」)

トヨタの公式サイトでは下取りの概算査定サービスを行っています。もちろんトヨタ以外のメーカーの車種でも、ちゃんとシミュレーションできるようになっています。

車種や年式、グレードを選択するとすぐに相場が分かるようになっています。

日産の下取り参考価格シミュレーション

(参照画像:日産「下取り参考価格シミュレーション」)

こちらは日産の下取り相場を試算できるシミュレーションです。

トヨタと同じく、車種や年式、グレードを入力するとすぐ結果が分かります。簡易なものなので、相場はかなりざっくりとしたものとして捉えておきましょう。

下取り0円の査定結果でも廃車にするのはまだ早い!

窓口の男性

長年愛用した車の場合など、下取りに持っていくと「廃車にするしかありません」と言われることがあります。また、次のような車でも査定0円や査定額がかなり低めにつけられやすいです。

  • 10万キロ以上の過走行車
  • 事故車・故障車
  • 輸入車

多くの場合、廃車費用まで支払わなければならないです。

買取店だと査定額がつく可能性が高い

買取店のなかには廃車・事故車の専門買取、外車の専門買取など、様々なタイプの店があります。

例えば廃車・事故車の専門買取店では、査定額が0円以上で廃車費用はかからないと保証しているところも多いです。そういう店では買取値がつかなさそうな車が想定以上に高値になることもあります。

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【下取りよりコレ】車を高く売るなら車一括査定がおすすめ

車一括査定の流れ

これまで下取りの知識について解説してきましたが、そのなかで買取との比較も行いました。

ディーラー店の下取りとは新車販売のための「おまけ」のサービスのため、そもそも高値で査定する気はありません。そのため、買取店を利用することが大事です。

ただ、最寄りの店舗に持ち込むだけでは思うような査定額は期待できないかもしれません。車を高く売るためにはお持ちの車を求めている買取店を探すことです。そのためには複数業者に査定してもらうのが必須になります。

そこで役立つのが「車一括査定」というサービスです。

一括査定はネットで申し込みをするだけで、そのサイトが提携している複数の買取店へまとめて査定依頼を行うことができるサービスです。みなさんも一度は見かけたことがあるかと思いますが、「カーセンサー」や「ユーカーパック」などがこのサイトにあたります。

一括査定に参加している買取店は他店も査定することを知っています。どうにか自分の店で買取たいと競争意識が働き、自然、査定額は吊り上がっていきやすい仕組みになっています。

これを一度の申し込みでできてしまうので車一括査定サービスはかなり役立つサービスです。

「買取業者からの電話なし」の一括査定サイトなら『カーセンサー』

カーセンサー

一括査定サイトに申し込んだ後、業者からの電話が鳴りっぱなしで困ったという話を時折耳にします。

これは査定依頼した複数の買取店が、他の店よりも先に査定日時のアポをとりたいと電話をかけるからです。そのため、査定日さえ決めれば電話がかかってくることはありませんが、それでも迷惑に感じるでしょう。

「カーセンサー」という一括査定サイトなら、申し込みの際に「メールのみ」を希望することができます。こういう対応をすることで、一括査定のデメリットといわれる電話も解消できます。

「オークション形式」とは?通常の一括査定サイトと比較

ユーカーパック

「車一括査定サイト」のサービス内容は大きく2タイプあります。

まず1つ目は、先に説明したような「一括査定サイトから、複数の買取業者へ査定依頼する」サービスで、こちらの有名どころは例えば「カーセンサー」などになります。

もう1つは、「オークション形式」というタイプの一括査定サイトで、有名なのは「ユーカーパック」です。ユーカーパックの場合、申し込むと、買取業者ではなくユーカーパックの担当者から連絡があります。

ONE POINT
ユーカーパックは1社のみの査定を受けることになり、その情報がネットオークションに出され、それを見た買取業者が入札していくという流れです。

カーセンサーなら直接業者と連絡をとり、査定額アップの交渉もじかにすることができます。これは高額査定を狙うメリットとなりますが、複数業者と連絡を取り合って査定し、話し合うのが面倒だと感じる人にはデメリットにもなるでしょう。

一方、ユーカーパックは最初から最後までその担当者のみが対応します。オークションで買取業者に落札されてからも、ユーカーパックの担当者が連絡してきます。

こちらは複数の査定や対応の面倒がないのがメリットになりますが、ただ、業者が直接査定するわけではないですし、顔を見て査定額アップの交渉もできません。つまり、積極的に買い取ってもらえる状況になりにくいのがデメリットです。

こういった違いを比べてみて、どのタイプの一括査定サイトを利用するのか考えるのも大切です。

【2019年最新】車一括査定のおすすめランキング

数字が書かれた木の板

カーセンサー ユーカーパック かんたん車査定ガイド 楽天オート ズバット Carview
運営会社 リクルート UcarPAC エイチーム 楽天 ウェブクルー Carview
提携買取業者数 1,000社 5,000社 55社 100社 220社 201社
同時査定依頼数 30社 10社 10社 10社 8社
業者選択 × ×
入力の時間 約1分 約1分 約1分 約3分 約1分 約1分
利用料金 無料 無料 無料 無料 無料 無料
連絡 多い(メール可) 1社のみ 少ない(JADRI加盟) 多い 多い 多い
対応地域 全国 全国 全国 全国 全国 全国

ここでは簡単におすすめの一括査定サイトをご紹介しておきます。

どのサイトの運営会社も大手の有名企業です。迷ったらまずはこのなかから選ぶといいでしょう。

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まとめ

ディーラーに車を引き渡す最中

今回はディーラー下取りの全知識をイチから丁寧に解説していきました。普段車情報についてあまり触れていない方のために「下取りと買取の違い」から始まり、下取りの仕組み、査定方法などできる限り下取りの全体が見えるようにお話ししました。

下取りは査定から新車購入まで一つの店で行え、手続きがスムーズなのがメリットですが、査定にあまり期待できないのがデメリットと言えるでしょう。

下取りはディーラーが新車販売するための付属のサービスであり、車を高く売却する方法としてはふさわしくはありません。高額査定を狙うなら、かならず買取店を使いましょう。