- 高齢者向けの車を知りたい
少子高齢化ということもあり、最近ではお年寄りでも車を運転する人が多いです。
昔に比べると高齢者でも若々しい人が多いこともあり、なかなか運転免許を手放せないというケースも少なくありません。そうした高齢者が車を買い替えるのなら、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
やはり若い時と同じような選び方では失敗することもあります。そこで高齢者の車買い替えについてスポットをあててみましょう。
高齢者対象のサポカー補助金はいつまで(※すでに受付終了)
高齢者の車買い替えにおいては、経済産業省がサポカー補助金という制度を作っていました。
- 65歳以上が対象
- 安全運転サポート車の購入が対象
- 最大で10万円・軽自動車なら7万円の補助
- 新車でも中古車でも利用できる
といった内容の制度です。大きな額をつけてくれるわけではありませんが、最大で10万円もの補助金が出るということで、利用した人も多いでしょう。
しかしこの制度については、2021年の11月を持って受付が終了しました。予算額が超過したことが打ち切られた理由となります。
そのため再度、サポカー補助金に予算がつけば、制度そのものが復活する可能性はあるでしょう。
シニア世代の車買い替えサービスあり「トヨタの残額据置き払い」
高齢者の車買い替えで気になるのが支払いでしょう。年金ぐらしなので毎月の支払いが苦しいという人も少なくありません。そうした時に利用できるサービスの1つに、トヨタが行っている残額据え置き払いがあります。
- 車両本体価格の一部を据置額として設定する
- 支払いは購入時の頭金と1年~5年後の2回払いのみ
- 据置額が保証されている
といったような特徴を持っています。簡単にお伝えするのなら、2回払いで車を購入する仕組みです。毎月払いではないので、月々の負担は減らせるでしょう。ただし、幾つか注意点もあります。
- 走行距離が事前設定を超えないこと
- 違法な改造をしないこと
- 損傷や事故修復歴がないこと
という3点です。事故などをすると大きく車両価格が下がるので、運転に不安がある場合は利用するデメリットも出てくるでしょう。
高齢者の車買い替えに重要な『6つのポイント』
では実際に高齢者が車買い替えをする時に注意したいポイントを紹介します。6つの点を紹介しますので、自分の健康状態や生活状況などにあわせて何を優先するのか決めておくといいでしょう。
【ポイント①】低床やアシストグリップなど乗り降りしやすい
高齢者になると足腰が悪くなる人が増えます。つまり床が高い車だと乗り降りするのにも一苦労してしまうのです。日常の足として車を利用する場合、乗り降りするのに疲れるのは避けたいところでしょう。
そこでおすすめなのが乗り降りしやすい車です。
- 低床フロア
- アシストグリップ付き
この2つの装備がある車を選ぶのがおすすめになります。低床フロアというのは、床が低い場所にあるので、乗り降りが非常にしやすいのです。
アシストグリップとは
上段でお伝えしたアシストグリップについても見ておきましょう。ドアの近くに取り付けてある持ち手のことを、アシストグリップといいます。このグリップがあることで、乗り降りする時にコケるリスクを少なくできるでしょう。
電動スライドドアも乗り降りがラク
もう1つ高齢者の車買い替えでおすすめしたいのが、電動スライドドアです。一般的な手前に引いて開けるタイプではなく、スイッチを押すと電動でドアが開いてくれます。
開口部が大きくて乗り降りしやすいのと、腕の力が弱くても開け閉めが楽にできるでしょう。
【ポイント②】自動車税や燃費など維持費がなるべく安い
高齢者ですと年金で暮らす人が多くなります。そのため車買い替えでも、できるだけ維持費が安くできる車がおすすめです。
- 車の排気量で自動車税がかわる
- 燃費が良い車である
以上の2点を考慮しておくと、維持費が安くつきます。特に軽自動車は燃費もよく、取り回しがしやすいのがポイントです。ただし長距離の運転には向きませんので、買い物程度にしか車に乗らないという人にはおすすめできるでしょう。
【ポイント③】運転しやすい・小回りが利く
高齢者向けの車買い替えでおすすめなのは運転しやすい車です。若い時と比べるとどうしても運転の能力も落ちてしまうので、コンパクトなサイズ感の車がおすすめになってきます。
ボディサイズが小さくなると、車を知らないうちにぶつけるというリスクも低減できるでしょう。小回りもきく車が多くなるので、狭い道を走るのにも向いています。
ただしコンパクトな車に乗りなれていないという人は、実際に購入する前に一度は試乗しておくといいでしょう。
【ポイント④】視認がしやすい
高齢者向けの車としては視認しやすい車であることも重要です。正確には他の人から視認されやすい車のことになります。
- 赤やピンクなどの暖色系カラー
- 暖色系カラーは視認されやすい
といった点で選ぶといいでしょう。暖色系は膨張色とも言われていて、実際のサイズよりもボディが大きく見えるのです。そのため歩行者や他の車からは、より近くを走っているように見えます。
こうした色の特徴をつかむことで、より事故を防止することにつながるのではないでしょうか。
【ポイント⑤】安全装備が充実・セーフティー・サポートカー
高齢者向きの車としてはセーフティーサポートカーがあります。また安全装備が充実しているかもポイントでしょう。
- 衝突しそうな時の自動ブレーキ
- ハイビームの自動切り替え
- ハンドル操作のサポート
などのような機能があげられるでしょう。セーフティーサポートカーは、経済産業省が推奨している車で、事故のリスクを低減できる安全性能の高い車を総称したものとなります。
ペダルの踏み間違いによる事故を抑制する機能も搭載されているのが特徴です。
【ポイント⑥】売却時に高く売れる人気車種
最後にリセールバリューについても考慮しておくといいです。特に年金ぐらしのご家庭だと、車買い替えをするとしても頭金に困ることも少なくありません。しかし人気の車種を選んでおくと、下取りや買取に出した時に高値がつきやすくなります。
絶対に高値がつくというわけではないのですが、人気のない車種よりは高額の査定が出やすくなるでしょう。そのため人気車種を敢えて選んでおくのも方法の1つだと言えます。
シニアドライバーも安心できる『6つの安全装備』
次に高齢者のドライバーでも安心して運転するための、安全装備について見ていきましょう。安全装備と一口にいっても様々なものがあります。そのためどんな機能があるのか、知っておくことで取捨選択ができるでしょう。
【安全装備①】自動ブレーキ・衝突被害軽減ブレーキ
安全装備の中でも高齢者に向いているのが自動ブレーキ・衝突被害軽減ブレーキでしょう。車体に取り付けられたカメラとセンサーによって、前方にいる人や車を検知する機能があるのです。
この機能を使って衝突しそうな状況になった場合、警報を鳴らしてくれるだけではなく、画面表示でもブレーキを促進してくれるのです。またブレーキが踏まれなかった場合は自動的に作動させてくれる機能のことを指します。
【安全装備②】追従ドライブ支援機能・車間距離制御装置(ACC)
高速道路などの限定的な状況でしか利用できないのですが、追従ドライブ機能も便利です。文字通りに前方の車と一定の車間距離を保ってくれる機能で、前の車を一定間隔で追いかけてくれます。
高速道路でこの機能があると、かなり運転の疲れを軽減できます。また渋滞時の運転でも利用できるでしょう。
長時間運転することで集中力が落ちやすくなるので、こうした機能があると高齢者ではなくとも便利です。
【安全装備③】車線はみ出しアラート・車線逸脱防止警報装置
最近では多くの車で標準的な安全装備になっているのが車線はみ出しアラートでしょう。この機能も高速道路などで利用できるものです。
車線をはみ出しそうな状況になった時に、警告音を鳴らしてくれます。またディスプレイでの表示を行なう車もあるので、ふらつきや危険走行のリスクを軽減できるでしょう。
ただ車線変更をする時などは、ウインカーを出すとアラートは作動しませんので、普段の運転でも邪魔にはなりません。
【安全装備④】先行車発進アラーム・衝突防止警報装置
町中を車で走っている高齢者にありがちなのが、信号待ちで停まっていて信号が変わったことに気づかないことです。
前の車が発進しても停車したままでいると、警報音を鳴らしてくれるのが先行車発信アラームになります。
こうしたアラーム系の安全装備は他にもあり、衝突防止警報装置なども該当するでしょう。こちらは障害物や歩行者、他車などが衝突しそうな場合に警報音を鳴らして注意を促してくれる機能です。
【安全装備⑤】標識読み取りディスプレイ
最新の安全装備では標識の読み取りも行なってくれます。
- 最高速度
- はみ出し通行の禁止
- 車両進入の禁止
- 一時停止
といった4つの標識を認識してくれる機能です。町中での走行ではよくある標識なのですが、うっかり見落としてしまうケースも少なくありません。そのため自動的に標識を読み取ってくれる機能があると便利です。
高齢者の人が高速道路の進入を間違えてしまって逆走するというニュースもたまにでますが、この機能があれば進入禁止の標識も認識してくれるで防止につながるでしょう。
【安全装備⑥】ハンドル操作サポート
高速道路などを走っている時に車線の中央を走るのが理想です。しかし偏って走ってしまう人も少なくありません。こうした時に車線の中央を走れるように、ハンドルサポートをしてくれる機能です。
車線が見えにくい天候の時などでも利用できるのがポイントでしょう。また車線からはみ出そうな時は、上述したように警報を鳴らしてくれる機能もあります。そのためより安全に高速道路を走れるのです。
【2023年最新】高齢者におすすめの車ランキング
1位 | スズキ スペーシア |
---|---|
2位 | 日産 ルークス |
3位 | トヨタ アクア |
4位 | 日産 ノート |
5位 | ホンダ フィット |
6位 | ホンダ N-BOX |
7位 | スズキ ソリオ |
8位 | スズキ スペーシア |
9位 | トヨタ ヤリスクロス |
10位 | 日産 キックス |
高齢者が車買い替えで売却するなら”車一括査定がおすすめ”
高齢者が車買い替えをする場合、今の車はできるだけ高く売りたいと考える人が多いはずです。
しかし中古車買取では業者ごとで買取額が上下するので、どこで高く売れるのかは査定の見積もりを取らないとわかりません。
そこでおすすめしたいのが車一括査定です。
- 複数の業者に一括して査定の見積もりができる
- 無料で利用できる
- 業者同士を競合させられる
- 愛車の買取相場が理解できる
などのようなメリットがあるからです。特に愛車の買取相場がわかるのは、大きなメリットでしょう。
高齢者の車買い替えまとめ
高齢者の車買い替えについての情報をまとめると、以下の通りです。
- 自分の健康状態や生活状況にあわせて車を選ぶ
- 安全運転を支援してくれる機能が搭載した車種などもあるので、自分の運転の傾向を考えて必要な機能がある車を選ぶ