- 入金トラブルの具体的なケースを知りたい
- 入金トラブルを回避する方法を知りたい
車売却時、売買契約を交わしたのに入金されないというトラブルがあります。今から車売却の入金に関する7つのトラブル事例を見ていきましょう。またその対処法についてもまとめていますのでチェックしてください。
車売却後の入金と振り込み日数&買取手続きの流れ
車売却後の入金と振込にかかる日数は業者によって異なります。ただ振り込みまでの流れについてはたいてい同じです。一般的な買取手続きの流れは以下の通りです。
- 買取業者を探し、査定してもらう
- 価格交渉をする
- 買取額に納得したら必要書類を提出し売買契約を交わす
- 車を引き渡す
- 入金を確認する
買取業者探しから売買契約を交わすまでは人それぞれですが、たいていは売買契約を交わし、車を引き渡してから指定の口座に入金されるまでは4日から6日くらいが目安です。
ただ土日祝日をはさむとさらに入金までの時間がかかってしまう事もあります。ですので、早ければ2日から3日、遅ければ1週間前後になると思っていいでしょう。ただ中には即日現金払いという業者もあります。
【大手買取業者】即金対応や振り込み日数を一覧表check!!
買取業者名 | 即金対応の可否 |
---|---|
ビッグモーター | × |
ガリバー | × |
T-UP | × |
ユーポス | × |
カーチス | × |
ティーバイティー | × |
ラビット | △(店舗による) |
アップル | △(店舗による) |
カーセブン | △(店舗による) |
カーチェンジA1 | △(店舗による) |
「入金されない…」車を売る時の入金トラブルの7つのケース
車を売る時に入金トラブルによくある7つのケースとしては以下の通りです。
【ケース①】単に買取業者が入金・振り込みの手続きを忘れていた
買取業者側も入金・振り込み手続きをするのは人間です。いくら慣れているとはいっても何かの拍子にその手続きを忘れてしまうというヒューマンエラーもあります。
これはどのような業者でも起こりうるもので、社員同士の連携がうまくいっていかなった、誰かが忘れてしまったなどいろいろあるものです。
こういったケースでは、買取業者にその旨を伝えることで原因がすぐに判明するでしょう。そしてすぐに手続きをしてくれるでしょうから、土日祝日をはさまなければ翌日には振り込まれるはずです。
もちろん大手買取業者でもあるミスですが、大手では特にミスがないように心がけているので滅多にないでしょう。そのためこういったミスを避けたいなら大手の方がいいかもしれません。
【ケース②】個人売買で買い手側が入金期限にルーズな対応
車の売買は必ずしも買取業者に売らなければいけないというわけではありません。手続きは面倒になりますが個人売買でもできます。特に今はネットオークションもあるので、それを使って車を売ることも可能です。
こういった個人売買では買い手がどのような相手なのかわかりません。中には入金期限にルーズな人もいるかもしれません。〇日までに入金しますと謳っている人もいれば、事前の手続きで車両確認から〇日で入金としている人もいます。
個人だと銀行に振り込みに行く手間があり、仕事をしていると予定通りに振り込めないことも出てくるでしょう。そうならないためには、やり取りの際にいつまで確実に入金できるのかを確認しておくことも大切です。
【ケース③】申告した振り込み先に誤りがあった
売買契約を交わす際には、振り込み先の金融機関と口座番号、口座名義人などを記入します。買取業者ではその情報に従って振り込みをしてきます。もし申告した振り込み先に誤りがあった場合には、当然振り込みはされません。
特に多いのが口座番号の記入ミスで、1つでも記入が間違っていたらダメです。また書き方によっては違う数字に見えてしまうこともあり、それで振り込みされないなんてこともあるでしょう。
そうならないためには、やはり自分で記入した振り込み先の情報をしっかりと確認する事です。また誰にでも読みやすく、読み間違いがないように記入することです。
実際はもし間違っていても業者側から連絡が来ることが多く、ちょっと時間はかかりますが問題なく入金されるでしょう。
【ケース④】業者側が入金先を間違えた
自分は間違いなく振り込み先を記入したとしても、業者側が入金先を間違ってしまう事もあります。特に口座番号などを見間違ってしまう事が多いでしょう。これもヒューマンエラーになりますが、場合によっては別の口座に振り込まれるケースもあるのです。
たいていは口座番号と口座名義人の名前が一致していないと振り込みエラーとなるため、手続きをする業者側がその時点で気付くでしょう。
ただ可能性はかなり低いですが、たまたま間違って入力した口座番号が、自分と同じ名前だった場合には入金されてしまいます。
【ケース⑤】買取業者が潰れていた
滅多にあるケースではありませんが実際に起こっている事があるのが、売買契約を交わした後に買取業者が倒産してしまうケースです。
意図的に倒産をしたか、仕方なく倒産したかどちらの可能性もありますが、こういったケースでは売却金を受け取れなくなる場合もあります。
買取業者が潰れていた場合には、自分は債権者となり業者に残っている財産によっては売却額を手にできる場合もあります。
ただ支払い能力がないと、一部もしくは全額回収できないということにもなりかねません。また買取業者の社長が行方不明になっていると、回収にもさらに時間がかかることもあります。
こういったトラブルに巻き込まれないためには、倒産する可能性の高い業者は避けることで、大手買取業者であれば100%とは言わないまでもまず心配はないでしょう。
【ケース⑥】売買契約後に車両の不備などが見つかって対応が遅れている
車の売却額が入金されないトラブルの中で比較的多いのが、売買契約し車両を引き渡した後に車両の不備などが見つかった場合です。
引き取りした車はその後に修理や整備などをするのですが、その際に査定の際にはわからなかった不備が見つかることがあります。
特に事故車扱いになってしまうような大きな不備であれば、契約書通りの額を振り込んでしまうと買取業者側が損害を受けてしまいます。
こういった場合、たいていは買取業者側から連絡がきて、減額請求や契約破棄などを申し出てくるものです。減額請求に応じるのであれば、おそらく翌営業日には減額した金額を振り込まれで取引は終了となります。
もし減額に応じないという時には、そこから業者との話し合いになるので入金までにはさらに時間がかかります。
車の売買契約後の減額請求&契約破棄について
車の売買契約後に買取額の減額請求される場合があります。契約を交わした後に車を整備していたら知らなかった欠陥が見つかったため、減額を求めてくるのです。
ここで、はいそうですかと答えてしまうと、減額された金額が振り込まれます。ですがこの場合、事故歴や故障を隠していたのであれば別ですが、そうでなければ不備を見逃した査定士にも問題があります。
ですので、減額に応じる必要はありません。
減額されるなら契約を破棄したいと申し出ると、今度はキャンセル料などの名目で多額のお金を請求する業者もあります。
この場合にも応じる必要はありません。もし業者との折り合いが付かないようであれば国民生活センターなどに相談しましょう。
車両の修復歴や不具合を意図的に隠していた場合は瑕疵担保責任
車両の修復歴や不具合があると査定額は大幅にダウンします。少しでも高く買取してもらいたいと誰もが思うもので、そのためにはバレなきゃラッキーという感覚で修復歴や不具合を意図的に隠そうとする人もいるかもしれません。
ですが、意図的に修復歴などを隠して売却し、その後に発覚した場合は瑕疵担保責任に問われてしまいます。その場合は減額請求に応じなければいけないのはもちろんですが、契約破棄になり全額返金を求められることもあります。
さらに場合によっては損害賠償も請求されてしまう事もあり、ちょっと得をしようとしたことが大きな問題になってしまうのです。
【ケース⑦】悪徳業者や個人売買での詐欺・犯罪
車の売却額が入金されないケースとして起こりうるのが、売買契約を交わしたのが悪徳業者だった場合です。車だけを引き取って入金せずトンズラしてしまうのです。
最初から詐欺・犯罪をするつもりで他店よりも高い買取額を提示してくるため、契約してしまう方がいます。またこれは悪徳業者に限ったことではなく、個人売買の場合にも起こりうることです。
車が犯罪に使われてしまう事もあるので業者選びには十分に注意しなければいけません。もし巻き込まれてしまった場合には国民生活センターもしくは警察に相談しましょう
こういった詐欺や犯罪に巻き込まれないためには、買取額だけでなく買取業者もしっかり見極める必要があります。特に他の買取業者の査定額よりもはるかに高い額を提示してきた場合などは注意したいです。
車売却時の入金トラブルを回避する『2つの対処法』
車売却時の入金トラブルに遭わないためには、車買取業者を選ぶ段階で注意したいです。そのためには以下の2つの対処法を検討してみましょう。もちろん100%トラブルに遭わないわけではありませんが、可能性は極めて低くなります。
【対処法①】大手買取業者を選ぶ
車売却時の入金トラブルの回避には大手買取業者を選ぶといいでしょう。その理由は以下の通りです。
- ヒューマンエラーが少ない
- 振込にかかる日数がある程度決まっている
- 振り込みまでの対応が早い
- 信頼性が高い
- 振り込み先の入力ミスの時も対応が早い
- 倒産するリスクが低い
- 査定時の不具合等の見落としが少ない
- 業者によっては二重査定がない
- 悪徳業者ではないので詐欺や犯罪の可能性がない
もちろん一部では入金されない、契約後に不備が見つかって減額請求されるなどのトラブル事例はあります。ですが、中小の買取業者や中古車販売店、整備工場などに比べれば可能性はかなり低くなります。
もちろん大手以買取業者以外はダメというわけではありませんが、少しでも不安なら大手なら心配ないでしょう。
【対処法②】高額買取にこだわりたいなら”車一括査定”
車売却の入金トラブルは絶対避けたいものですが、それでいて高く買取してもらいたいという人も多いでしょう。高額買取にこだわるのであれば車一括査定を利用するのもいいでしょう。
車一括査定であれば複数の業者に一度に査定してもらえますし、業者側でも査定の段階で候補から外されないように最初から高い査定額を提示してきます。
また買取業者選びも早く進みますから、車の価値が下がらずに高価買取もできるのです。
そして多くの車一括査定サイトでは登録する買取業者をしっかりと審査しているので、悪徳業者やこれまでトラブルがあった業者などは排除されているケースもあります。ですので、そういった意味でも安心して買取してもらえるのです。
車売却時の入金トラブルまとめ
車売却時の入金トラブルをまとめると、以下の通りです。
- 車売却後の入金と振込にかかる日数は業者によって異なる
- 車を引き渡してから指定の口座に入金されるまでは4日から6日くらいが目安
- 入金トラブルはヒューマンエラーや買取店の倒産、車の不備を発見など様々なケースがある