- 現車確認時のチェックポイント
- 中古車を購入する店の選び方
新車購入と比べると中古車は、主に販売額の点で魅力があります。ですが中古車は状態がわからないから不安だ、と考える人も少なくありません。
最近ではインターネットなどの口コミで、粗悪な車を売ればすぐに噂が出回ってしまいます。そのため悪質な業者は減っているのです。
ですが完全にゼロになったわけではありません。粗悪な中古車を販売する業者もあるので、素人でも見分けられるチェックポイントを知っておくと安心でしょう。そこで10個のチェックポイントを紹介します。
中古車の状態の見分け方とは?現車確認時のチェックポイント!
中古車の状態を見分けるためのチェックポイントを紹介していきましょう。プロの査定士が見ても、整備してみないとわからないポイントもあります。ですが素人でも見分けがつく部分があるので、購入する時にリストにしておくと便利です。
【ポイント1】車のボディの下
先ず見分けがつきやすいチェックポイントとしては、ボディの下があります。ピットがあれば、上げてもらうといいでしょう。上げてもらえないのなら、しゃがみこんで覗いてみてください。
- フロント・サイド・リアの3点から見る
- サビや腐食がないのかを確認する
以上の点について確認してみましょう。しっかりと整備されている中古車だけ、サビや腐食などは見当たりません。逆に覗いて見てサビがあるなどすれば、その中古車は避けた方がいいでしょう。
見て状態をチェックするだけですので、特に難しいポイントはありません。ただし自分の中で、どの程度なら妥協できるのかは考えておくべきでしょう。例えば少しサビが出ているのなら良い、などです。
【ポイント2】トランク&トランクの下
トランクやラゲッジスペースをチェックするのも必要なポイントです。劣化しないのではと考える人も多いのですが、トランクを開けてみたら悪臭がしたなどのケースは少なくありません。
- 悪臭がしていないか
- カビやサビなどがないか
- 見た目で気になる部分はないか
この3点をチェックするといいでしょう。またトランクを開けた時には、同時にトランクの下も見てください。
- スペアタイヤや工具は揃っているのか
- 腐食していないのか
- 見た目におかしなところはないか
などを見ておくといいです。意外と車内のチェックをする時に忘れてしまいがちなポイントでもあります。ですので忘れないように、メモを残していくといいです。
【ポイント3】シートの下
運転席や助手席などのシートの下をチェックするのも忘れないようにしてください。旧車だと簡単にシートを剥がすことができますが、最近の車は簡単にできません。ですので少しでもめくれる部分をめくってみるといいです。
- サビや腐食などがないか
- 見た目におかしな点はないか
などを確認するといいでしょう。実際に見てみないとわからない部分なので、チェックをしないで後から文句を言ってもどうにもなりません。細かい部分なので気が引けるという人もいるでしょう。
ですが中古車と言えども、安くないお金を支払うことになるのです。納得がいくまでしっかりと見るべき点を、見ておくと後悔しないですみます。
【ポイント4】マフラーがサビていないか
マフラーも中古車選びのチェックポイントです。ただしマフラーは経年で劣化していくものなので、多少のサビがあっても問題ありません。ですが穴があきそうなほどサビついたものは、避けておく方がいいでしょう。
- 燃費が悪くなる
- 動力が落ちる
といった弊害が出てしまうからです。またマフラーの交換費用が、かなりかかるのも問題でしょう。工賃そのものは高くありませんが、マフラーそのものの値段が高いので、しっかりチェックしておきましょう。
ちなみに穴のあいたマフラーは車検にも通りません。ですのでマフラーのサビチェックは必須だと考えてください。ある程度は仕方ないですが、極端にサビがないかどうかを見ましょう。
【ポイント5】ボンネットに異常はないか
ボンネットもチェックしておきたいポイントの1つです。ボンネットを開けても何もわからないという人もいます。ですがボンネットの開き具合で、おかしなところはない判断できるはずです。
ギシギシと軋むような音がして開きが悪いなどだと、車体が歪んでいる可能性があります。また初心者でもわかるポイントとしては以下の点があるでしょう。
- ボンネットの中が汚れていないのか
見ておきたいのは、黒くなったオイルのどろりとした汚れがないのか、粉を吹いていないかなどがポイントです。この点だけでも見ておくと、詳しくなくても粗悪な車を避けることができるでしょう。
少しはわかるという人だと、以下の点をチェックしましょう。
- 冷却液
- ブレーキオイル
いずれも黒ずんだ色ならNGとしておくべきです。
【ポイント6】タイヤ・ホイールをチェック
タイヤとホイールも見ておくべきポイントになります。タイヤの場合はどれだけ減っているのかと、減り方に偏りがないのかを確認するといいでしょう。極端に減りが偏っているタイヤだと、車が真っ直ぐに進まない可能性があります。
納車前にアライメントをとってくれるというのであれば、購入しても良いかもしれませんが、基本的にはNGだと考えてください。ホイールの方はもう少し簡単にチェックができます。
- 大きなキズはないのか
- 深くえぐれていないか
ホイールというのはある程度の傷があってもおかしくありません。ですが乱暴な運転をしていると、大きなキズがつく部分です。チェックをして深くえぐれたようなキズがあるのなら、要注意な中古車だと考えてください。
【ポイント7】メーター不正・改ざん
中古車の販売価格に大きな影響を持つのが、走行距離と年式の2つです。この内でメーターについては、不正や改ざんが行われる余地があります。最近になって増えているデジタルのものなら、改ざんしにくくなっているので問題ないでしょう。
ですが昔ながらのメーターだと、意外と簡単に不正や改ざんができるのです。最近ではチェックが厳しくなったことで、不正や改ざんが行われている可能性は低いでしょう。ですが価格に影響が大きいポイントなので、不正をする業者があるのです。
- 1年につき1万kmの目安で見て、おかしな距離でないかを確認する
- 試乗をした時にエンジンや駆動系に不審点はないか
などのようなチェック方法があります。ですが最終的には販売店の信用性をチェックしておくのが一番でしょう。
【ポイント8】運転席・助手席・後部座席のすわり心地
意外とチェックをしない人が多いポイントはシートの座り心地です。原則として車のシートというのは、万人向けに作られています。ですがシートの形状や身体のサイズによっては、フィットしないことがあるでしょう。
ですので必ずシートに座ってみて、座り心地を確認してください。またリクライニングの角度なども確認するといいです。短距離なら問題はないですが、長距離の運転をするのなら、シートの座り心地は大きな問題になります。
運転席はもちろんですが、助手席や後部座席も同じように座って確認しましょう。何らかの違和感があるのなら、避けた方が賢明です。ちなみにシートの汚れや、破損がないかもチェックしておくといいです。
【ポイント9】エンジンをかけたときに異音しないか
車のことはわからないという人でも、中古車を購入するのならエンジンをかけてみることも重要です。ここでチェックしておきたいのが音です。
- カラカラという異音がしないか
- 回転にムラが出ていないか
などをチェックしましょう。異音がするようなエンジンは、高い確率で後々のトラブルになるはずです。またアイドリングした時に振動が強いという中古車があれば、こちらも避けた方がいいです。
年式が古い車なら仕方ない面もありますが、年式がそこまで古くないのに振動が強いということは事故車である可能性が高いです。また事故車でなかったとしても、エンジン内部の部品に劣化や損傷が起こっているかもしれません。
【ポイント10】エアコン
最後にチェックしておきたいのがエアコンです。意外と車に乗っていると、エアコンを使う場合が多いため、しっかりと見ておきたい場所です。実際にエンジンをかけて、冷房と暖房の両方がきちんとかかるか確認します。
冷却ガスが抜けているだけなら、自分で修理をするのも難しくありません。ですが故障している場合は、かなりの修理費用がかかる可能性が高いです。暖房が壊れているのなら、ラジエーター水にトラブルがあると考えて良いでしょう。
他にもエアコンをつけた時に、変な臭いがしないかどうかも見ておきます。先述したように、使用頻度が高いものだけにトラブルが起こっていないかをチェックしてください。
中古車を購入するお店の選び方
中古車のチェック方法を紹介しました。ですが最終的には購入する販売店が、信用できるかどうかにかかってくる面もあるのです。そこで中古車を購入しても良いお店かどうかを、チェックする方法も確認していきます。
店員の対応が丁寧か
中古車販売店を選ぶ時に、やはり気にしておきたいのが店員の対応です。中古車の購入というのは、その時だけの取引ではありません。メンテナンスなどの問題もあるため、丁寧に対応してくれるスタッフの方がいいでしょう。
中古車を選んでいる時に、こちらの質問に対してしっかりと答えてくれるかどうかも確認してください。都合の悪い質問でも正確に対応してくれるのなら、信用できるスタッフだと言えます。
逆に質問に対して曖昧に答えたり、はぐらかしたりするような対応だと、その店舗とは取引しない方がいいでしょう。またお店全体の評判を事前に確認するのもポイントです。そのため口コミサイトなどを見ておくのがおすすめです。
購入前にエンジンや装備の調子を確認させてくれる
良心的な中古車の販売店だと、購入する前にエンジンや装備の調子を確認させてくれます。言い換えると試乗をさせてくれるかどうかです。試乗をすればエアコンの確認もできますし、エンジンまわりなどの調子も見ることができます。
粗悪な中古車を販売しているような店舗ですと、都合が悪いため理由をつけて試乗はできないと断るケースが多いです。反面で積極的に試乗を勧めてくる店舗もあり、そちらは中古車の品質に自信があると考えられます。
ただ中古車といっても車検がないと、公道を走ることができません。お店の方針で車検が切れた車はそのままにしていて、納車前に通すというケースもあります。ですので一概には言えないのですが、積極的に試乗を勧める店舗の方が安心できるでしょう。
地元で長く営業している信頼できるお店か
中古車販売店のスタッフだけではなく、お店の評判を知ることも重要です。先程口コミを見るのも、1つの方法だとお伝えしました。それ以外にも販売店の評判を知る方法があります。
それは中古車販売店の規模ではなく、長く地元で営業をしているかどうかです。例えば規模は小さくても、10年以上営業しているような店舗だと、リピーターがついている証拠になります。
リピーターがつくということは、中古車販売でもまっとうな仕事をしていると考えて良いでしょう。もちろん店主の人柄が合わないなどのケースもありますが、店舗として信頼できる可能性が高いと言えます。
まとめ
中古車を販売店などで購入する時に、見ておきたいチェックポイントについてまとめてみました。車のことには詳しくないから、どうせ見てもわからないという人もいます。
ですがチェックをしているフリだけでも、粗悪な車を売っている店舗だと効果があるものです。ここで紹介したチェックポイントは、中古車の販売店に行く前にメモにしておくと便利でしょう。
メモを見ながらチェックをし、わからないことはスタッフに相談してください。その時の対応などを見ておくと販売店が信頼できるかチェックできます。