自動車売却

車下取り“キャンセル可否”引渡し前が条件《国産ディーラー9社調査》

カーディーラー

新車を購入するため、これまで乗っていた車を下取りに出すというケースも多いでしょう。ただいざ売買契約を交わした後に、他の人や業者が下取り額よりも高く買いたいと言ってくるケースも少なくありません。

契約したのだからキャンセルはできないだろうと思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。ここでは車下取りのキャンセルの可否について、どのタイミングなら可能なのか、どういう状況ならキャンセルできないのかについてまとめています。

ディーラー車下取りのキャンセル”売買契約書を交わした段階ならOK”

車売却の必要書類をまとめる男性

ディーラーで新車を購入し、その際に今まで乗っていた車を下取りしてもらうという人もいるでしょう。そのほうが手続きも一ヵ所で済むので手間もかからず大変です。

ですが、売るつもりだったのにディーラーでの下取り価格よりも高い価格で買取するという人がいた場合、下取りをキャンセルしたいと思う人もいるでしょう。

実際にディーラー下取りをよりも買取業者の買取価格の方が高いケースは多々ありますし、知人にもその価格なら俺が買う、なんていうことも十分考えられます。ただすでに売買契約を交わしてしまったら、キャンセルはできないのではと思うでしょう。

通常売買契約を交わしたらキャンセルはできないものですが、現実にはほとんどのディーラーで売買契約書を交わしただけであればキャンセルできます。

ATTENTION
売買契約書を交わした段階ならOKと説明をしましたが、それは多くの対応であって必ずキャンセルできるということではありません。キャンセルが気になる方は個別の店舗に事前に問い合わせるか、契約前に聞くことをおすすめします。

車下取りキャンセルは”車両引き渡し後は99%NG”

法律について説明する男性

ディーラーの車下取りのキャンセルは可能とはいっても、いつでもキャンセルOKというわけではありません。売買契約書を交わした段階ならOKなのですが、車両を引き渡した後だと99%NGだと思ったほうがいいでしょう。

その理由としては以下の理由が関係しています。

  • すでに名義変更済みのため
  • 様々な経費が掛かっているため
  • すでに買い手がついている可能性も
  • すでにオークション等に出品されている

売買契約書を交わしただけでは、ディーラーでは大きな損害は発生していません。ですが車両を引き渡すと、いろいろな費用もかかっていますし、すでに買い手がついていることもあります。そこで購入を無効にすることなどできません。

そういった面から車両を引き渡したらもうキャンセルはできないと思っていたほうがいいでしょう。

車下取り”キャンセルポリシー”国産ディーラー9社《徹底調査》

車下取りのキャンセルについて、国産ディーラー9社ではどう対応しているのか調査した結果は以下の通りです。

トヨタ 個別対応
レクサス 個別対応
日産 個別対応
ホンダ 個別対応
ダイハツ 個別対応
マツダ 個別対応
SUBARU 個別対応
スズキ 個別対応
三菱自動車 個別対応

【キャンセル:個別対応】トヨタ

(画像出典:TOYOTA)
(画像出典:TOYOTA)

国内最大手のメーカーで、世界的にも有名なトヨタでは車下取りキャンセルは可能であるとのことです。ただしそれは車両の引き渡し前であることが条件で、キャンセルするなら契約直後ならOKのようです。

その理由としては車両を引き渡した後だと、すでにリユースのための手続きに入るため、すでに買い手が決まっている可能性があるからのようです。

ただ場合によってはキャンセルに応じられないとのことですから、車両引き渡した後でも状況次第では可能かもしれません。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】レクサス

(画像出典:LEXUS)
(画像出典:LEXUS)

レクサスの回答は「ケースバイケース」でした。売買契約後といっても所有者は持ち主です。多くの場合はキャンセル可能です。

ただ、下取りは購入前提です。下取り額込み(値引き後)の見積書を提示されています。下取額を現金で用意すれば可能というケースもあるみたいですが、内容によってはキャンセルが難しい場合もあるとのこと。

担当によって対応は違うようです。車両引き渡し後のキャンセルは原則「不可」です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】日産

(画像出典:日産)
(画像出典:日産)

日産の回答は「ケースバイケース」でした。売買契約後といっても所有者は持ち主です。多くの場合はキャンセル可能です。

ただ、下取りは購入前提です。下取り額込み(値引き後)の見積書を提示されています。下取額を現金で用意すれば可能というケースもあるみたいですが、内容によってはキャンセルが難しい場合もあるとのこと。

担当によって対応は違うようです。車両引き渡し後のキャンセルは原則「不可」です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】ホンダ

(画像出典:HONDA)
(画像出典:HONDA)

ホンダでは車下取りのキャンセルについては、できるといわれればできるというスタンスのようです。ただもし他の買取業者の方が買取額は高かったからという理由であれば、契約の時点でその可能性があるという旨を言っていただきたいとのことです。

それでも新車を購入していただき、今後も長くお付き合いをしていきたいため、できる限りの対応はしてくれるようです。またすぐにキャンセルということではなく、価格の問題ならもう一度査定のやり直しをして協議させてくれればと良心的な対応です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】ダイハツ

(画像出典:ダイハツ)
(画像出典:ダイハツ)

ダイハツの回答は「ケースバイケース」でした。売買契約後といっても所有者は持ち主です。多くの場合はキャンセル可能です。

ただ、下取りは購入前提です。下取り額込み(値引き後)の見積書を提示されています。下取額を現金で用意すれば可能というケースもあるみたいですが、内容によってはキャンセルが難しい場合もあるとのこと。

担当によって対応は違うようです。車両引き渡し後のキャンセルは原則「不可」です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】マツダ

(画像出典:MAZDA)
(画像出典:MAZDA)

マツダでは車下取りのキャンセルは可能です。実際に車買取店に持っていかれるケースはあるとのことで、そもそも新車を購入していただけただけでありがたいため、買取店に売却されたとしてもそれほど気にしないとのことです。

ただキャンセルするのであれば、車両を引き渡す前にしてほしいとのこと。それは引き渡す前ならリユースの準備をまだ進めていない状況だからとのことです。ただしできることならキャンセルは避けたいので、早めに相談してほしいそうです。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】SUBARU

(画像出典:SUBARU)
(画像出典:SUBARU)

SUBARUの回答は「ケースバイケース」でした。売買契約後といっても所有者は持ち主です。多くの場合はキャンセル可能です。

ただ、下取りは購入前提です。下取り額込み(値引き後)の見積書を提示されています。下取額を現金で用意すれば可能というケースもあるみたいですが、内容によってはキャンセルが難しい場合もあるとのこと。

担当によって対応は違うようです。車両引き渡し後のキャンセルは原則「不可」です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】スズキ

(画像出典:SUZUKI)
(画像出典:SUZUKI)

軽自動車が主流となるスズキでは、車下取りのキャンセルは比較的多いようで、よほどのことがない限りキャンセルはできるそうです。キャンセルについても柔軟な対応をしており、契約した後でもよくよく考えてもらってもOKというスタンスです。

スズキの販売代理店は地域に密着しており、買い替えの情報などの情報も流れやすいのだとか。そのため契約後に個人的に売ってほしいというケースもあるようです。ただ車下取りのキャンセルについての条件としては、車両の引き渡し前であることとのことです。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

【キャンセル:個別対応】三菱自動車

(画像出典:MITSUBISHI)
(画像出典:MITSUBISHI)

三菱自動車の回答は「ケースバイケース」でした。売買契約後といっても所有者は持ち主です。多くの場合はキャンセル可能です。

ただ、下取りは購入前提です。下取り額込み(値引き後)の見積書を提示されています。下取額を現金で用意すれば可能というケースもあるみたいですが、内容によってはキャンセルが難しい場合もあるとのこと。

担当によって対応は違うようです。車両引き渡し後のキャンセルは原則「不可」です。

ATTENTION
この情報は2020年9月の時点での情報になります。店舗によって対応が変わる可能性があるので、一度事前に聞くことをおすすめします。また、具体的な対応は店舗によって違うこともあるので、問い合わせは個別の店舗にするといいでしょう、

どうしても下取りキャンセルしたい…それなら”違約金やキャンセル料支払う”

査定について説明する作業員

車下取りをキャンセルしたいというケースは少なくないですが、たいていは車を引き渡した後だと難しくなるようです。ただしそれでも絶対ダメとも限りません。ディーラーによっては違約金やキャンセル料を支払うことで可能になるケースもあります。

違約金やキャンセル料がかかってしまう主な理由は以下の通りです。

  • 名義変更の手間と人件費
  • 車の整備・洗車費用
  • 車の輸送費
  • 出品取り消しの手数料等

このように車両を引き渡してしまうと、ディーラーではリユースするための準備に取りかかるため、どうしても費用がかかってしまうのです。

しかも売買契約後のキャンセルですから、非があるのがこちらですから、少なくともその費用は負担しなければいけないでしょう。

《注意》車の売買にクーリングオフは適用不可

車の下取りをキャンセルして違約金やキャンセル料が発生するのは納得できないという人もいるのではないでしょうか。その中にはクーリングオフの適用期間だから、契約成立後でも取り消しができるはずと思う事でしょう。

クーリングオフは一般的に通信販売や訪問販売など、強引な販売などで契約してしまった人に対して、契約を無効にできる制度です。

ですが、これはすべての契約に適用になるわけではなく、車の売買にはクーリングオフは適用不可なのです。その理由としては、車の売買は本人が十分に考えた上での取引がほとんどだからです。

そもそも車の売却は、セールスと違って自分からすすんで下取りを望んで交渉しているわけですし、契約までにじっくり考える時間もあるはずなので、クーリングオフできないのは当然と言えば当然です。

ディーラー下取り車のキャンセルをするなら”連絡早めに”

スマホを触る男性

ディーラー下取り車のキャンセルは、車引き渡し後でも可能になるケースはあります。ただその場合でも連絡はできるだけ早くするのが望ましいです。なぜなら以下のような理由があるからです。

  • すでに買い手がついていてキャンセルが無理になる
  • 違約金やキャンセル料がかかってくる
  • 買取価格も下がってくる

いくら新車を買っていただいたお客様なので、希望通りにしたいと思っていても、すでに買い手が決まってしまえばキャンセルはできません。そして、買い手は決まっていなくてもリユースするためにいろいろな費用をかけてしまえば、その分の費用を負担しなければいけなくなります。

さらに言えば、買取も遅くなりますから価格が下がってしまうことも考えられるのです。このように連絡を早めにするのは、ディーラーのためではなく自分が損をしないためなのです。

高額買取を狙うなら!複数の買取店を競合させる”車一括査定”を推奨

一括査定というサービスをご存じでしょうか。

ネットの申し込みで、複数の買取業者に査定依頼をすることができます。

一括査定なら、最高額をつけた買取店を知ることができるので、とても便利なサービスです。

また、複数の買取店に査定させるということは、他社と競争させるということでもあります。自分の店で売却してもらおうと、他店よりも高値を提示します。

そのように競合させることで、査定額は吊り上がっていくような仕組みになっているのが大きな特徴です。

一括査定サービスは無料で使えるので、ぜひ申し込んでみてください。

車を高く売るなら
「車一括査定」がおススメ

recommended service

車一括査定の流れ

車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで複数の買取店に査定依頼できるサービスです。

最大のメリットは、こちらが何もせずとも買取店同士が競合して査定額を吊り上げてくれるところ。

例えば5社競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと売主から選ばれません。業者間が自然に競合状態になるため、あなたは特に何もしなくても査定額がどんどん高くなっていきます。

  • 確実に高価買取を実現させたい方
  • 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
  • 時間と労力を費やしたくない方
  • 交渉が面倒な方&苦手な方

このような方に欠かせないおすすめのサービスです。

【2023年最新】車一括査定
おすすめ人気ランキング《3選》
車一括査定のサービスのロゴ
カーセンサー MOTA車買取 ズバット車買取
運営会社 リクルート MOTA ウェブクルー
提携業者数 1,000社以上 400社以上 200社以上
同時査定依頼数 30社 20社 10社
業者選択 ×
入力の時間 約1分 約1分 約1分
利用料 無料 無料 無料
編集部おすすめカーセンサー
カーセンサー
  1. 同時査定依頼数30社は業界No.1
  2. 競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
  3. メール&電話時間指定可能

高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめです。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅。

また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。他の車一括査定もありますが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しません。

編集部が太鼓判を押す一括査定サービスですよ。

カーセンサーを利用して、編集部所有のプリウスを査定してもらった結果、ディーラー下取りよりも90万円以上高い査定額がつきました。
MOTA車買取
MOTA車買取
  1. 高額上位3社と交渉するから営業電話回避
  2. 車一括査定とオークション形式のハイブリッド
  3. 査定前にWEB上で最大20社が概算査定額を入札

「MOTA車買取」は車一括査定とオークションを合わせたサービス。申し込むと翌日18時に最大20社の買取店による概算査定額がWEB上に表示されます。

そのうち高額査定の3社だけが利用者と連絡できる仕組みです。

上位3社のみが交渉権をもつため、買取業者からの営業電話ラッシュはありません。

最初のWEB査定、次の実地査定と段階を踏んで査定額アップを狙うチャンスがあります。

「査定額は知りたいけど営業電話は極力減らしたい…でも高く売りたい」という、交渉が苦手&面倒な方に最も適した車一括査定サービスです。

ズバット車買取
ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)
  1. 10年の実績と東証一部上場企業の安心感
  2. 申込みと同時に買取相場がわかる
  3. 査定業者を選定できる

ズバット車買取は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービス。大きな特徴は申込後スグに買取相場がわかることです。

比べられる業者も200社以上と多く、大手中古車買取業者との提携は8社と十分なスペックをもっています。

また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できます。

まとめ

カーディーラー

このように各ディーラーに車下取りのキャンセルについて確認したところ、ほとんどのディーラーでは車両の引き渡し前であればキャンセル料もなくキャンセル可能のようです。

ただ引き渡した後だと、どうしても無料でキャンセル可能とはならないのです。そもそも契約後のキャンセルは良いことではありませんし、ディーラーにも迷惑をかけてしまうことになります。

ですので、損をしないためにも車下取りの際には基本的にキャンセルをしないように、他の買取店でも査定して熟考した上で契約するようにしましょう。