- 車買取の談合について
車買取で談合があるという話はご存じでしょうか。談合と言えば、公共事業を落札するのに建設会社が…、というイメージが強いかもしれません。
そのため、自分には関係のないことだと思う人も多いでしょうが、そうでもないようです。
最近では車買取でも、高く売れる方法が浸透してきました。いわゆる相見積もりを取るという方法です。この時に買取査定で複数の業者を同時に呼んでしまうことがあります。ですがこの時に、談合が行われる可能性もあるのです。
車買取査定の出張現場で行われる”談合”は存在する
車買取査定の現場で談合が行われているのでしょうか。結論からお伝えしますと、その可能性はあります。すべての現場で行われているかと言えば違うでしょう。しかし談合が行われる可能性というのはあるのです。
ただ談合が行われるといっても、実は条件が決まっています。
- ①出張査定であること
- ②複数の業者を同時に呼んで査定をしてもらうこと
この2点を満たしている時は談合される可能性があります。先述したように近年では車を高く売る方法として相見積もりをとって、複数の業者から査定を受けることが常識となってきました。
そのため業者側としても、安易に値段をつけられなくなっているのです。ですが上の条件を満たすような場合は、業者同士が集まってしまいますので談合をするチャンスが生まれてしまいます。
そのためせっかく相見積もりをとって用意をしても、すべてが無駄になるのです。
談合って何?原因は車一括査定による買取店同士のバッティング
ではそもそも談合とはどういうことでしょうか。これは複数の車買取業者が集まって、今回はこの額でA社さんに譲りますという協定を組んでしまうことを指します。本来であれば、各社が競争をして高値をつけるのが理想です。
しかし業者同士が査定の時にバッティングをして、顔を合わせる機会が増えれば買取額を高く設定しなくても、お互いに車を回し合うことで安く、確実に仕入れができます。
談合が起きる理由は”買取価格を事前に決めること”
ではどうしてこのような談合が行われているのでしょうか。その理由は大きく2つ考えられます。
- 買取額を安く抑えられる
- ノルマが達成しやすくなる
という点です。中古車買取や販売というのは、比較的に参入しやすい業界の1つと言われています。
事実として近年では中古車買取に参入する業者が増えていて、その分競争が厳しくなっているのです。そうした状況で、業者同士が顔を合わせる機会があると、談合へと話が進む可能性があるのです。
査定額が低くなる談合は許さない!事前に知るべき3つの対策
売り手側からすると、車買取の査定額が低くなる談合は許されるものではないでしょう。せっかく相見積もりをとっても、その意味がなくなるからです。
ではどうすれば業者間での談合を、防ぐことができるのでしょうか。3つのポイントに絞って、その対策方法を紹介していきます。
【対策1】同日の同時刻に複数の買取店を査定に呼ばない
最もシンプルな対策方法は、同日の同時刻に複数の車買取業者を呼んで、一緒に査定をさせないというものです。車買取で高額査定を出すためには、業者同士の競合は欠かせません。
しかし労力や時間の問題から、ひとまとめで査定をすまそうという人もいます。確かに1度で査定が終わりますので、正しく競合が行われているのなら便利な方法ではあります。
【対策2】大手と中小の買取店を組み合わせる&多くの買取店に依頼
次に車買取で談合を防ぐ手段としては、大手と中小の買取店を組み合わせるように査定をしてもらうことです。大手なら大手のみ、中小なら中小のみという組合せですと、業者同士が顔見知りである可能性が高くなります。
基本的に車買取では、自分のお住まいに対応するエリアの中で車買取業者を選別するのですが、この時になるべくたくさんの業者から選びましょう。選択肢が増えるほど、業者にとっては初顔合わせとなるケースが増えるからです。
【対策3】正確な買取相場を把握する
最後の対策としては正確な買取相場を把握しておくことです。中古車買取の世界では相場というのはあってないようなものですが、多くの業者から相見積もりを取ることで、およその相場が見えてきます。
多くの買取店に査定依頼するなら車一括査定は必須
車買取査定の場で談合される可能性を低くするには、やはり多くの買取店から見積もりを取ることが大切です。そうした時に利用したいのが車一括査定でしょう。
車一括査定とは車買取業者に対して、一括して見積もり依頼ができるサービスです。
- 無料で利用できる
- 24時間365日受付をしている
- 手間がかからない
というメリットがあります。さらに談合を避けたいのなら車一括査定も2つか3つくらい使いましょう。
車買取の談合まとめ
車買取の談合についてまとめると、以下の通りです。
- 談合が行われる可能性は高い
- 対策として同日同時刻に複数業者の査定をさせない