- 車の買い替え時期の平均を知りたい
- 車を7年目で買い替えるメリット・デメリットを比較したい
車買い替えのタイミングで悩む人も少なくありません。様々なタイミングがあるのですが、最も多いケースは7年とされています。
7年と言えば3回目の車検のタイミングとなります。車検だけで言えば3年や5年といったタイミングでも良いはずです。
しかし7年を選択する人が多いのは、アンケートの結果を見てもわかります。そこで車買い替えのタイミングが、平均7年である理由について見ていきましょう。またメリットやデメリットについても見ておきます。
【アンケート結果】車の買い替え時期が平均7年ってホント?
車買い替えの平均サイクルということで、一般社団法人である日本自動車工業会が2015年にアンケート結果をデータにしたものを発表しているのです。そのデータによると、以下のような結果となっています。
- 車買い替えの平均サイクルは約6.9年
- 新車のみに限ると平均で7.5年程度
- 中古車だと平均で5.8年程度
このデータから判断すると、7年程度で車買い替えをする人が多いことがわかります。他にも内閣府が発表している消費動向調査というものがあり、2016年のデータだと以下の結果となっています。
- 新車の買い替え年数は平均8.1年程度
- 男性がオーナーの場合は8.2年
- 女性がオーナーだと7.3年
このデータでは女性は中古車やコンパクトカーを中心に購入していて、男性はファミリーカーの中心が購入が主になっているからだと判断されています。
リーマンショック以降車の保有期間が長期化傾向
先述したデータは飽くまでも平均値として求められたものです。実際に新車を購入した場合の自動車保有期間は、リーマンショック以降長期化している傾向にあるそうです。
リーマンショックが起こったのは2008年になります。それ以降は長期化する傾向にあり、実際には10年以上保有するというケースも増加傾向にあるそうです。
- 社会経済が長期的に上向きになっていない
- 実質的な可処分所得が下がっている
- 昔に比べて自動車の品質が上がっている
などのような理由が考えられるでしょう。
車を7年目で買い替える『2つのメリット』
では車買い替えのタイミングを7年とする場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは代表的な2つの理由について考えてみます。車買い替えではメリットとデメリットを考慮しておくのがおすすめです。
【メリット①】高額な車検代を支払わずに済む
7年で車買い替えをする大きな理由が車検代です。新車購入して7年程度経過すると、メンテナンスが必要な部品も出てきます。
車検の時に修理をすることになると、費用が大きく嵩んでしまうかもしれません。そのため車検代も7年目からは高額になりがちです。
何かしらの部品を交換することで車検代も上がっていきますので、高額な費用を支払う前に買い替えをするというのはメリットになるでしょう。
【メリット②】買取で少しでも高値売る最後のチャンス
もう1つのポイントなのが、7年を境にしてリセールバリューが下がることです。日本国内の中古車市場では、年式が新しい車ほど好まれています。
そのため年式が古くなるほど、買取価格が下がっていくのです。
- 3年以内ならリセールバリューがかなり高い
- 5年以内でもリセールバリューが保てる
- 7年を過ぎるとリセールバリューが下がっていく
というような傾向があります。そのため少しでも高く車を売りたいのなら、7年が最後のチャンスだと言えるでしょう。
車を7年目で買い替える『2つのデメリット』
上段では7年目で車買い替えをするメリットを紹介しましたので、次にデメリットについても見ていきましょう。デメリットも代表的なものを2つ紹介しておきます。デメリットを知ることで、乗り続けるのかの判断がしやすくなります。
【デメリット①】買い替え3年目・5年目よりも買取価格が下落
先程リセールバリューの話をしました。7年目で車買い替えをするのは、高額査定が出る最後のチャンスだという点です。
しかし年式は1年古くなると、それだけ買取額が下がっていきます。つまり車買い替えを3年・5年でするといったケースよりも、確実にリセールバリューは下がってしまうのです。
ただ7年目以降はより下落幅が大きくなります。そのため7年目の買取では査定額もそれなりになる点がデメリットです。
【デメリット②】メンテナンス費用がかかる
もう1つのデメリットがメンテナンス費用がかかる点です。車買い替えで7年になると、細々とした部品が劣化してきます。そのため車検費用もかかるという話をしましたが、乗り続けるとしても同じ費用はかかるのです。
いずれにしても劣化の早い部品は交換していく時期になります。そのためメンテナンス費用についても考慮はしておくべきでしょう。
高額な費用がかかる部品が壊れるリスクは低いですが、その点については考慮してください。
「車に何年乗ると得?」3年目と5年目の買い替えの場合
7年で車買い替えをする特徴を見てきましたが、3年目もしくは5年目で買い替えるという選択肢もあります。その場合にどのようなポイントが出てくるのかを考えてみましょう。選択の基準を知ることで都合の良い選択肢を選べるはずです。
3年目で車を買い替える場合
車買い替えを3年目にする場合のポイントは以下の通りです。
- リセールバリューが高い
- 新車保証期間内なので高値がつきやすい
- 任意保険の保険料が節約できる
といったメリットが考えられます。逆にデメリットもあるので確認しましょう。
- ローンで購入している場合は残債が残っている可能性が高い
- 残債の借り換えを繰り返すと、金利負担などが大きくなってしまう
などが代表的なデメリットでしょう。車は高く売れる可能性が高いのですが、ローン残債と相殺できるかは不明です。
5年目で車を買い替える場合
次に5年目で車買い替えを利用するケースも考えます。
- メーカー保証が切れる前なので高値がつきやすい
- 3年目よりも下がるがリセールバリューは高い
といったメリットがあるでしょう。デメリットもまとめてみます。
- 5万km以上だと過走行車とみなされる
- モデルチェンジがあった車だと旧型扱いになるので買取額が下がる
5年目の車買い替えでは3年目の時よりも、大きなリスクがあると言えます。
車を買い替える?乗り潰す?車両状態を目安にするもアリ
最後に車買い替えではなく、乗り潰すまで使うかを見ていきましょう。先述したように現在の車は工場の製造技術が上がったことによって、より精度の高いものとなっていますので、乗り続けるのも悪い選択肢ではありません。
【ポイント①】走行距離が10万キロ
車を乗り潰すといってもタイミングは様々です。1つの大きな目安になるのが走行距離10万キロでしょう。
普通車の場合は年間に1万キロが目安とされているので、10年乗って10万キロが大きなポイントとなっています。
- 年式の割に走行距離が短いと査定額がプラスになる
- 年式の割に走行距離が長いと査定額でマイナスになる
- 10万キロを超えると一気に買取額が下がる
といった傾向があるのです。特に走行距離は多くの人が気にする要素となるので、10万キロを1つの目安として考えておくといいでしょう。
【ポイント②】自動車税や自動車重量税が上がるタイミング
一般的に乗用車の寿命は10年だとされています。その理由の1つに税金の負担額がアップするタイミングがあるのです。
- 自動車税は11年
- 自動車重量税は13年
といったタイミングで税金がアップします。税制の問題で環境にやさしい車ほど優遇されていて、逆に燃費の悪い車ほど税率が高くなるのです。
車自体はメンテナンスをすれば問題ありません。しかし税金がアップするので、車買い替えのタイミングと見てもいいでしょう。
【ポイント③】買取相場の価値がなくなる前
日本国内の中古車市場では、年式が10年落ち・走行距離が10万キロという2つの要素が大きな影響を持っています。どちらかの条件を満たしてしまうと、一気に買取額が下がってしまうのです。
まだまだメンテナンスをすれば乗り続けられるのですが、国内市場では需要が減るため買取額も下がります。ほぼ査定額がつかなくなるので、買取額がつくギリギリのタイミングで車買い替えをするのもポイントでしょう。
【ポイント④】車のパーツに不具合が起きた時
最近の車は一昔前のものと比べると、品質が上がっています。しかし車は消耗品である部分も多いため、必ず経年劣化による不具合が出てくるのです。さほど費用がかからない部品なら、メンテナンスを選択する人も多いでしょう。
ただエンジン廻りになってくると、費用がかなり高額になってしまうのです。場合よっては数十万円もの費用が必要となります。
よほど気に入った愛車であるのなら、費用を払っても乗りたい人もいるでしょう。ただそうではないのなら車買い替えのタイミングです。
車買い替えタイミングがいつでも高額買取を狙うなら”車一括査定”
車買い替えをするのなら、どのタイミングであっても車一括査定が便利です。車の買取は業者ごとに違うので、高く売れる店舗を探すことが重要になります。この店舗探しで役立ってくれるからです。
- 業者に一括して依頼が出せる
- 業者同士を競わせて値段アップを狙える
- 愛車の相場がわかる
といったメリットがあるので、使わないと損をする可能性が高いでしょう。特に車の知識がない人にはおすすめのサービスです。
車買い替え「平均7年」まとめ
車買い替え「平均7年」をまとめると、以下の通りです。
- 平均して7年程度で車買い替えを利用する人が多い
- リーマンショック以降、車の保有期間が長期化傾向