- 中古車を分割払いで購入する方法
- 分割払いで購入する時の選び方
中古車を購入するとしても、安い車ばかりではありません。新車に近い車だと、纏まった額を支払うことになるでしょう。中には一括で購入する人もいるでしょうが、多く場合は分割で支払うことになるはずです。
この中古車を分割で購入する方法というのは、実はいくつか選ぶことができます。選び方によって、金利の付き方なども違ってくるので、情報として知っておいて損はありません。
そこで中古車を分割で購入する方法を紹介します。
新車と同様に中古車も分割払いが利用可能
車を分割払いで購入するのは新車だけと勘違いする人も多いです。中古車といっても、格安で販売されているものばかりではありません。車種やグレード、年式などによっては数百万円するものもあります。
ですので中古車販売店も一括しか認めないということはありません。分割で購入する人の割合も多いため、分割で支払うことができるようにしています。
① | 銀行が提供している自動車ローン |
② | 労金や信金の自動車ローン |
③ | ディーラーが用意する自動車ローン |
④ | 自社で用意している自動車ローン |
ではこの4つの中で、どの自動車ローンがお得なのかなどを詳しく見ていきます。
クレジットカードでの分割払いはできない
中古車を分割払いで購入するとなった時に、クレジットカードは利用できないのと疑問に思う人もいるでしょう。この疑問に対する答えとしては、クレジットカードで購入はできません。
なぜなら中古車販売店の多くが、クレジットカード払いに対応していないからです。仮に対応している業者があるのなら、限度額の範囲内で中古車の購入ができます。ですがクレジットカードでの購入は、現実的ではありません。
- 自動車ローンと比較すると金利が高い
- 限度額内での購入となると選択肢が狭まる
最も大きな理由は金利の高さにあります。クレジットカードのショッピング枠は業者にもよりますが、だいたい15%程度はあるでしょう。対して自動車ローンもどの金融機関を選ぶかで変わりますが、4%~10%程度です。
そのため仮に支払いができたとしても、クレジットカード払いを選ぶメリットがありません。
中古車を分割払いで購入するときの『4つの方法』
中古車を分割払いで購入する方法として、4つの方法をあげておきました。
この4つについて1つずつ解説していきましょう。
【方法1】銀行の自動車ローン
中古車を分割払いで購入するとして、優先しておきたいのが金利の低さでしょう。自動車ローンといっても、提供する金融機関によって金利が大きく変わります。上記で紹介した4つの中で、最も金利が低いのが銀行の自動車ローンです。
- 実質年利が1%~3%程度
- 審査基準が厳しい
- 審査期間が比較的に長い
銀行が提供する自動車ローンの特徴をあげてみました。メリットになるのは、やはり金利の低さでしょう。分割で購入する中古車ともなると、纏まった額になるため低い金利が魅力です。
借り手にとって条件が良いだけに、審査基準が厳しいのがデメリットです。審査をクリアするためには、個人情報の属性が重要になりますし、収入と他社から借入額なども考慮されるでしょう。
【方法2】労金・信金
銀行が提供する自動車ローンの次に、有利な金利となっているのが労金や信金のものです。特徴としては以下のようになります。
- 金利は2%~5%程度
- 申請するための条件が厳しい
金利だけを見るのなら、銀行の提供するローンとほぼ変わりがありません。かなり借り手側に有利な数字だと言えるでしょう。反面で申請するための条件が厳しいというのが、デメリットになってきます。
各労金や信金で条件は異なるのですが、営業エリア内に居住しているか、勤務しているなどを満たさないといけません。その上で労金や信金に口座を作る必要も出てきます。
詳しい条件については、自分が居住しているエリアの労金や信金で確認をとってください。不明な点があれば相談してみるといいでしょう。
【方法3】ディーラーローン
自動車ローンを組むとしても、条件次第で銀行や労金、信金だと難しいという人もいるでしょう。そうした人におすすめしておきたいのが、ディーラーが提供している自動車ローンになります。
- 金利が4%~10%程度
- 一定の年収があれば、アルバイトやパートでもOK
- 審査時間が短い
金利面で見ると、先に紹介した2つよりは高くなっています。ですが審査の基準が低くなっているのが特徴です。正社員でなくても、150万円以上の年収ならアルバイトやパートでも審査に通る可能性があります。
また借入のための審査時間が短いのもポイントでしょう。早ければ30分~1時間程度で結果がわかります。ただしディーラーローンを利用した場合、完済するまで車の所有権が信販会社になる点がデメリットです。
【方法4】自社ローン
中古車を分割払いで購入する時の、最終手段となるのが自社ローンと呼ばれるものです。これは中古車販売店が独自の基準で審査をする、自動車ローンだと考えてください。特徴は以下の通りです。
- 金利は0%
- ただし保証料が必要
- 保証人が必要なケースもある
自社ローンの特徴は金利が0%ということです。なぜ金利がないのかというと、これは貸金業者ではないためです。貸金業者になるためには登録が必要で、そのためのハードルがかなり高くなります。
そこで金利をなしとして、その分は保証料という形で中古車の購入代金にプラスして支払いを分割する方式をとっているのです。この保証料ですが、概ね購入価格の10%以上となります。
そのため他の自動車ローンと比較して、金利が高くなってしまうのが実情です。また保証人が必要になるケースも多いため、あまりおすすめできる手段ではありません。
中古車購入で分割払いはどれがいい?選ぶときの『3つのポイント』
では中古車を分割払いで購入するとして、どの方法を選ぶのが良いのでしょうか。単純に金利面を考えると銀行が良いのですが、審査基準が厳しいという人もいるでしょう。そこで3つのポイントから考えてみます。
【ポイント1】金利幅の確認
中古車を分割で購入する時に確認しておきたいのが、金利とその幅になります。金利というのは、年利1%~9%のように幅をもたせてあるものです。これは借入する金額によって、適用される金利が違ってくるからです。
上記の例では下限である1%に注目しがちですが、これは自動車ローンを組む時に借入できる最大額まで利用する時に適用されます。逆に上限の9%というのは借入額としては少ない時に適用されるのです。
そのため自分が購入する中古車の額にも注目しておくと、どの程度の金利が適用されるのかがわかります。ちなみに銀行の自動車ローンだと、年利1%~4%というような形です。金利幅が狭いため、より低利率で借りられるのです。
【ポイント2】繰り上げ返済のしやすさ
自動車ローンを選ぶ時には、繰り上げ返済のしやすさも確認しておきましょう。繰り上げ返済というのは、毎月の返済額以外に支払いをする方法のことです。この繰り上げ返済は、100%元金の返済にあてられるのが特徴でしょう。
元金を減らすことができれば、利息の総負担額も減らせます。ですので余裕のある時に、なるべく繰り上げ返済を行うことが、よりローンを賢く使う方法だと言えるのです。ただどの自動車ローンでも、同じようにはできません。
- 業者によっては手数料がかかる
- 繰り上げ返済をするのなら何万円以上という金額の縛りがある
- 一括しての返済は認めない
などのように自動車ローンによって条件が違います。そのためローンを組む前に、繰り上げ返済について確認しておきましょう。
【ポイント3】保証料があるかどうか
近年ではローンを組む時に保証会社を通す必要がある場合も増えました。保証会社とうのは、万が一に債務者が返済できなくなった時に、肩代わりをしてくれる会社のことです。
キャッシングの場合だと保証会社への費用は、金融機関が負担するというケースがほとんどです。ですが自動車ローンの場合は、保証料という形で金利とは別途支払いを求められることもあります。
そのためローンを組む前に保証料が必要かどうかも確認してください。場合によっては金利とプラスで支払うことになり、合計の負担が大きくなるケースがあります。数%のことだからと考える人もいますが、総負担額にすると大きな違いが出るので注意してください。
まとめ
中古車を分割払いで購入する時の情報をまとめました。中古車でも状態が良い車は、ある程度の纏まった金額が必要となります。そのため自動車ローンを組んで購入する、というケースも少なくありません。
銀行、信金・労金、ディーラー、自社といった4つの選択肢があります。この中で最も金利が低いのは銀行ですが、審査条件が厳しいです。
信金・労金も金利が低いですが申請条件が厳しくなります。そのため自分が申し込みできるローンを、しっかりと選ぶようにしてください。