車は何年乗るのがお得?買い替え・乗り換えは3年や5年がベストって本当?

車の買い替え

一般的に車買い替えは車検をする前が1つのタイミングでしょう。その中でも早めになるのは、3年と5年の2つのタイミングです。

初回の車検前か、2回目の車検前かのタイミングだと考えてください。この3年や5年で車買い替えをすることがベストだとも言われるのですが、その話は本当なのでしょうか。

ここでは3年や5年で車買い替えをするメリットやデメリットについて詳しく調べてみました。

目次

【前提】そもそも車は乗り潰すべき?買い替えはもったいないのか

駐車場にある車

車を買い替えるタイミングですが、究極的には乗り潰すまで乗ってからにするのか、早めに買い替えするのかの2つに分けられます。このどちらの方が良いのかというのは、個々人の考え方にもよるでしょう。

例えばものすごく気に入っている車であるのなら、乗り潰すまで長く使う方が良いかもしれません。逆にお子さんの成長とともに、必要な車を選びたいと考えるのなら、数年単位で買い替えした方がいいでしょう。

ですのでどちらが良いというのは結論が出ません。しかし一般的に考えた場合は、若干ですが買い替えの方がメリットは大きいと言えます。

ONE POINT
つまり車買い替えのデメリットよりも、メリットの方が魅力的ならばそちらを選択した方がいいでしょう。

3年ごとに新車を買い替える『5つのメリット』

では最初に3年ごとに新車買い替えをするメリットを考えます。最初の車検がくる前に売却するタイミングになるのですが、実はかなり好条件が揃っているのです。ここでは5つのメリットについて考えてみます。

3年ごとに新車を買い替える『5つのメリット』

【メリット①】高額売却が期待できる

白い車

国内の中古車買取相場で重視されるのが以下の点です。

  • 年式
  • 走行距離
  • 車の状態

3年で車を売るといった時には、この3つとも良い条件であるケースがほとんどでしょう。そのためリセールバリューがかなり高くなるのです。特に人気の車種であるのなら、より高値で買取してもらえるでしょう。

人気の車種やモデルでなかったとしても、高額の査定がつきやすいのは変わりません。リセールバリューが高いので、業者同士を競合させて値段をつり上げるのも難しくないでしょう。

【メリット②】車検費用がかからない

税金の計算をする男性

3年のタイミングで車を売るのなら、車検費用がかかりません。車の維持費を考えた場合に、やはり大きな金額が必要になるのが車検です。しかし3年のタイミングならば、費用を支払う必要がないのです。

車種にもよるのですが10万円以上の費用を浮かせられるので、その分は新車の購入費用に充てられます。ですので費用的に考えると、大きな節約ができるのが3年のタイミングだとも言えるでしょう。

【メリット③】メンテナンス・修理代がかかりにくい

電卓を持ったビジネスマン

新車登録から3年というタイミングであれば、メンテナンスや修理費がかかることはほぼありません。消耗品の交換はするかもしれませんが、大きな部品が故障してしまうリスクはかなり低いでしょう。

  • かなりの長距離を走っている
  • スポーツ走行的な走りを日常的にしている

などのようなケースではメンテナンスの費用が高くつくかもしれません。しかし一般的な乗り方をしている程度だと、ほぼメンテナンスや維持費にかかるお金が節約できます。

【メリット④】最新車種・モデルに乗ることができる

駐車場に停められた車

3年ごとに車買い替えをしているのなら、ずっと最新の車種やモデルに乗り続けられるというのもポイントでしょう。

  • 安全性能がアップしている
  • 燃費が良くなっている
  • 快適に運転できる

新車を購入すると以上のようなメリットがあります。また車が新しくなることで、気分を一新できるのもポイントの1つでしょう。新しいものが好き、きれいな車に乗り続けたい、という人にとっては魅力的な点です。

【メリット⑤】任意保険の新車割引が適用される

窓口の男性

車買い替えで考えておきたいのが保険料のことです。特に任意保険の場合、新車を購入すると割引があるというのもポイントになります。

  • 初年度登録の翌月から25ヶ月以内
  • 25ヶ月~49ヶ月以内

といったように割引が受けられる期間が設定されています。各社で扱いは異なるのですが、新車割引がある保険会社を使い続けるのなら、3年で買い替えするたびに割引を受けられるでしょう。

保険料も高くなりがちなので節約できるのがポイントです。

3年ごとに新車を買い替える『3つのデメリット』

車買い替えを3年ごとにするメリットを見てきましたので、逆にデメリットについても考えていきましょう。ここでは3つのデメリットを紹介していきますので、メリットと比較して考慮するようにしてください。

3年ごとに新車を買い替える『3つのデメリット』

【デメリット①】新車購入の費用が短い期間でかかる

現金とグラフと虫眼鏡

車を3年で乗り換える時に多なデメリットになるのは、費用が大きいことです。新車の購入には車種にもよるのですが、多額の資金が必要となります。

売却する車の買取額は、ローンの残債を返済するのにも必要でしょう。

またローン残債の方が大きい場合は、新車の購入費用に加えてカーローンを借り換えしなくてはいけません。その審査に通るのも大変なことなので、購入費用が大きくなるのはデメリットだと言えるでしょう。

【デメリット②】ローンの対応が必要になる場合も

査定結果を説明する男性

前段でも少し触れましたが、短いスパンで車買い替えをする場合はローン残債が出る可能性が高いでしょう。

特にリセールバリューが高い車というのは、購入資金も相応に必要となってきます。原則としてローン残債のある車の所有権は、ローン会社にあることが多いです。

抵当として車本体が割当られているからで、この所有権を解除するためにはローンを完済しなくてはいけません。そのためローンの借り換えも検討する必要があるのです。

【デメリット③】不人気車や過走行車などは買取査定が期待薄

売り物の車

3年で車買い替えをするといっても、車種によってはリセールバリューが低くなる可能性があります。

  • 人気の低い車種
  • 過走行車

一般的にはこの2つの影響が査定にも大きく影響します。人気の低い車種も影響は大きいのですが、それよりも過走行には注意が必要でしょう。

  • 軽自動車で年間8000km
  • 普通車で年間1万km

といった基準があるので、これを超えているのなら注意が必要です。

5年ごとに新車を買い替える『3つのメリット』

次に3年ではなく、5年ごとに車買い替えをするメリットも見ていきます。3年と5年ではあまり条件が変わらないと思えるかもしれませんが、実際には大きな違いが出てくるのです。

5年ごとに新車を買い替える『3つのメリット』

【メリット①】5年後のリセールはまだまだ高値の傾向

査定結果を説明する男性

3年での乗り換えと比較すると、5年後では年式が古くなります。そのためリセールバリューは下がってしまうのですが、まだそこまで大きく落ちません。これが7年を超えてくると、かなりの差が出てしまいます。

そのため5年以内で車を売ることを考えるのなら、まだ高値を保っている状況だと言えるでしょう。

  • 車の状態
  • 走行距離

などによっては査定で減額されることもあります。

【メリット②】今の車のローン返済の心配がない場合が多い

電卓とお金と車のおもちゃ

5年後に車買い替えをする場合はローンを完済している、または完済間近であるといったケースが多くなります。そのためローン残債があったとしても、買取額にて十分に対応できるケースが多いでしょう。

既に完済しているケースであればローンの返済をしなくても良いので、買取額は新車の購入費用として全額充てられます。

頭金のような扱いができるため、金銭的な負担は3年よりも少なくなるはずです。

【メリット③】まだメーカーの特別保証が適用できる

車のエアロ部分

新車購入から5年であれば、メーカー保証が残っているはずです。いわゆる特別保証と呼ばれるもので、以下のような修理に適用されます。

  • ステアリング
  • アクセルやブレーキ
  • 電子制御部品

これらが故障した時には高額な修理費用が必要になることが多いです。しかし特別保証が残っていると、中古車買取にもプラスで評価されます。

つまり査定額がアップしやすい条件が揃っていると言えるでしょう。

5年ごとに新車を買い替える『2つのデメリット』

5年ごとに新車に買い換えるメリットを見てきましたので、デメリットについても確認していきましょう。5年ごとと少しスパンが長くなることで、大きなデメリットも出てくるので参考にしてください。

5年ごとに新車を買い替える『2つのデメリット』

【デメリット①】走行距離が多い場合などには買取価格が低くなる可能性も

車のメーター

5年ごとの買い替えでもリセールバリューは高いとしましたが、車の条件が悪くなれば査定額が低くなります。特に大きな影響を持っているのが走行距離です。

普通車の場合は年間で1万kmを超えると、過走行車と判断されます。

3年のケースと同じなのですが、5年の場合は数字がより大きく出るので、過走行車というインパクトが強くなってしまうのです。そのため買取額にも大きく影響するケースがあるので、注意しなくてはいけません。

【デメリット②】フルモデルチェンジで買取相場が下落するケースがある

並んだ車

最近ではフルモデルチェンジされる期間が伸びてきていますが、5年というスパンで考えると十分にありえるでしょう。フルモデルチェンジが行なわれると、前のモデルの車の買取額が一気に低くなります。

  • フルモデルチェンジ後の車に人気が集まる
  • 前のモデルの車を売る人が多くなる

といった理由から、買取額が下がるのです。そのためもしフルモデルチェンジがあるという情報を聞いた場合、早めに売却した方がいいでしょう。

3年5年で車買い替えのコスパは?乗り換え悩むなら買取相場check!!

白い車

3年や5年といったタイミングで、車買い替えをするのはコスパが良いのでしょうか。もし悩んでいるのなら、先ずは買取相場をチェックしてみるといいです。

  • インターネットの相場サイトを閲覧する
  • 中古車買取店で査定の見積もりをとってみる

といった2つの方法があります。前者の場合はオートオークションの落札相場などを確認できるサイトです。この落札相場が中古車買取の大雑把な買取額でもあります。

ただ精度は高くないので、査定の見積もりを取るのがおすすめです。

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まとめ

車の買い替え

中古車を乗り替えるのに何年が良いのかといった情報をまとめてみました。3年で車買い替えをする場合、リセールバリューが高いといったメリットがあります。

その反面で新車購入費用が嵩んでしまう可能性が高いです。他方で5年の場合は3年よりも買取額は下がるものの、まだ高い水準を保てるでしょう。

しかし状態によっては買取額が下がってしまいます。こうしたメリットとデメリットを考えた上で、どうするのか決めるといいです。

この記事を書いた人

「もっと価値を見つける」をテーマに自動車の買取現場に立ち会い数多くの交渉を経験。現在は自動車買取メディアの立ち上げから運営、さらに自ら車売買を行うため古物商を取得(奈良県公安委員会 第641180000388号)。WEBメディアを通じて分かりにくいことを分かりやすく解説し、リユースに関する正しい知識を提供し、適切な判断ができるように情報を発信中。

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