- ローン残債ありの車買取について
- ローン残債ありの車の売り方
車買取で「ローン残債あり」の車を売却もしくは買い替えができるかどうか知りたい人もいるのではないでしょうか。
できないと決めつけてあきらめてしまう前にぜひともこの記事を読んで参考にしてみてください。
売れるケースではどのような売却方法があるのか?どのような注意点があるか?などもまとめて紹介します。
「ローン残債あり」の車売却や買い替えは可能!まずは名義確認を
まだローンありの状況で支払いを続けている、つまりローン残債であっても車の売却や買い替えはできます。
しかし以下のような名義による違いがあるため、まずは確認をしてください。
チェック① | 本人名義:廃棄や売却などに関しても自由 |
チェック② | 家族名義:本人からの同意や委任状の作成が必要 |
チェック③ | ローン会社またはディーラー名義:所有権の解除が必要 |
車の売却とは名義を変更するための行為であり、変更できる権限は所有者にあります。
そのためローンの支払いが残っていたとしても車検証の所有者が自分自身であれば、好きなように売却ができその後に買い替えることもできます。
それ以外の名義であれば勝手に売却や譲渡することはできないため、所有権の解除が求められます。
【ケース1】本人または家族(親族)名義の場合は簡単
本人名義であれば所有権は自分自身にあるため、他人の許可や所有権を解除させるための手続きは不要となります。そのため不要となった車があれば買取業者を探し、査定を受けて現金化することが簡単。
家族名義であればその本人から許可を得て、さらに本人以外が手続きを行うためには委任状が必要となります。
【ケース2】ローン会社・ディーラー・クレジット会社名義の場合
車検証の所有者の欄を確認して以下のいずれかだった場合、本人または家族名義よりも難しくなるかもしれません。
- ローン会社
- ディーラー
- クレジット会社
名義がいずれかになっていれば、法律的には以下のような状況となります。
ポイント① | 自分自身はその車の所有者ではなく使用者である |
ポイント② | 所有権がないため勝手に売却することは問題となる |
勝手な売却が原因となり所有者と法的に争うことになる可能性もあるため、ローンありだとわかっていれば必ず名義の確認を行ってください。
所有権の解除が必要であり、ローン残債ではなく完済する必要もあります。
ただし売却によって得たお金をローン返済に充てることができるため、基本的には認められるでしょう。
所有権解除をすれば売却や買い替えを自由にできる
自由な売却や買い替えを邪魔するのは、本人以外にある所有権です。その所有権さえ解除されれば、売却や買い替えが可能となります。
所有権解除の内容ですが、以下の通りです。
- 所有者の名前を本人に変更する
- タイミングは通常支払いが完了したときである
- 連絡の取り合いや書類のやり取りがメインとなる
所有権解除に必要な書類一覧
ローン残債ありの中古車を売却&買い替えする『2つの方法』
これからローン残債ありの中古車を売却や買い替えを行うつもりであれば、主な方法は2つあります。状況に応じてどちらが重要かが変わることもありますが、いずれの場合でもきちんと現金化ができるように覚えておくと良いです。
【1】ローン中の車の残債を現金で一括完済する
名義変更には完済証明書などの書類が必要であり、それがローンを完済したという証となります。ローンありという人は残っている部分に関しては何とかお金を工面し、一括完済をして完済証明書を発行してもらってください。
所有権を本人名義にしたい場合、ローン残債を確認して現金で一括入金すると良いでしょう。所有権を持つローン会社などに連絡を入れて売却するつもりであると伝え、名義変更の依頼と現金による残債の一括返済を申し込むのです。
【2】車買取店の査定額をローン残債に充当する
経済状況は人によって異なるため、ローンありで現金による一括返済も厳しいという人もいるかもしれません。そこで車買取店の査定額をローン残債に充当するという方法もあるため、いざというときはこちらを検討してみてください。
【ローン残高<売却査定額】査定額が高いケース
査定額が高いケースとは、ローン残高よりも売却査定額の方が高く返済に充てられるという意味です。このケースでは以下のように流れるでしょう。
- 車売却で100万円の査定額がついた
- ローン残債として80万円が残っている
- 100万円を完済のために充てても手元には20万円が残る
上記した内容はあくまでも一例ですが、このように完済ができてさらに利益が得られる場合もあるのです。結果として自己負担額を減らすことができます。
【ローン残高>売却査定額】査定額が低いケースと3つの対策
査定額が低いケースとは、ローン残高よりも売却査定額の方が低く不足分を何らかの方法により補てんする必要があるという意味です。
もし不足してしまった場合は、以下の3つの対策方法を検討する必要があるでしょう。
【対策1】手持ちの現金で残りのローンを払う
ローンありという人が現金でも支払う場合、以下のように流れるでしょう。
- 車売却で50万円の査定額がついた
- ローン残債として80万円が残っている
- 不足してしまった30万円は現金で返済する
これも一例ですが、このように差額分については現金で支払い完済することができるでしょう。
上記の例では手元に30万円の現金があればローン残債に充当することができるため、まとまった現金をすぐに用意できる場合に向いています。
【対策2】他の金融機関から新たにローンを組む(買い替え限定)
現金を用意することが難しい場合、他の金融機関から新たにローンを組み完済に充てると良いでしょう。
既にローンありの人が新たに組む場合、大きく2つのパターンがあります。
- 新たに購入する車のローンに上乗せして組み直す
- 不足している金額分のローンを組む
どちらの方法であっても金融機関ごとに対応が異なるため、事前に相談することをおすすめします。
またローンを組むためには審査をクリアする必要もあるため、返済能力に問題がないことが求められます。
【対策3】買い替える車に残債を上乗せしてもらう(買い替え限定)
車の買い替えを検討しているのであれば、上記でも紹介した新たに購入する車のローンに上乗せして組み直す方法をおすすめします。
買い替え時に上乗せしたいと担当者に伝えれば、古いローン残債とまとめて計算してくれるでしょう。
ローン残債をまとめて改めて計算することで返済の分散化がなくなり、月々の支払いが楽となる場合もあります。
ローンの残債がある場合は売却先を慎重に選ぶのが重要
車の売却先はどこでも良いわけではなく、査定額に差があるため慎重に選ぶべきです。売却の結果得られる利益が限られてしまうと査定額が低いケースに該当し、対策を取るために大変な思いをしなければならなくなるでしょう。
1.【査定額低】ディーラーの下取り
ディーラーが行う下取りは車の購入が前提となる付帯的なサービスであり、柔軟な対応が期待できるでしょう。しかしディーラーは中古車の買取を専門としておらず、メーカーから課せられたノルマの達成を重視するでしょう。
ローンありの人が売却によって現金化を図る場合、安く買い叩かれてしまう可能性があるのです。
査定額に低中高の3つのレベルがあればディーラーは低となるため、査定額が高いケースを望む人には向いていないのです。
2.【査定額中】車買取専門店・業者
車買取がメインである買取店や業者などは専門性が高いため、売却に向いています。以下のいずれかに該当するのであれば、利用を検討してみましょう。
- 車をきちんと評価してもらいたい
- ディーラー下取りで安く買い叩かれるのを避けたい
評判が良い優良の買取店や業者を探し、査定を依頼することをおすすめします。
ただし買取店や業者は車を転売して利益を上げるため安く買取したいと考える可能性もあり、1つの買取店や業者にのみ頼ることはおすすめしません。
3.【査定額高】複数買取業者が競合!車一括査定で査定額を知る
最も高い査定額を期待するのであれば、車一括査定をおすすめします。車一括査定とはインターネット上で利用できるサービスであり、一度に複数の買取業者の情報をチェックして依頼まで一貫して行うというメリットがあります。
また業者はサービスの利用者を確保して自分たちの実績や評判を上げるために、ライバルの存在を意識します。売り手を求めて複数の業者が競合を起こし、査定額が更新されて高くなります。
ローン残債ありの車買取まとめ
ローン残債ありの車買取についてまとめると、以下の通りです。
- ローン残債があっても車売却や買い替えは可能。ただし、所有権が本人にあることや一括完済が必要