自分で車の名義変更する方法!必要書類から費用までの流れ《まとめ》

車とビル
この記事を読めば解決できること
  • 車を売る時の名義変更について詳しく知りたい

一般的な車の売買では、買取業者やディーラーによって名義変更の手続きをしてもらうことになるので問題はありませんが、売り方によっては自分で名義変更をする必要が出てきます。

例えば、ネットオークションなど個人間で車のやり取りをした場合。誰に委託することもできないので、やり方を知っておかなくてはいけません。

2024年 1025

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目次

そもそも「名義」とは?

手帳

名義変更とは、車の持ち主が変わったという内容を公的な手続きで登録し直すことですが、まずは「名義人」について見ておきましょう。

名義変更時に必要となる書類の一つに「車検証(自動車検査証)」があります。

手元の車検証を調べてみてもらえれば分かりますが、そこには「所有者の氏名」や「使用者の氏名」という項目があります。

車検証の「所有者」と「使用者」の違い

本

車検証の「所有者」というのが、その車の持ち主、つまり名義人のことを指します。

ここに名のある人は所有する車を売ったり処分したりする権利を持っています。また、自動車税を納める義務があるのも、この所有者です。

一方、「使用者」とは、車を使う人であり、その車を管理する責任がある者というような意味です。

この使用者の住所によって、車のナンバープレートの地名が決まりますし、車庫証明の申請も使用者が行うことになります。

一般的には車を買ったその人が所有者であり、使用者である場合が多いかと思います。

ATTENTION
ただし、未成年者の子どもが車に乗る時など、手続き上の手間から所有者を親に、使用者を子どもにするケースなどがあります。そのほか社用車など法人名義で両者が異なるケースも。

いずれにせよ、所有者の変更を、すなわち名義変更をしておかないと、持ち主が変わっても以前の所有者が自動車税を納め続けなければならないので、注意が必要です。

名義変更の必要書類

車売却の必要書類をまとめる男性

名義変更の必要書類は以下の通りです。

譲渡証明書(旧所有者):実印の押印があるもの
印鑑証明書(旧所有者)(新所有者):発行日から3カ月以内のもの
委任状(旧所有者)(新所有者):実印の押印があるもの
車検証(旧所有者):車検が切れていないこと
車庫証明書(新所有者):発行日から1ヶ月いないのもの
手数料納付書
自動車税(環境性能割・種別割)申告書
申請書(第1号様式)

このうち「手数料納付書」、「自動車税(環境性能割・種別割)申告書」、「申請書(第1号様式)」は名義変更を行う当日に用意すれば大丈夫なので、前日までに準備するのは1~5までの書類になります。

必要書類には売り手・買い手どちらも用意しておかなくてはいけないもの、売り手のみ、買い手のみと様々です。

名義変更は新所有者である買い手側が行うのが通常です。

一緒に手続きする場所へ行くわけではありませんので、互いに不備なく書類を揃えておかなければ手続きが進みません。トラブルのもとにもつながるため、こういう事情がよく個人売買のデメリットとして挙げられます。

名義変更の費用はいくらかかる?

税金の計算をする男性

名義変更にかかる費用の内訳を見てみましょう。

移転登録手数料500円
車庫証明書の取得費用2,500~3,000円程度
ナンバープレート代(管轄地域が変わる場合)1,500円前後(※希望ナンバーや図柄ナンバーは別)
環境性能割車によって金額は異なり、税率は車の時価の0%~3%

名義変更の手続きで必要な金額は最後の税金を除いて、おおよそ5,000円前後になります。

それぞれの内容について簡単に説明したいと思います。

移転登録手数料

移転登録とは名義変更のことで、自動車の所有者を変更するためには移転登録という手続きをしなければなりません。

その手数料(検査登録印紙)が500円かかります。この時に必要な書類が上に挙げた譲渡証明書だったり印鑑証明書だったりします。

車庫証明書の取得費用

車庫証明書(自動車保管場所証明書)とは車の保管場所があることを証明するための書類ですので、車を買った側が必要になります。

手数料は都道府県で差がありますが、2,500~3,000円程度が相場です。

ナンバープレート代(管轄地域が変わる場合)

名義変更に伴い、車の管轄地域が別の管轄へと移って現在のナンバーから変わる場合、ナンバープレート代として1,500円前後がかかります。

ただし、希望ナンバーを選びたい場合には4,000~5,000円程度、ご当地の図柄入りナンバーは7,000~9,000円程度となります。

環境性能割

「自動車税環境性能割」という税金は自動車購入の際、取得価格に対して課される税で、新車も中古車どちらにも適用され、税率も同じです。

ただし、車の時価が50万円以下だと免税となり、課税されません。

税額の計算方法はややこしいのでここでは説明を省きますが、車の現在の価値と燃費の良し悪しによって税額は変わってきます。

名義変更の流れ

ノートPCで検索

先に説明した必要書類や費用を準備できたら手続きを行います。

繰り返しになりますが、名義変更は新所有者である買い手側が行うのが通常です。各自、必要書類を不足なく揃えておかなくてはなりません。

では今から名義変更の手続きの方法を見ていきましょう。

運輸支局に行く前に準備する必要書類

名義変更の必要書類として前もって用意しておかなくてはならないのは以下の書類です。

譲渡証明書(旧所有者)実印の押印があるもの
印鑑証明書(旧所有者)(新所有者)発行日から3カ月以内のもの
委任状(旧所有者)(新所有者)実印の押印があるもの
車検証(旧所有者)車検が切れていないこと
車庫証明書(新所有者)発行日から1ヶ月いないのもの

これらを持って運輸支局に行きます。

運輸支局はどこにある?

どこに運輸支局があるかはネットで簡単に調べることができます。国土交通省の「全国運輸支局等のご案内」をチェックしてみましょう。

県内にいくつかの支局・事務所が存在することもありますが、それぞれ管轄が異なりますので、市ごとでどこの運輸支局なら手続きできるか確認しましょう。

運輸支局で当日作成する必要書類について

運輸支局に行ったら、「手数料納付書」、「自動車税(環境性能割・種別割)申告書」、「申請書(第1号様式)」の3つの書類をもらってその場で記入、作成します。

あとは移転登録手数料の印紙を購入し、手数料納付書に貼りつけ、書類一式を窓口に出します。

そのあと、書類の受け渡しなどが済めば名義変更は完了です。運輸支局内で手続きが完結できるので、いろんな事務所を行ったり来たりする必要はありません。

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ここまで自分で名義変更をするやり方について解説してきました。

ネットオークションなど個人間で車のやり取りをした場合、売買や手続き上のトラブルも多いので、正直あまりおすすめはできません。手間もかかりますし、高く売る・安く買うことができなければ後悔も大きいです。

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車売却の名義変更まとめ

車とビル

名義変更の必要書類は以下の通りです。

  1. 譲渡証明書(旧所有者):実印の押印があるもの
  2. 印鑑証明書(旧所有者)(新所有者):発行日から3カ月以内のもの
  3. 委任状(旧所有者)(新所有者):実印の押印があるもの
  4. 車検証(旧所有者):車検が切れていないこと
  5. 車庫証明書(新所有者):発行日から1ヶ月いないのもの
  6. 手数料納付書
  7. 自動車税(環境性能割・種別割)申告書
  8. 申請書(第1号様式)

このうち「手数料納付書」、「自動車税(環境性能割・種別割)申告書」、「申請書(第1号様式)」は名義変更を行う当日に用意すれば大丈夫なので、前日までに準備するのは1~5までの書類になります。

これらの書類が準備できたら運輸支局に行って手続きを行います。どこに事務所があるか知りたい方は国土交通省の「全国運輸支局等のご案内」をチェックしてみましょう。

この記事を書いた人

「もっと価値を見つける」をテーマに自動車の買取現場に立ち会い数多くの交渉を経験。現在は自動車買取メディアの立ち上げから運営、さらに自ら車売買を行うため古物商を取得(奈良県公安委員会 第641180000388号)。WEBメディアを通じて分かりにくいことを分かりやすく解説し、リユースに関する正しい知識を提供し、適切な判断ができるように情報を発信中。

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