【トラブル7事例】車売却後に入金されない…支払い遅れの対処法

車売却後の入金トラブル

車の買取で入金されないトラブルは実際に起きています。

国民生活センターでも「代金が支払われない」や「一方的に契約を解除される」といった金銭面の相談が増えていると公表されており、誰にとっても他人事ではありません。

ただし、焦らず原因を見極めれば、適切に対応できるケースがほとんどです。

この記事では、入金されない7つの原因とともに、確認すべきポイントや対処法を具体的に解説しています。

本記事はCARHACK(運営:株式会社LIF)が制作・編集し、監修者(古物商許可証を持つ会員(奈良県公安委員会 第641180000388号))が内容を確認しています。編集方針は「コンテンツ制作ポリシー」をご覧ください。記事内の情報は公開時点のものであり、十分な調査のもと掲載しておりますが、内容が最新の情報と異なる可能性があります。

目次

車売却後の入金と振り込み日数

買取_入金手続き

車を売却したあとの入金や振込日数は、買取業者によって異なります。ただし、振込までの流れ自体はほとんどのケースで共通しています。

一般的な買取手続きの流れは以下の通りです。

  1. 買取業者を探して査定
  2. 価格交渉
  3. 買取額に納得したら必要書類を提出し売買契約
  4. 車の引き渡し
  5. 入金を確認

買取業者探しから売買契約までは人それぞれですが、契約を交わして車を引き渡してから入金されるまでは、おおむね4日~6日程度が目安です。

ただし、土日祝日をはさむと入金までにさらに時間がかかることもあります。早ければ2日~3日、遅ければ1週間前後かかる場合もあると考えておきましょう。なかには即日で現金払いしてくれる業者もあります。

【大手買取業者】即金対応や振り込み日数を一覧表check!!

車の売却後、「すぐに入金してほしい」と思う人も多いかもしれません。とはいえ、すべての買取業者が即金対応しているわけではありません。実際には、契約や引き渡しが済んでも数日かかるケースが一般的です。

下記の表では、大手の買取業者が即金に対応しているかどうかをまとめています。基本的には銀行振込による対応が主流で、即日現金化できる業者はごく一部です。

買取業者名即金対応の可否振り込み日数
ビッグモーター×要確認
ガリバー×必要書類と車両の引き渡しが完了してから3営業日以内
T-UP×要確認
ユーポス×必要書類と車両の引き渡しが完了した翌日(銀行営業日)
カーチス×要確認
ティーバイティー×要確認
ラビット△(店舗による)要確認
アップル△(店舗による)手続き完了後、おおよそ1週間以内
カーセブン△(店舗による)手続き完了後、3営業日以内
カーチェンジA1△(店舗による)要確認

「×」の業者は原則として即金対応は行っておらず、「△」は一部の店舗で対応可能な場合があります。即金を希望する場合は、事前に店舗へ確認しておくと安心です。

また、振り込み日数は各社で異なり、書類の提出状況や営業日によって前後することもあります。

振込までのスピードを重視するなら、明確に振込日数を公開している業者や、即金対応可能な店舗に絞って検討するのも一つの方法です。

とはいえ、多くの大手業者はおおむね3~5営業日以内に対応しているため、過度に心配する必要はありません。

「入金されない…」車を売る時の入金トラブルの7つのケース

入金トラブル

車の売却時によくある入金トラブルは、以下の7パターンです。

ケース1. 買取業者が入金・振込手続きを忘れていた

入金手続きを行うのも人間です。どれだけ慣れていても、ふとした拍子に手続きを忘れてしまうヒューマンエラーは起こり得ます。

たとえば、社内の連携がうまくいかなかったり、誰かが対応を失念していたりすることもあります。

このようなケースでは、業者に一報を入れることで原因がすぐ判明するはずです。通常はその後すぐに対応され、土日祝日をはさまなければ翌日には入金されるでしょう。

もちろん、大手買取業者でもこうしたミスはゼロではありませんが、社内体制が整っている分、発生は稀です。こうしたトラブルを避けたい場合は、大手を選ぶのが安心です。

ケース2. 個人売買で買い手側が入金期限にルーズな対応

車は必ずしも買取業者を通さずに売却できます。手続きは煩雑になりますが、ネットオークションなどを利用した個人売買も可能です。

ただし、個人間では相手の信頼性がわからず、入金期限を守らないケースも見受けられます。「〇日までに入金します」と明言していても、都合で遅れることがあります。

銀行への振込が面倒だったり、仕事の都合でスケジュール通りに対応できないこともあるでしょう。あらかじめ、確実に入金できる日を確認しておくことが大切です。

ケース3. 申告した振込先に誤りがあった

売買契約時には、金融機関名・口座番号・口座名義人などを正確に伝える必要があります。業者はこの情報をもとに振り込みますが、記載に誤りがあれば当然振り込まれません。

とくに口座番号の記入ミスが多く、1桁でも間違っていれば無効になります。また、読みづらい数字は他の数字に見間違われることもあります。

記入後は自分でもしっかりと確認し、誰にでも読みやすい文字で丁寧に記載するようにしましょう。仮に間違っていたとしても、多くの場合は業者から連絡があり、やや時間がかかるものの問題なく入金されます。

ケース4. 業者側が入金先を間違えた

振込先を正しく伝えていても、業者側が入力ミスをする可能性もあります。とくに口座番号を見間違えると、誤った口座に振り込まれることもありえます。

一般的には、口座番号と名義人が一致しなければエラーとなるため、業者側がその段階で気づくはずです。

ただし、稀に誤入力した番号の持ち主が同姓同名であった場合、誤って入金されてしまう可能性もあります。

こうしたトラブルを防ぐには、相手にも間違われないような丁寧な文字で記入することが重要です。業者側のミスであれば、気づき次第すぐに対応してくれるはずです。

ケース5. 買取業者が倒産していた

あまり多くはないものの、売買契約後に業者が倒産するケースも実際にあります。

倒産の理由はさまざまですが、こうした場合には売却金を受け取れないことも考えられます。

この場合、売主は債権者という立場になりますが、業者に資産がなければ一部もしくは全額が回収できない可能性もあります。さらに、代表者が行方不明になると、解決までに時間がかかることもあります。

倒産のリスクを避けるためには、信頼できる業者を選ぶことが大切です。とくに大手であれば、その心配はほとんどないといえます。

ケース6. 車両の不備が見つかり対応が遅れている

契約後に車両を引き渡したあと、不備やトラブルが見つかるケースもあります。

引き取った車は整備・点検を受けますが、その過程で査定時には確認できなかった欠陥が判明することがあります。とくに事故車扱いになるような不備の場合、契約通りに入金すると業者が損をしてしまうため、対応が保留されることもあります。

この場合、業者から減額請求や契約破棄の連絡が入るのが一般的です。

減額に納得すれば、翌営業日にはその金額が振り込まれて取引は完了します。

一方、減額に応じなければ協議が必要となり、入金までにさらに時間がかかります。

車の売買契約後の減額請求・契約破棄

売却後に「知らなかった不具合があった」として、減額を求められるケースがあります。

事故歴や故障を隠していたのであれば別ですが、そうでない場合は査定士側の見落としともいえます。

安易に減額に応じる必要はありません。契約書に記載があったとしても、納得できなければ拒否して構いません。

業者によっては、契約破棄の際にキャンセル料を請求してくることもありますが、このような要求にも応じる必要はありません。

もし話し合いで解決しない場合は、国民生活センターなどへの相談を検討しましょう。

車両の修復歴や不具合を隠すと「瑕疵担保責任」に

修復歴や不具合がある車を、事実を伏せて売却した場合、後にトラブルとなる可能性があります。

発覚した際には瑕疵担保責任を問われ、減額請求だけでなく、契約破棄・返金対応・損害賠償などを求められる場合もあります。

修復歴や不備は、いったん見逃されても最終的には必ず判明します。必ず正しく申告しておきましょう。

ケース7. 悪徳業者や個人売買での詐欺・犯罪

売却した車の代金が振り込まれない最悪のパターンが、詐欺や犯罪に巻き込まれるケースです。

最初からだまし取るつもりで高い買取額を提示し、車だけ引き取って音信不通になる手口も存在します。これは業者に限らず、個人売買でも起こりうるリスクです。

万が一、こうした被害に遭った場合は、すぐに国民生活センターや警察へ相談しましょう。

他の業者と比べて極端に高い査定額を提示してくる相手には、くれぐれも注意が必要です。

車売却時の入金トラブルを回避する2つの対処法

入金トラブル_対処法

入金トラブルを防ぐためには、売却前の段階から信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。

以下の2つの対処法を参考にしてみてください。

車売却時の入金トラブルを回避する2つの対処法

  1. 大手買取業者を選ぶ
  2. 高額買取にこだわりたいなら車一括査定

1. 大手買取業者を選ぶ

大手業者を選ぶことで、以下のような安心感があります。

  • ヒューマンエラーが少ない
  • 振込日数が明確
  • 手続きがスムーズ
  • 信頼性が高い
  • 入力ミス時の対応が早い
  • 倒産リスクが低い
  • 査定の正確性が高い
  • 二重査定などの不当な対応が少ない
  • 詐欺や犯罪に巻き込まれにくい

一部には例外もありますが、中小規模の業者に比べれば安心感は大きいといえます。少しでも不安を感じる場合は、大手を選んでおくとよいでしょう。

2. 高額買取にこだわりたいなら「車一括査定」

高価買取を目指す場合には、車一括査定の活用も検討できます。

複数の業者に一度に査定を依頼できるため、競争原理が働きやすく、高い金額が提示されやすくなります。さらに、業者選びもスムーズに進み、車の価値が落ちる前に売却できるのもメリットです。

また、多くの車一括査定サイトでは登録業者を事前に審査しているため、悪徳業者は排除されやすい傾向にあります。安全性の面でも一定の信頼がおける仕組みです。

実際に編集部では、いつも同じ車一括査定サービスを使っています。それが「カーセンサー」です。

提携業者の数と質、対応エリア、使いやすさのすべてが揃っており、結論として、これ1つで十分です。

カーセンサー
画像引用元:カーセンサー公式サイト

カーセンサーは、ネクステージやカーセブンをはじめ、ガリバー、アップル、オートバックスなど全国700社以上の買取業者と提携。

一度の申し込みで、複数社から自宅で出張査定を受けられる仕組みです。

複数の買取店に車一括査定を利用して査定依頼

この仕組みを活用すれば、買取業者同士が自然とライバル意識を持ち、足元を見た査定になりにくいのが大きなメリット。

実際に編集部もこの方法で売却し、ディーラー下取りよりも約96万円高い査定額がつきました。

アルファード査定

実際に一括査定を使った方245人への調査でも、「カーセンサーを使った人が最多」という結果が出ています。

アンケート調査(利用した車一括査定を教えてください)
参照:第三者機関によるアンケート調査結果(車一括査定サイトの利用者数に関する参照データ)

体感としても、カーセンサーは業者数・対応エリア・実績ともにバランスがよく、最も再現性の高い車一括査定サービスだと感じています。

カーセンサーを使うべき5つの理由
  • 一度の申し込みで複数業者に査定依頼できる
  • 出張査定に対応、自宅で完結
  • 大手買取業者も多数参加
  • 買取業者の選択が可能
  • 「同時査定」がやりやすく、価格競争が起こりやすい

「少しでも高く売りたい」という方は、まずは以下のボタンからカーセンサーに申し込んでください。経験上、経験上、カーセンサーなら間違いありません。

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車買取の入金トラブルを防ぐためのまとめ|確認すべきポイントと対処法

車の買取後に入金がされないというトラブルは、珍しい話ではありません。だからこそ、仕組みや流れをきちんと理解しておくことが、安心できる取引への第一歩になります。

ここまでの内容を振り返ると、確認すべきポイントと事前対策には次のようなものがありました。

とくに注意したい入金トラブルの原因は以下の7つです。

この記事のポイントまとめ
  1. 買取業者の振込手続き忘れ(ヒューマンエラー)
  2. 個人売買で買い手が期限を守らない
  3. 自分が申告した振込先情報に誤りがあった
  4. 業者側の入力ミスによる振込エラー
  5. 売却後に業者が倒産してしまった
  6. 引き渡し後に車両不備が見つかって対応が遅れている
  7. 悪徳業者や個人間での詐欺・犯罪行為

こうしたトラブルに巻き込まれないためには、売却の段階で適切な手順を踏むことが大切です。基本の流れをもう一度整理しておきましょう。

STEP
買取業者を探して査定を依頼

出張査定や車一括査定を活用すれば、複数の業者に同時に依頼できます。

STEP
査定額を比較し、納得できる業者を選ぶ

価格だけでなく、振込日数や業者の信頼性も比較対象に。

STEP
売買契約を結び、必要書類を提出

書類は正確に記入し、口座番号などは入念に確認しましょう。

STEP
車の引き渡し・入金を確認

引き渡し後、3〜5営業日以内の振込が一般的。遅れた場合はすぐ確認を。

最後に、安心して売却するための2つの対策も重要です。

  • 信頼できる大手買取業者を選ぶこと
  • 高価買取を目指すなら、事前審査のある「車一括査定」を活用すること

とくに車一括査定なら、複数業者の見積もりを一括で比較でき、手続きもスムーズです。悪質な業者を避けつつ、価格競争によって高い査定額が出やすくなるのも魅力です。

この記事を書いた人

「もっと価値を見つける」をテーマに自動車の買取現場に立ち会い数多くの交渉を経験。現在は自動車買取メディアの立ち上げから運営、さらに自ら車売買を行うため古物商を取得(奈良県公安委員会 第641180000388号)。WEBメディアを通じて分かりにくいことを分かりやすく解説し、リユースに関する正しい知識を提供し、適切な判断ができるように情報を発信中。

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