【GLC値引きの裏側】現役ディーラー営業がガチで教える!ベンツを安く購入する方法

GLCの値引き方法

ベンツ全車種の値引き相場はこちら

この記事では、現役ディーラー営業マンとして数多くの商談を担当してきた立場から、実際に商談で通用するベンツGLCの値引きテクニックをお伝えします。

GLCはメルセデスSUVの主力モデルで、見た目の高級感と実用性の高さから人気が高まり、年々競合との価格勝負も激しさを増しています。

そのため、適切なタイミングや交渉アプローチ次第で数十万円単位の差が出ることも珍しくありません。

ただし、GLCのような人気モデルでは、車両本体の値引きには限界があるのが実情です。

むしろ、商談の中で私たち営業マンが注視するのは下取り車の処理です。いかに今乗っている車を高く売るかが、総額で得をするカギになります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

ディーラー下取りだけに依存するのではなく、車一括査定サービスを活用して複数業者に競わせることが、結果的に購入負担を軽減する最も効果的な手段となります。

GLCの商談で損をしたくない方は、ぜひ最後までご覧ください。営業マン視点で、今すぐ実践できる交渉ノウハウをお届けします。

高橋一輝のアバター 高橋一輝 執筆者

現役ディーラー営業マンとして、最新の自動車情報を届けるために日々情報収集。自動車販売営業歴15年、累計販売台数は1,000台以上。数多くの顧客に最適な一台を提案してきた経験を活かし、車選びのポイントや業界の最新動向など、信頼できる情報を分かりやすく発信する。

本記事の内容は公開時点の情報に基づいています。正確な情報を掲載するよう努めておりますが、最新の情報とは異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

目次

【2025年4月最新】ベンツGLCの値引き額の相場

GLCの値引き相場

ベンツGLCの最新の値引き相場は以下のとおりです。

2025年4月最新の値引き相場
GLCの値引き相場0万円~65万
車両からの値引き0万円~65万円
オプション値引き0円
※記事更新時点の情報です。
※記載の値引き相場は目安であり、実際の値引き額とは異なる場合があります。

GLCの値引き額はグレードや商談のタイミングによって大きく変わります。直近の傾向としては、0円〜65万円程度が目安です。

GLCには複数のグレードがありますが、最も値引き額が期待できるのは、車両価格が高い「AMG GLC63S E PERFORMANCE」です。

ただし、このグレードは流通台数が少なく、メーカーの値引き支援の対象外となることも多いため、実際は値引きが渋くなるケースもあります。

反対に、流通台数が多いベースグレードや中間グレードでは、決算期などと重なると大きな値引きが出やすい傾向にあります。

次は、グレード別の具体的な値引き相場を詳しく解説します。

グレード別の値引き相場一覧

GLCクラスのグレード別の値引き相場は以下のとおりです。

スクロールできます
2025年4月最新
GLCの値引き相場
グレード新車価格値引き相場値引き率
GLC220d 4MATIC Core 【New】8,190,000円~0万円~40万円0%~4.8%
GLC220d 4MATIC8,760,000円~20万円~45万円2.3%~5.1%
GLC350e 4MATIC Sports EditionSter10,230,000円~20万円~50万円2.0%~4.9%
Mercedes-AMG GLC43 4MATIC11,940,000円~20万円~55万円1.7%~4.6%
Mercedes-AMG GLC63S E PERFORMANCE18,220,000円~35万円~65万円1.9%~3.6%
※記事更新時点の情報です。
※記載の値引き相場は目安であり、実際の値引き額とは異なる場合があります。

GLCクラスは複数のグレード展開があり、それぞれに値引き相場の違いがあります。実際の商談現場でも、値引き額には明確な傾向が見えてきます。

なかでも、最も値引きが狙いやすいのはGLC220d 4MATICです。

理由は明確で、メーカー側が発注する車両の半数以上を、このグレードに集中させているからです。

GLC220dは日本市場でも人気が高く、需要を満たすために一定数以上の在庫を確保する必要があるため、販売側としてもさばきやすいように値引き幅を取りやすくしています。

逆に、装備が豪華な上位グレードやAMGモデルは生産数自体が限られており、値引き余地が少ないケースも多いです。

値引き重視でグレードを選ぶなら、GLC220d 4MATICが最もおすすめです。

次は、GLCをよりお得に買える「買いどき」について解説していきます。

【2025年4月】プロが教えるGLCを購入すべき時期

車の購入において、「いつ買うか」は価格だけでなく、装備や納期、リセールバリューにも直結する重要な要素です。

特にGLCのように人気が高く、製造台数と販売台数が安定しているモデルでは、購入タイミングを少しずらすだけで数十万円の差が出ることもあります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

ここでは、プロの視点から見たGLCの最適な購入時期について、詳しく解説していきます。該当の項目をクリックすると直接確認できます。

1. 四半期決算が購入時期におすすめ

GLCクラスをできるだけ好条件で購入したいなら、商談は3月の年度末決算や9月の中間決算といった四半期の締め時期に合わせて進めるのが効果的です。ディーラーが販売台数を重視するこの時期は、値引き幅が拡大しやすくなります。

加えて、メーカーからの販売支援策やキャンペーンが重なることも多く、オプションサービスの提供といった好条件が提示されやすくなります。

さらに、ドイツ本国の6月と12月の決算の影響が日本市場にも及ぶこともあるため、海外の商戦時期にも注目しておくことで損失を回避できるだけでなく、より良い条件で購入できる可能性が高くなります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

3月6月9月12月の四半期決算を狙って商談を進めることで大きな値引きが期待できます。

2. メーカーの購入支援が出る時期を狙う

メルセデスベンツ日本では、決算期やモデル末期に合わせて、購入支援キャンペーンを実施することがあり、GLCもその対象になる場合が多く見られます。

たとえば、過去にはオプション費用の一部サポートや低金利ローンなどが展開され、これらを利用することで実質的な支払額を大きく抑えることができたケースもあります。

ただし、こうした支援は在庫車両限定のキャンペーンとなることが多く、希望するグレードや装備、ボディカラーを自由に選べない場合もあります。

また、値引きが多くなるからとローンを利用したことで、結果的に支払総額が高くなる可能性もあるため、内容を十分に比較検討しながら商談を進めることが重要です。

3. 希望する仕様がディーラーの在庫車両にある

希望する仕様がディーラーやメーカーの在庫車として確保されている場合は、早期購入を検討するのが得策です。

在庫車はすでに発注済みで手元にあるため、ディーラーとしては早く売却したい意向が強く、通常より大きな値引きが提示される可能性があることと、納期が短縮される点でも大きなメリットがあります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

早期完売を目的とした在庫車両に絞って商談を進めることも通常よりも大きな値引きが期待できるため、効果的な買い方であるといえます。

一方で、在庫車の中には長期間保管されていた車両や展示車が含まれる場合もあるため、日本搬入時期や保管場所、管理状況については事前に必ず営業マンに確認してください。

購入前に購入予定車両の状況を知ることで安心材料のひとつとなるため、価格と納期を重視する方には在庫車は非常に魅力的な選択肢となります。

4. モデルチェンジのタイミングは狙い目

GLCクラスを安く購入したいなら、モデルチェンジ直前のタイミングは非常に有効です。新型の発表が迫ると、ディーラーは旧型の在庫を早期に売り切る必要があるため、通常よりも大きな値引きが期待できます。

この時期は在庫車が中心となりますが、即納できるうえに高額なオプションが装着されている車両でも大幅な値引きが期待できることから、考え方によっては非常にお得に購入できます。

ただし、型式や装備が新型と比べて古くなる点や、将来的なリセールバリューがやや下がる点がデメリットです。

しかし、長期間の使用を前提とする場合、価格と信頼性を重視する方にとっては、非常に現実的で賢い選択だと言えます。

5. 今乗っている車の買取価格が高い場合

現在の愛車の買取価格が高いタイミングは、買い替えのタイミングとして適切です。特にSUVやハイブリッド車は需要が高く、高額で売却できる可能性が高くなります。

車一括査定を利用すれば、ディーラーの下取りより高く売れる可能性があり、購入資金に充てることで実質的な負担を減らせます。

また、査定は複数社に依頼し最も高額査定が出たところで売却することが、次の車を購入するうえで重要です。

複数の買取業者に査定を依頼するなら、車一括査定は必ず利用してください。実際に何度も使用していますが、ディーラー下取りより数十万円単位で差がつくことも珍しくありません。

GLC値引き交渉時に注意する7つのポイント

ベンツGLCを安く購入するために必要なポイントがあります。ただ単に「値引きしてください」と頼むだけでは、思うように値引きは引き出せません。

そこで、ディーラーの営業マンだからこそ知っている、今すぐ使える効果的な交渉テクニックを紹介します。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

ここでは、値引き交渉時に注意する7つのポイントを解説します。すでに知っている方は、必要に応じて読み飛ばしてください。該当の項目をクリックすると直接確認できます。

1. ヤナセとシュテルンで競合させる

ヤナセ

メルセデス・ベンツの正規ディーラーは大きく分けて「ヤナセ」「シュテルン」の2系列が存在し、それぞれ別法人によって運営されています。

両者は「メルセデス・ベンツ○○(地名)」という名称で店舗を構えているため、外観や店名だけでは見分けがつきにくいですが、経営母体が異なることから、値引き条件やサービス内容に差が生じることもあります。

この違いを活かすことで、購入時の交渉材料として非常に有効となります。

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例えば、ある店舗で提示された見積書を別の系列ディーラーに持ち込み、「こちらの条件を上回るようであれば即決したい」と伝えると、さらなる値引きやオプションの追加提案を受けられる可能性が高まります。

実際、販売台数を伸ばしたいタイミングや決算期にあたると、営業マンも競合ディーラーに負けないよう積極的になりやすいため、効果はより大きくなります。

ただし、競合させる際は事前にどちらがヤナセ系かシュテルン系かを把握しておくことが肝心です。

メルセデス・ベンツ公式サイトのディーラー検索機能や、法人名の記載された名刺、店頭の案内資料などで確認できるため、複数店舗での比較を検討している場合は確認しておきましょう。

2. GLCとGLBを比較検討する

GLCを検討する際に、同ブランドのGLBを引き合いに出して比較することは、商談を進める上で非常に効果的な手法です。

GLBの値引き方法

GLBはGLCと価格帯が近く、ボディタイプもSUVで共通していることから、営業担当者も「本気でベンツ車の購入を考えているお客様だ」と認識しやすくなります。

その結果、GLCの値引き条件が通常よりも大きくなる可能性が高まります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

たとえば、「GLBと迷っている」と伝えるだけでも、営業マンは競合意識を強く持ち、より良い条件を提示しようと努力してくれる場合があります。

特に、「GLBの価格や装備も魅力的だった」といった具体的な比較要素を会話に盛り込むことで、GLCの魅力を強調しようとする営業トークが展開されると同時に、交渉の幅も広がります。

また、GLBとGLCは同じSUVカテゴリーながら、GLBは7人乗り設定であるなどコンセプトが異なるため、明確な比較対象として成立しやすい点もポイントです。

こうしたモデル間の比較は、ただ他ブランドを引き合いに出すよりも現実的で説得力があり、営業マンに対して強く好印象を与えることができます。

以下の記事ではGLBの値引き方法や、ディーラー営業マンが選ぶグレードを紹介しています。

3. 即決はしない

値引き交渉において、最も避けるべきなのが営業マンからの「本日ご契約いただければ特別条件で〇〇円お値引きします」といった即決の誘導にそのまま応じてしまうことです。

たしかにその場で値引きが提示されると魅力的に感じるかもしれませんが、これはあくまでディーラー側にとって都合の良いセールストークであり、購入者側にとって最良の条件とは限りません。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

焦って契約してしまうことで、本来得られたはずのさらなる値引きやオプションサービスの上乗せといった交渉余地を自ら手放すことにもなりかねません。

商談では、「他店舗とも比較している」や「GLC以外のモデルも検討している」などと伝えた上で、「条件が合えば購入を前向きに考えている」というスタンスを示すのが重要です。

このように冷静かつ慎重な姿勢を貫くことで、営業マンに“簡単には即決しない客”という印象を与え、より良い条件を提示してもらえる可能性が高まります。

また、いったん持ち帰って検討する時間を取ることで、ディーラー側も社内で上司の承認を得て「これ以上ない条件でご提案させていただきますので~」と再交渉してくることも多く、結果的に納得のいく契約へとつながるケースが多いのです。

交渉の主導権を常に自分が握るためにも、即決せず、情報を整理しながら慎重に判断する姿勢が不可欠です。

4. 条件が合えば購入する意思を示す

値引き交渉を優位に進めるためには、ただ「安くしてほしい」と頼むだけでは不十分で、営業マンに対して具体的かつ明確な購入意思を示すことでより大きな効果を生みます。

「この条件が通れば購入します」といった形で明言することで営業マンは本気で購入を考えている顧客だと認識し、社内の承認を取りに行くなど特別な条件を引き出す動きに出ることがあります。

一方で、「もう少し安くなるなら考えます」や「検討中です」など曖昧な態度では、営業マンもどこまで歩み寄れば契約につながるのか判断がつかず、値引きも消極的になりがちです。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

販売の現場では、買うかどうかわからない顧客に大幅な値引きは提示しにくいというのが実情です。

反対に、条件が明確で意思がはっきりしている顧客には、「ここで決まるかもしれない」という判断から、営業マンも一気に本気モードになります。

例えば「車両本体から40万円引かれれば契約するつもりです」といった具体的なラインを提示することで、営業マンはその数字を実現するために上司との相談や調整に動きます。

もちろん、その条件が必ず通るとは限りませんが、商談の主導権を握りながら、営業マンに最大限の値引きを引き出させるためには非常に重要です。

5. 購入車両の日本搬入時期を必ず聞く

GLCを購入する際には、車両の「日本搬入時期」を契約前に必ず確認することが非常に重要です。

一見すると新車に見える車両であっても、実際には数ヶ月以上前に日本へ到着し長期間ディーラーの敷地や港湾の屋外で保管されていた在庫車であるケースが少なくありません。

このような車両は、外観の微細なキズや内装の経年劣化、さらに長期間エンジンをかけていなかったことによるバッテリーや部品の劣化など、目に見えないダメージを抱えている可能性があります。

とくに、決算期や特別キャンペーン期間には「とにかく在庫車を捌きたい」というディーラー側の事情から、営業マンが長期在庫車を積極的に勧めてくることが増える傾向があります。

このような車両で交渉を進めると、魅力的な値引き条件が提示されやすい一方で、知らぬ間に保管期間が長い“低鮮度”の車両を掴まされてしまうリスクも高まります。

営業トークの中では在庫期間について詳しく触れられないことも多いため、購入者自身が「この車はいつ日本に搬入されましたか?」と積極的に確認することが必要です。

購入後に後悔しないためにも、車両の鮮度は見積もり条件と同じくらい重視すべきチェック項目となります。

6. 車庫証明申請が問題ないように事前に確認する

購入前には、車庫証明の申請に支障がないかを事前に確認しておくことが非常に大切です。

車庫証明書
画像引用元:警視庁「保管場所証明申請手続」

どれだけ好条件の値引きが提示されていても、車庫証明が取れなければ当月登録ができず、契約内容の見直しやキャンセルが発生するリスクがあります。

特に「月内登録でこの条件」といった期限付きの商談では、登録遅延によるトラブルが起きやすくなります。

もし車両が駐車場に入るか不安な場合は、事前に店舗の試乗車で実際に駐車できるか試すことを営業マンに依頼すると安心です。

また、賃貸駐車場を使用している場合には、貸主の承諾書など追加書類が必要になることが多く、準備に時間がかかることもあります。

このような手続きを怠ると、営業マンとの交渉において信頼性を損ねる結果になりかねません。

スムーズな契約と納車のためにも、車庫証明に関する懸念は必ず事前に解消しておくことが大切です。

7. 最後のダメ押し交渉

GLCの商談では、契約直前が最も大きな値引きを引き出せるタイミングです。見積もり内容に納得したとしても、印鑑を押す前に「○○~なら即決します」と伝えて、最後のダメ押し交渉を行いましょう。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

例えば、最終的な見積もり提示の際に「あと〇万円下がれば購入を決めたい」と伝えることで、営業担当が上司の承認を取りに動き、さらなる値引き条件を提示してくれる可能性があります。

具体的には、端数のカットやメンテナンスパック、ボディコーティング、ガソリン満タン納車などの追加サービスを要求すると通りやすくなります。

営業マンも契約目前となればなんとしてでも受注が欲しいことから、「売れないぐらいなら条件を飲んで売ってしまおう」となり、最後のひと押しで想定していたよりも値引きやサービスを獲得できる可能性も十分にあり得ます。

ただし、あまりに強引な交渉をしてしまうと、営業担当者に「これ以上は無理だから、この商談は終わりにしよう」と判断されてしまい、商談そのものが打ち切られるリスクもあります。

そのため、適度に譲歩する姿勢を見せることが交渉を円滑に進めるうえで重要です。

8. ディーラーの下取り査定には注意する

乗り換えの際には、ディーラーによる下取り査定に注意を払う必要があります。

新車購入時に下取りを利用する方は多いものの、ディーラーの査定額は相場よりも低く提示される傾向があります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

例えば、ディーラーは新車の値引き幅を抑える一方で、「これ以上の値引きは難しいですが、その代わりに下取り価格を10万円上乗せします」といった形で、値引きと下取り額をバランスさせた提案を行うことがあります。

しかし、実際のところは値引き額を見かけ上調整しているだけの場合もあり、必ずしもお得になるとは限りません。

ディーラー値引きのカラクリ

下取り価格の妥当性を見極めるには、買取業者との比較が欠かせません。

複数の業者に査定を依頼することで市場相場が明確になり、ディーラーの提示額と比較しやすくなります。

もし高値を提示する買取業者が見つかれば、下取りとは切り離して車を売却することで、最終的に新車の実質購入費用を大幅に抑えることが可能になります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

複数の買取業者に査定を依頼する際は、車一括査定サービスの活用が非常に有効です。一括査定を利用することで業者間に競争が生まれ、より高額な査定を引き出すための交渉がしやすくなります。具体的な活用法については、次の項目で詳しく解説していきます。

ディーラー下取りではなく車一括査定を利用すべき理由

車一括査定とは、複数の買取業者に一括で査定を依頼し、買取価格を比較できるサービスです。

車一括査定のメリット
※車一括査定のメリットに関する図解

残念ながら、交渉を重ねても車の値引きには限界があります。

特に車は生活必需品のため、購入時期をズラしたり、車検の関係から急いで買い替えなければならないケースも多いです。

一方で、今所有している車の買取価格を上げるのは、それほど難しいことではありません。

最も効果的な方法は、買取専門店同士を競わせて査定額を引き上げることです。

複数の車買取店を比較

車一括査定を利用して複数の買取店に査定を依頼し、比較するだけで、ディーラーの下取りと比べて数十万円の差がつくことも珍しくありません。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

実際に、編集部所有のミニバンを査定した結果、ディーラー下取りと車一括査定の買取額に約96万円の差がつきました。

アルファード車一括査定結果
※車一括査定の買取実績

これは過去最高額ですが、編集部では何度も車一括査定を利用し、その実績として毎回ディーラーの想定を超える買取額を得ています。

車種走行距離ディーラー下取り車一括査定
(複数の買取業者)
ベンツGLC約5,000km約620万円約700万円
アルファード約150,00km約268万円約364万円
N-BOX約390,00km約80万円約115万円
インプレッサ約70,000km約70万円約90万円
ステップワゴン約140,000km約3万円約12万円
フーガ約100,000km0円約16万円
※編集部所有の車を一括査定で売却した実績

このような高価買取を実現するために、編集部が毎回利用しているのが「カーセンサーの車一括査定」です。

カーセンサー
(画像出典:カーセンサー)
  • 提携業者数が700社以上で業界トップクラス
  • 同時査定依頼数30社は業界トップ
  • 競合会社が多いため高額査定率も高い
  • 10年以上経過した古い車や外車にも強い
  • メール連絡希望・電話時間指定可

高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーの車一括査定がおすすめです。

まず、提携業者数が多いため、大手買取業者を含む様々な業者に一括で査定依頼ができるのが大きなメリットです。

さらに、申し込み時に希望する業者を選択できるため、不要な業者からの連絡を避けることも可能です。

買取業者は多ければ多いほど競争が激しくなり、自然に買取額が吊り上がっていきます。つまり、申し込みをした時点で既に業者同士が競争している状態になるのです。

さらに、わざわざ複数の買取店を回って相見積もりを取る必要がなく、自宅で完結できる出張査定が基本なので、時間や手間をかけずに高価買取を狙えます。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

正直、車一括査定サイトはいくつか存在しますが、カーセンサーを利用すれば主要な買取業者を網羅できるため、これ一つで十分です。

\ 愛車の最高額が下がる前にチェック /

ディーラー営業マンとして正直に言うと、下取りでは買取専門業者の買取額には勝てません。

それでも多くの人がディーラーの下取りを利用してしまうのは、「手続きが楽だから」という理由が大半です。

しかし、車一括査定を利用すれば、下取りと同じくらい簡単な手続きで、はるかに高い査定額を引き出すことができます。

愛車を少しでも高く売りたいなら、ディーラー下取りではなく、必ず車一括査定を利用してください。それだけで、数十万円の差が生まれる可能性があります。

\ 愛車の最高額が下がる前にチェック /

【2025年4月最新】ベンツGLCのリセールから考えるおすすめグレード

GLCのグレードを選ぶ際は、将来的なリセールバリューを意識して選ぶことが大切です。この記事では、リセール価値の観点から見たおすすめのグレード選びについて詳しく解説します。

GLCの最新グレードと3年5年7年後までの予想リセールは以下のとおりです。

【2025年4月】GLCクラス 予想リセールバリュー比較(3年・5年・7年後)
グレード新車価格3年後残価5年後残価7年後残価
GLC220d 4MATIC Core8,190,000円5,323,500円(65%)
~5,569,200円(68%)
4,258,800円(52%)~4,586,400円(56%)3,276,000円(40%)~3,685,500円(45%)
GLC220d 4MATIC8,760,000円5,694,000円(65%)~5,956,800円(68%)4,555,200円(52%)~4,905,600円(56%)3,504,000円(40%)~3,942,000円(45%)
GLC350e 4MATIC Sports EditionSter10,230,000円6,138,000円(60%)~6,547,200円(64%)4,603,500円(45%)~5,115,000円(50%)3,069,000円(30%)~3,580,500円(35%)
Mercedes-AMG GLC43 4MATIC11,940,000円7,164,000円(60%)~7,492,800円(62.8%)5,373,000円(45%)~5,673,600円(47.5%)3,582,000円(30%)~4,179,000円(35%)
Mercedes-AMG GLC63S E PERFORMANCE18,220,000円10,932,000円(60%)~11,300,800円(62%)8,199,000円(45%)~8,563,200円(47%)5,466,000円(30%)~5,911,500円(32.5%)

経過年数ごとの残価率を比較した結果、最も高いリセールが期待できるのはGLC220d 4MATICであり、次点がGLC220d 4MATIC Coreという結果となりました。

残価率に加えて、後述する各グレードのメリット・デメリットも確認しながら、自身の使い方やライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが重要となります。

それではこれから、各グレードの特徴とメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

GLC220d 4MATICのメリット/デメリット

メリットデメリット
コストパフォーマンスが高い
バランスが最も優れている
低燃費でエコなのに力強い走り
ディーゼル特有のエンジン音
メンテナンス費用がかかる
故障リスクの懸念

GLC220d 4MATICは、2.0Lディーゼルエンジンと四輪駆動を備えたバランスの良いモデルで、高速巡航時の静粛性と燃費性能に優れています。

特に長距離移動が多い方にとっては、14~16km/L前後の実燃費が魅力で、力強いトルクと安定した走行性能も高く評価されています。また、4MATICにより悪天候や雪道にも強く、季節を問わず安心して運転できます。

また、GLC220d 4MATICはGLCの中で最も販売されているグレードであり、中古車市場においても高いリセールバリューを誇ります。

一方で、都市部での短距離走行が多い場合はDPFの目詰まりによるリスクも考慮が必要です。

燃費や走行安定性を重視する人には最適な一台ですが、故障リスクやメンテナンスコストの面で注意が必要なモデルとなります。

GLC350e 4MATIC Sports EditionSterのメリット/デメリット

メリットデメリット
高い静粛性
燃費が良く燃料代が安い
AMGラインパッケージが標準装備
車両価格が高い
充電が面倒
荷室が狭くなる

GLC 350e 4MATIC Sports Edition Sterは、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルならではの静粛性と加速性能、さらに電動走行とエンジン走行の切り替えによる高効率な燃費性能が魅力です。

EVモードでは短距離なら電気のみでの走行が可能で、日常使いでの燃料消費を大きく抑えられます。加えて4MATIC搭載により、走行安定性も高く、スポーツエディションならではの豪華な装備やデザイン性の高さも特長です。(AMGラインパッケージが標準装備など)

一方で、車両価格がGLC220dに比べて高く、バッテリー容量の関係でラゲッジスペースがやや狭くなっています。また、充電環境が整っていないとPHEVのメリットを活かしきれず、エンジン主体の走行になることもあります。

補助金対象外のタイミングではコストパフォーマンスが下がる点も注意が必要ですが、使用スタイルに合えば非常に満足度の高いモデルです。

AMGモデル GLC43/GLC63のメリット/デメリット

メリットデメリット
AMGならではのスポーティな走行性能
多彩なドライビングモード
高い所有満足度が得られる
価格が高い
維持費が高い
乗り心地が硬め

GLC43やGLC63は、メルセデスAMGが誇る高性能モデルであり、他のGLCグレードとは一線を画す圧倒的な加速力と走行性能を誇ります。

サスペンションやブレーキも専用設計で、高速域でも抜群の安定感とダイレクトな操縦性が得られます。また、内外装の質感やAMG専用装備も魅力で、走りと高級感を両立させたい方に適しています。

しかし、燃費性能は他グレードに比べて劣り、リッター5〜6km台と燃料コストが高めになります。また、車両価格や維持費、保険料も大きく、日常使いよりも趣味性の強い選択肢となります。

さらに、足回りが硬めのため乗り心地はややタイトで、快適性重視の方には不向きなモデルとなります。

走行性能を求めるか、実用性を優先するかで評価が大きく分かれるモデルです。

プロが選択するGLCはGLC220d 4MATIC

現役ディーラー営業としての私が自信を持って選ぶグレードは「GLC220d 4MATIC」です。

その理由は、ディーゼルモデルならではの低燃費と長距離巡航時の快適性、そして4MATICによる安定した走行性能のバランスが非常に優れているからです。

とくにトルクの太さが魅力で、低速域でも力強く加速し、坂道や悪路も問題なく快適に走行できます。

また、燃料代を抑えられるうえ、GLCグレードで最もリセールが高く、中古車市場でも高値で取引されており、総所有コストの面でもメリットが大きいモデルです。

実用性・経済性・再販価値のすべてを兼ね備えたGLC220d 4MATICこそ、私が選択するグレードです。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

他グレードと比較しても高いリセールを維持していることからGLC220d 4MATICこそ私が選択するグレードです。

新グレードGLC220d 4MATIC Coreは要チェック

GLC220d 4MATIC Coreは、2024年3月に登場したコスト重視型の新グレードです。

基本性能はGLC220d 4MATICと同じ2.0Lディーゼル+4MATICを搭載しながら、装備を厳選することで価格を抑えています。安全機能やMBUXは標準装備されており、実用性は十分と言えます。

選択できるボディカラーやメーカーオプションに制限があることと、上位グレードよりやや標準装備の内容が劣るものの、そのぶん価格に対する満足度が高く、なるべく安価で高品質な車を選びたい方にはおすすめです。

コストを抑えてGLCを購入したい場合は最適な選択肢となります。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

高コスパでメルセデスのSUVを楽しみたい人に最適なバランスの取れたモデルです。

ベンツGLCのリセールを引き上げるオプション

メルセデス・ベンツGLCを高く売却したいのであれば、購入時に選ぶオプションが大きな鍵を握ります。

とくにリセールに直結する人気オプションを選択しておくことで、将来的に高値での買取が期待できます。

この章ではディーラー営業の視点から見た、GLCのリセールバリューを高める代表的なオプションについて詳しくご紹介します。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

ここでは、GLCのリセール価値を高めるうえで、特に押さえておきたい3つの重要オプションを紹介します。すでにご存じの方は、必要に応じて読み飛ばしていただいて構いません。気になる項目があれば、クリックしてすぐにご確認いただけます。

AMGラインは装備するべき必須オプション

GLCを購入する際、AMGラインは単なるデザインパッケージにとどまらず、装備面でも価値ある必須オプションと言えます。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

例えば、専用のフロントグリルやエクステリアパーツ、20インチのアルミホイールによって外観が一気に引き締まり、プレミアム感が大きく向上します。
また、スポーツサスペンションや専用のシートやステアリングが装備され、乗り味や操作感も明確に変わります。

さらに、AMGライン装着車は中古車市場でも人気が高く、リセールバリューにも良い影響を与えます。見た目の印象はもちろん、内装や走行感にも明確な差が出るため、GLCの魅力を最大限に引き出すためには欠かせないパッケージです。

価格アップはあるものの、長期所有や下取りを見越すなら、装備するメリットが高く、購入時にはぜひ検討すべきオプションです。

パノラミックスライディングルーフ(サンルーフ)

GLCの購入を検討する際、パノラミックスライディングルーフは見た目の印象だけでなく、実用性とリセール面でも評価の高い人気オプションです。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

開放感のあるガラスルーフは、日中の車内を明るく演出し、後席に乗る人にも好印象を与えます。特に長距離ドライブでは、圧迫感の少ない室内空間が快適性を大きく向上させます。

また、この装備は中古市場でも装着率が重視される傾向があり、パノラミックルーフ付きのGLCは査定時にも有利に働きます。

一方で、重量が増す分だけ若干燃費や重心に影響を与えることや、開閉機構の故障リスク、遮光性能に関する不満が一部あるのも事実です。

しかし、それを上回る実用性と人気の高さから、価格以上の価値があるオプションといえるでしょう。

ボディカラーは白か黒がおすすめ

GLCのボディカラー選びに迷ったら、基本でありながら人気の高い「白(オパリスホワイト)」か「黒(オブシディアンブラック)」を選ぶのが無難です。

これらのカラーはメルセデスベンツらしい高級感を際立たせるだけでなく、中古車市場での評価も高く、リセールバリューにも直結します。

特に白はボディラインが映えやすく、洗車傷が目立ちにくいメリットがあります。一方、黒は重厚感や高級感が際立つため、ビジネス用途やフォーマルなシーンでも映えるカラーです。

また、ディーラー側でも白・黒は在庫が豊富なことが多く、納車が早まる可能性もあります。

個性的なカラーも魅力ですが、リセールを重視する場合や万人受けを考慮するなら、白か黒が最も安心できる選択肢です。長く乗るつもりでも、手放す時のことを見据えた選び方が重要です。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

好きな色の車を乗るのがベストですが、リセールバリューを考えて購入するのであれば白か黒は鉄板カラーとなります。

GLCに関する質問をプロが回答

ここではベンツGLCに関するよくある質問を、現役ディーラ―営業マンが回答します。

GLCに関するよくある質問は以下のとおりです。

ベンツGLCの3年後5年後の残価率は?

ベンツGLCの残価率は3年後で約60%、5年後でも約45%と高水準を維持しています。人気グレードやAMGライン、サンルーフ付きなどは特にリセールに有利で、長期保有でも価値が落ちにくいのが特徴です。

ベンツGLCは売れていますか?

GLCは輸入車SUVの中でも常に高い人気を誇ります。特にGLC220dは安定した販売実績があり、2023年のフルモデルチェンジ以降はさらに注目度が高まったことで、法人・個人問わず幅広く支持されています。

GLCとGLCクーペはどちらが人気?

販売台数ではGLCの方が多く、実用性や荷室容量、乗降性を重視するユーザーに広く支持されています。一方で、GLCクーペはスポーティでスタイリッシュなデザインが特徴で、見た目を重視する層や若年層からの人気が高い傾向にあります。

ベンツGLCの人気色は?

白か黒が人気です。将来的な売却を視野に入れるなら、白・黒を選ぶのが無難ですが、買取価格を考えない場合は個性的な色も魅力的です。

年収がいくらあればGLCを購入できますか?

GLCを無理なく購入・維持するには、年収1200万円以上がひとつの目安です。車両本体・オプションや維持費を含めると総額1000万円以上となり、ローンでの購入を検討の場合は安定した収入が重要です。

まとめ | ディーラー営業マンが教えるGLCの値引き方法

現役ディーラー営業マンの視点から、GLCの効果的な値引き交渉術を解説しました。

ここでは、その中でも特に重要なポイントをわかりやすくまとめています。

2025年4月最新の値引き相場
GLCの値引き相場0万円~65万
車両からの値引き0万円~65万円
オプション値引き0円
※記事更新時点の情報です。
※記載の値引き相場は目安であり、実際の値引き額とは異なる場合があります。

さらに、グレードごとの参考となる値引き相場は、以下の通りとなっています。

スクロールできます
2025年4月最新
GLCの値引き相場
グレード新車価格値引き相場値引き率
GLC220d 4MATIC Core 【New】8,190,000円~0万円~40万円0%~4.8%
GLC220d 4MATIC8,760,000円~20万円~45万円2.3%~5.1%
GLC350e 4MATIC Sports EditionSter10,230,000円~20万円~50万円2.0%~4.9%
Mercedes-AMG GLC43 4MATIC11,940,000円~20万円~55万円1.7%~4.6%
Mercedes-AMG GLC63S E PERFORMANCE18,220,000円~35万円~65万円1.9%~3.6%
※記事更新時点の情報です。
※記載の値引き相場は目安であり、実際の値引き額とは異なる場合があります。

よりお得に購入するために値引き交渉を進める際は、以下のポイントにも注意を払うことが大切です。

値引き交渉術
  • ヤナセとシュテルンで競合させる
  • GLCとGLBを比較検討する
  • 即決は絶対にしない
  • 条件が合えば購入する意思を示す
  • ディーラーの下取り査定には注意する

すべての交渉テクニックを実践するのは難しいかもしれませんが、まずは一つか二つでも行動に移してみることが大切です。

とはいえ、値引きにはどうしても限界があります。そのため、値引き額だけに執着せず、他の重要な要素にも目を向けて交渉を進める姿勢が必要です。

中でも特に重視したいのが、今乗っている車をできるだけ高く売却することです。実はこの部分の工夫次第で、値引き以上の効果を得られるケースも少なくありません。

現役ディーラー営業マン 高橋一輝

再度お伝えしますが、ディーラーでの下取り査定には十分な注意が必要です。

本来、ディーラーは新車の販売を主業務としており、買取に関しては専門ではありません。

そのため、より高値での売却を目指すのであれば、買取専門業者に査定を依頼し、複数社で競合させる方が査定額が上がる可能性が高くなります。

ディーラー下取りではなく車一括査定を利用すべき理由」でもご説明しましたが、実際に過去の査定事例では、ディーラー下取りと車一括査定を比較した結果、最大で約96万円の差がついたこともあります。

GLCへの乗り換え時、現在の車を少しでも高く売却することで、実質的な購入コストを大きく抑えることが可能です。

実際、買取価格には数十万円の差が生じることも珍しくなく、これがそのまま購入条件に影響することになります。

GLCをより有利な条件で手に入れたいと考えるなら、車一括査定を活用して複数の買取業者に査定依頼を行い、競争させることが重要です。

車一括査定を利用して愛車をできるだけ高く売る

この記事を書いた人

高橋 一輝のアバター 高橋 一輝 ディーラー営業マン

現役ディーラー営業マンとして、最新の自動車情報を届けるために日々情報収集。自動車販売営業歴15年、累計販売台数は1,000台以上。数多くの顧客に最適な一台を提案してきた経験を活かし、車選びのポイントや業界の最新動向など、信頼できる情報を分かりやすく発信する。

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