- 車売却にかかる手数料
- 車を売る時に税金関係で注意すべきポイント
車を売る場合には、提示された査定額がそのまま支払われるとは限りません。実は車を売るにはさまざまな手数料がかかるもので、業者によっては査定額から車売却にかかる手数料を差し引いて支払われることもあります。
中にはかなりの高額な手数料を差し引かれることもあります。ここでは車売却にかかる手数料をまとめていますので、まずはどんな手数料があるのか知っておきましょう。またやり方次第では手数料なしで売る方法もあります。
中古車売却の手数料は全9種類!数万円の費用がかかる場合も
車売却ではいろいろな手続きが必要となってきます。それにともない手数料もいろいろと発生するものです。
とはいえ、実際に車を売る側からすれば、あまり気にならないものではないでしょうか。それは車を売る時にはそんな手数料が請求されることが少ないからです。
ただ、実際にはかかっている費用ですし、買取業者によっては請求されることもあるので知っておいて悪いことはないでしょう。また、中古車売却の際には、これらの費用はどうなるのかも確認が必要です。
中古車売却にかかる手数料としては以下の9種類があります。
【手数料①】名義変更手数料(車譲渡手続きの代行料)
車を売る時には、必ず名義変更をおこなう必要があります。名義変更手数料は、移転登録手数料として500円程度の費用で、負担金自体は高額ではないのですが、手続きをするのにわざわざ管轄の運輸支局にいかなければいけません。
そのため、その人件費や交通費なども含めて車譲渡手続きの代行料としてかかってきます。
【手数料②】印紙代(車譲渡手続きの代行料)
名義変更する際には、車の移転登録のために印紙代が必要になってきます。印紙代としては500円程度です。
これも車を売った人が負担しなければいけない手数料となります。印紙は買取店側で準備することが多いため、別途請求されることもあります。
【手数料③】印鑑証明書や住民票(車譲渡手続きの代行料)
車を売る際には印鑑証明書が必要になってきます。これは各自治体で取得できるもので、自治体によって費用は若干異なりますが発行するには200円から400円ほどの手数料がかかるのが一般的です。
また、車買取店によっては車を譲渡するために印鑑証明書が2通必要になる場合もあるので、事前に確認しておくといいでしょう。
印鑑証明書は買取店側で準備するものではなく、売主自ら各自治体に行って取得するものとなるので、自己負担することになります。
【手数料④】住民票(車譲渡手続きの代行料)
住民票は車を売る時に必ず必要なものというわけではありません。必要になる方は、車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合だけです。
住民票も売主自ら各自治体で取得するもので、数百円の手数料がかかり、これも自己負担となります。
【手数料⑤】ナンバープレート交付費用
車の名義変更をする場合、新旧の所有者の管轄が異なる場合にはナンバープレートの交付を受けなければいけません。
費用は地域によって差がありますが、1,500円から2,000円程度となります。同管轄内ならこの手数料はかからないでしょう。
【手数料⑥】車の運送料&引き取り料
車を売却した場合、たいていは業者が自宅に赴き車を引き取っていくものです。その際に車の運送料や引き取り料はどうしてもかかってしまうでしょう。
近くの買取店であれば、そのまま業者が乗って帰ることもあるので、それほどの手数料はかからないでしょう。
ですが、遠距離輸送や不動車となれば積載車でやってきて車を積んで輸送ということになります。そうなると、それ相応の手数料がかかってくるでしょう。距離によっては数万円もかかってしまうこともあります。
【手数料⑦】車売却費用
車を売却する際には、買取店によっては車売却費用を請求されることもあります。車売却費用とは、その定義が明確ではありません。
車を引き取る際の手数料亭な意味合いがあったり、リユースするための費用として計上されることもあります。そのため、車売却費用は額も明確ではありません。
たいていは数千円となることが多いのですが、疑問に思う点があれば、明細書をしっかりチェックして、どのようなときにかかる手数料なのかを確認しておく必要もあるでしょう。
【手数料⑧】査定料
車を売る際には査定員がその車の状態を確認して査定金額を出します。まさにその査定にかかる手数料が査定料です。最近はほとんどの業者で査定料無料を謳っていますが、査定するにはそれなりの費用がかかるものです。
例えば以下のケースで査定料が請求されることがあります。
- シンプルに査定料が差し引かれる
- 契約に至らなかった場合に査定料を請求される
- 出張査定無料でも、出張料が無料で査定料を請求される
こういったケースもあるので査定を受ける前に事前に確認が必要でしょう。
【手数料⑨】ローン残債
原則としてローンの残債がある車は所有権がディーラーやローン会社にあるため、勝手に売却はできません。売却するには、ローンの残債を一括返済して所有権解除を行う必要があるのです。
手数料とはちょっと違いますが、ローン残債を完済する費用が必要になります。ただ車売却の際には、ローンが残っていたとしても一旦買取業者が弁済するという形で売却は可能です。
手数料は別途お金を支払う必要はなく査定額から引かれる
では実際に車を売却した際に、売主が買取店に手数料を支払っているのか、というとそういうわけではありません。実際は以下のような3つのパターンがあります。
- 査定額から手数料を差し引かれるパターン
- 差し引かれる手数料を含めた査定額を提示するパターン
- 手数料のみ別途支払うパターン
ほとんどのケースは査定額からかかった手数料を差し引いた形で支払われています。また、買取店によっては差し引かれる手数料をすべて含んだ査定額を提示してくる場合もあります。
いずれにせよ、別途手数料として支払う必要はありません。ただ、それらの手数料が高額になっていることもあるので、手数料がどれくらい差し引かれているのかを、1つ1つ確認しておく必要があるでしょう。
中古車を売る際に税金関係で注意すべき『2パターン』
車を売る時にはよほど法外な額を差し引かれていない限り手数料はそれほど気にする必要はありません。それよりも税金関係で注意すべき点があります。主に以下の2つのパターンに注意が必要です。
【注意①】売却する時期が3~4月の場合は自動車税が発生するパターン
毎年4月下旬から5月上旬にかけて自動車税の納付書が送られてくることと思います。自動車税は5月末までにその年度の12ヶ月分を前払いで支払う形になるため、その期間途中で売却すれば、残りの期間の自動車税の還付を受けられます。
ただ、注意しなければいけないのは3月から4月にかけて売却した場合です。自動車税は4月1日時点での所有者に支払い義務があり納付書が送られてきます。
そのため4月1日以降に売却した場合には、車がないのに納付書が送られてくることになるのです。
また3月下旬に売却した場合にも、業者の名義変更の手続きが4月までずれ込んでしまうと、同じように納付書が届いてしまうこともあります。
【注意②】車売却の利益によって発生する所得税を支払うパターン
これに関しては滅多にあるものではないのですが、新車で購入して間もない時期に売却したり、希少価値の高い車を売却した時に起こりうるものです。それが車の購入金額よりも売却金額の方が上回った場合です。
一時期、プリウスの新車の納車に半年以上かかった時期があり、この時には中古車の方が高く売っている状況も一部で発生したといわれています。
購入金額よりも売却金額の方が大きくなれば、そこに売却益が発生してしまうのです。その場合には利益が出たということで所得税を支払わなければいけなくなります。
手数料0円!車一括査定を利用すれば手数料ナシで高価買取
車を売る時にかかる手数料は、いくら別途支払う必要はないとはいえ、査定額から差し引かれてしまうのは気分がいいものではありません。
そして割高な手数料を差し引くような業者に限って、どこの業者でもかかる手数料です、などと言うものです。実際、手数料によっては移転登録手数料やナンバープレート交付費用のように確実にかかってくる費用もあります。
ですが、だいたいは代行料のようなもので、業者によっては手数料なしで買取してくれるところもあります。その業者を見つけるには車一括査定を利用するといいでしょう。
車売却の手数料まとめ
車売却の手数料についてまとめると、以下の通りです。
- 中古車売却にかかる手数料は9種類