- 自動車にかかる税金と税額一覧
- 税金目安のシミュレーション
自動車は購入するのにお金がかかるだけでなく、維持していく上でもいろいろと税金がかかってしまうものです。
自動車税のように毎年かかる費用もありますし、知らない間に支払っている税金もあります。例えば重量税もその一つです。
自動車検査証の交付等を受ける者および車検制度対象外である届出軽自動車(注)の車両番号の指定を受ける者が納税義務者となります。
引用元:国税庁「自動車重量税のあらまし」より
車検の際に支払うため、車検費用と合算されていて気づかないうちに支払っている場合も少なくありません。
車に乗り続けるにも買い替えるにも重要なポイントになりますので、どんな税金を支払っているのか必ず確認しておいてください。
【全6種類】もう迷わない!
自動車にかかる税金と税額一覧
自動車にはいろいろな税金がかかってきます。
その額は車種やグレード、年式などによって変わることもありますが、主に以下の6つの税金を支払う必要があります。
【税金①】消費税
消費税は購入したものに対して必ずかかってくる税金で、2019年10月から購入したものに10%が課せられます。
これは自動車の購入時はもちろんですが、ガソリンを入れた時や自動車整備や点検などの費用にもかかってきます。
【税金②】環境性能割(旧:自動車取得税&エコカー減税は2019年廃止)
これまで自動車を購入した際に課せられる税金として自動車取得税がありましたが、2019年10月の消費税増税にともない自動車取得税は廃止となっています。
その代わりに導入されたのが環境性能割という税金です。
自動車税環境性能割は、自動車の燃費性能等に応じて、三輪以上の小型自動車及び普通自動車(特殊自動車は除く。)を取得したときに課税される税金です。
環境性能割は燃費性能に応じて以下のように取得金額に対して0%から3%までの税率となります。
上記の税率になりますが、少し分かりずらいかと思われます。ですので、以下の表にまとめました。
電気自動車や燃料電池車 クリーンディーゼル車 | 非課税 |
---|---|
2020年度燃費基準 +20%達成 | 非課税 |
2020年度燃費基準 +10%達成 | 取得金額の1% |
2020年度燃費基準達成 | 取得金額の2% |
上記以外 | 普通自動車は取得金額の3% 軽自動車は2% |
2020年9月末までは以下のように減税処置もありましたが現在は終了しています。
2020年度燃費基準 +10%達成 | 非課税 |
---|---|
2020年度燃費基準達成 | 取得金額の1% |
上記以外 | 普通自動車は取得金額の2%、軽自動車は1% |
【税金③】自動車重量税
自動車重量税は新規登録や車検時に支払う税金で、車の重さに応じて税金が課せられます。
支払った記憶がない人という人もいますが、冒頭でもお伝えしたとおり車検代と一緒に期間分を支払っています。自動車重量税の価格は以下の通りです。
▼自動車重量税一覧▼
軽自動車 | 6,600円 |
---|---|
0.5トン以下 | 8,200円 |
0.5トン超から1トン以下 | 16,400円 |
1トン超から1.5トン以下 | 24,600円 |
1.5トン超から2トン以下 | 32,800円 |
2トン超から2.5トン以下 | 41,000円 |
2.5トン超から3トン以下 | 49,200円 |
また新車登録から13年経過した車は、軽自動車は8,200円に、普通自動車で約39%増税となります。
【税金④】ガソリン税
ガソリンを給油する際には、1Lあたり120円から150円くらいの価格で購入しているでしょう。
ただガソリン代とはいっても、実際はその中に税金が含まれているのです。
ガソリン税は正式には揮発油税及び地方揮発油税の総称で、現在は1Lあたり53.8円が課せられています。
ガソリン税は給油時に自動的にガソリン代に含まれているので、あらためて支払う必要はありません。
【税金⑤】軽油取引税(ディーゼル)
車にはガソリン車の他にディーゼル車もあり、ディーゼル車が給油するのは軽油になります。
そのためガソリン税は加算されませんが、その代わりに軽油取引税が課せられます。
軽油がガソリンよりも安いのは、軽油取引税が安くなっているためです。
ガソリン税と同様に、軽油取引税も給油時の軽油台に含まれているので、あらためて支払う必要はありません。
【税金⑥】自動車税・軽自動車税(2019年10月以降減税)
自動車税と軽自動車税は4月1日時点でその車を所有している人に課せられる税金です。
税額は排気量によって以下の金額が課税されます。
▼2019年9月30日以前に新車登録▼
軽自動車 | 10,800円 |
---|---|
1000cc以下 | 29,500円 |
1000cc超~1500cc以下 | 34,500円 |
1500cc超~2000cc以下 | 39,500円 |
2000cc超~2500cc以下 | 45,000円 |
2500cc超~3000cc以下 | 51,000円 |
3000cc超~3500cc以下 | 58,000円 |
3500cc超~4000cc以下 | 66,500円 |
4000cc超~4500cc以下 | 76,500円 |
4500cc超~6000cc以下 | 88,000円 |
6000cc超 | 111,000円 |
上記は2019年10月に税制改正により減税となる場合、2019年10月以降に購入した新車は以下のように減額になります。
▼2019年10月1日以降に新車登録▼
軽自動車 | 10,800円 |
---|---|
1000cc以下 | 25,000円 |
1000cc超~1500cc以下 | 30,500円 |
1500cc超~2000cc以下 | 36,000円 |
2000cc超~2500cc以下 | 43,500円 |
2500cc超~3000cc以下 | 50,000円 |
3000cc超~3500cc以下 | 57,000円 |
3500cc超~4000cc以下 | 65,500円 |
4000cc超~4500cc以下 | 75,500円 |
4500cc超~5000cc以下 | 87,000円 |
5000cc超~5500cc以下 | 110,000円 |
また新車登録から13年経過した車については、軽自動車で約20%、それ以外の普通車などは約39%増税されます。
自動車を所有している場合は毎年払う「自動車税」
自動車税は4月1日時点で自動車を所有している場合は毎年支払わなければいけません。
納付書は4月下旬から5月初旬にかけて郵送にて届けられるので、その納付書で5月末まで支払うことになります。
■4月1日に取得(名義変更・廃車)した軽自動車の税金は、どうなりますか?
回答:4月1日の最終の所有状況で判断をします。軽自動車税(種別割)の納税義務者や税額を確定する基準となる賦課期日は、4月1日です。
引用元:奈良県生駒市役所HP
仮に4月2日に車を売却した場合、納付書が届いた時点では所有者は自分ではなくなっていますが、あくまで基準が4月1日ですから納付の義務はあります。
ただ自動車税の場合は、月割り還付を受けることができるのでこの事例では残りの11ヶ月分の自動車税は戻ってきます。
《計算シミュレーション》
一目でわかる!税金目安ガイド
【普通車】トヨタ「プリウス」税金の金額計算
消費税率引き上げ(8%→10%)による負担額(+26,320円)を、
- 自動車取得税廃止⇒環境性能割によって16,600円軽減
- 自動車税の恒久減税32,000円軽減
この2つの減税で支払合計金額を22,280円減らせます。
【軽自動車】ホンダ軽自動車「N-BOX」税金を金額計算
軽自動車の場合ですと、消費税率引き上げ(8%→10%)による負担額(+25,660円)を、
- 自動車取得税廃止⇒環境性能割によって17,300円軽減
- 軽自動車税の税額は維持
支払合計は少し高くなりますが、8,360円の出費に留めることができます。
意外と知らない!自動車税にまつわるQ&A
自動車税は毎年支払うものということはわかっているでしょうが、支払い方法や金額など実は知らないことも多いはず。
ここでは自動車税にまつわる疑問で、多くの方が知りたがっている内容をQ&Aで解説しているので、参考にしてください。
Q1:自動車税の通知はいつ届く?いつまでに支払えばいいの?
自動車税の納税通知書はたいてい5月上旬に4月1日時点の所有者の住所、厳密に言えば車検証に記載されている住所に届けられます。
もし5月中旬になっても自動車税の納税通知書が届かなかった場合には管轄の都道府県税事務所に確認してみるといいでしょう。
自動車税の納付期限については、届いた納付書に記載されていますが、一般的に5月31日までとなっています。
5月31日が土日祝日になる場合は、6月1日もしくは6月2日となる地域もあります。
Q2:自動車税の支払い方法は?コンビニ?paypayやクレジットカード納付は?
自動車税の支払い方法については、以下の方法で支払うことができます。
- 金融機関
- コンビニエンスストア
- 県税事務所
- クレジットカード
- 電子マネーやスマホ決済アプリ
手軽で一般的な支払方法はセブンイレブンやローソン、ミニストップなどのコンビニ払いです。
ポイントはたまりませんがチャージによるポイントが付くので現金よりもお得です。またスマホ決済アプリPayPayやLINE Pay、PayBなどでも支払えます。
Q3:自動車税は月割りや分割払い可能ですか?
自動車税は少なくても約3万円、排気量の多い車だと5万円~11万円とかなり高額になってしまいます。
これを一括で支払うのは厳しい人もいます。
ただ原則として自動車税は一括納付となるため月割りや分割払いができません。
ですが、失業や病気など一括で支払えない特別な理由がある場合に限り、各県税事務所に相談すれば分割納付に応じてもらえる可能性があります。
その場合でも、クレジットカードでの納付ができない都道府県もありますので注意しましょう。
Q4:新車登録から”13年経過の車”は自動車税が上がるの?
前述した内容になりますが、自動車税の納付書が届いて確認したら去年よりも高くなっていると感じた人もいるのではないでしょうか。
新車登録から13年経過した車は自動車税が高くなってしまいます。
新車登録から13年経過した車の自動車税は以下の通りです。
▼2019年9月30日までに新車登録▼
軽自動車 | 12,900円 |
---|---|
1000cc以下 | 33,900円 |
1000cc超から1500cc以下 | 39,600円 |
1500cc超から2000cc以下 | 45,400円 |
2000cc超から2500cc以下 | 51,700円 |
2500cc超から3000cc以下 | 58,600円 |
3000cc超から3500cc以下 | 66,700円 |
3500cc超から4000cc以下 | 76,400円 |
4000cc超から4500cc以下 | 87,900円 |
4500cc超から6000cc以下 | 101,200円 |
6000cc超 | 127,600円 |
▼2019年10月1日以降に新車登録▼
軽自動車 | 12,900円 |
---|---|
1000cc以下 | 29,400円 |
1000cc超から1500cc以下 | 35,600円 |
1500cc超から2000cc以下 | 41,900円 |
2000cc超から2500cc以下 | 50,200円 |
2500cc超 | 57,600円 |
Q5:自動車税は廃車にすると返金や還付があるの?
自動車税は原則として1年分を一括払いとなりますが、廃車にしたり売却したりすることで残りの月分が戻ってきます。
例えば10月に廃車にした場合には、残りの5ヶ月分の還付を受けることができるというわけです。
ただ車買取店などに売却した場合には、自動車税の還付額も含めた買取額になるケースが多いので、別途自動車税が戻ってこないケースもあるので確認が必要です。
また廃車や車売却により自動車税が戻ってくるのは普通自動車が対象であり、軽自動車の場合は年払いのため、いつ廃車にしたとしても支払った軽自動車税が戻ってくることはありません。
Q6:「自動車税を期限内に払い忘れた…」納付せず滞納したら延滞金があるの?
繰り返しになりますが、自動車税は原則として5月31日まで、その日が土日祝にあたっている場合は次の月曜日までが納付期限になることがあります。
ただ中には期限内に支払うのを忘れていたという人、お金がなくて支払えなかったという人も少なくありません。
自動車税を滞納したら督促状が届くようになりますが、それでも支払わずにいると催告書が送られてきます。
税金が上がる前に買い替えを!高く売るなら”車一括査定”
車には様々な税金がかかってきます。中でも自動車税や重量税は特に大きな要因になります。
所有年数を確認して、税金が上がる前に売却するのがお得です。
さらに今乗っている車をできる限り高く売って、車の購入資金にすることができれば、無駄に高い税金を払う必要もありません。
そこで便利なのが車一括査定というサービスです。
ネットの申し込みで、複数の買取業者に査定依頼をすることができます。
車一括査定なら、最高額をつけた買取店を知ることができるので、とても便利なサービスです。
また、複数の買取店に査定させるということは他社と競争させるということでもあります。自分の店で売却してもらおうと、他店よりも高値を提示します。
そのように競合させることで、査定額は吊り上がっていくような仕組みになっているのが大きな特徴です。
車一括査定サービスは無料で使えるので、ぜひ申し込んでみてください。
自動車にかかる税金まとめ
このように自動車にはいろいろな税金がかかってきます。そのため車を買い替える時には少しでも税金が安くなる方法を考えたほうがいいでしょう。
古い車に乗り続けてしまうと、自動車税が高くなってしまうだけじゃなく、修理費用など税金以外の費用も掛かってしまいます。
自動車に乗る人にとって税金はかなり大きな部分ですから、これを踏まえて自動車の売却も考えてみてはいかがでしょうか。