- 車を売るなら引っ越し前と後ではどちらがいいか気になる
引っ越しをする時、これまで使っていた車が不要になるケースも少なくありません。
車の売却はいつでもできるのでついつい後回しになってしまいがちですが、できることなら引っ越し前に済ませるのがおすすめです。
この記事では車を手放すなら引っ越し前の方がいい理由について解説します。実際に引っ越し前と後ではどのような違いがあるのかをまとめているので、車を売る予定の人は検討してみてください。
車を手放すなら”引っ越し前”を強く勧める理由
引っ越しが決まった場合、引っ越し先では車は使わない、駐車場代が高くなるから処分したいなどいろいろな理由で車を手放そうと考えている人もいるでしょう。
引っ越しとなるといろいろと忙しいもので、車の処分は引っ越し後になってしまう人もいるのではないでしょうか。ですが、もし車を手放すことが決まっているのであれば、引っ越した後よりも引っ越し前の方が断然におすすめです。
その理由は以下の通りです。
- 準備する書類が少ない
- 早く売ったほうが買取額が高い
- 引っ越し先で駐車場を借りる必要がない
車は時間が経つにつれて価値が下がっていくもので、引っ越し後に生活が落ち着いてからとなると、どんどん後回しになってしまいがちです。
【引っ越し前】車売却に必要な書類一覧
車を手放すなら引っ越し前がいいという理由の一つに、準備しなければいけない書類が少なくて済むという点があります。引っ越し前に車を売却する際に必要な書類は主に以下の通りです。
車検証や自賠責保険証、リサイクル券、納税証明書などはたいていは車のダッシュボードに入れているものです。また、委任状や譲渡証明書は車買取業者が準備しているでしょうから、あえて準備する必要はありません。
実印も大切に保管しているでしょうから、必要になるのは印鑑証明書だけです。
【引っ越し後(車検証住所から1回目)】車売却に必要な追加書類は”住民票”
引っ越し後に車を売却するとなると、車検証に記載されている「所有者の住所」と「引っ越し先の住所」が別になってしまいます。車検証の住所が異なる場合、そのままでは車を売却できませんから、その前に陸運局にて住所変更の届け出をする必要があります。
そのため陸運局で住所を変更するには、新しい住所が記載されている「住民票」が必要になります。さらに言えば印鑑証明書は旧住所のままでは取得できませんので、転入届をした時に同時に印鑑登録が必要になってきます。
印鑑登録をし直すこともそれほど難しいことではありませんし、役所に行けば簡単に住民票も取れますからそれほど大変なことではありません。ですが引っ越し後は何かと忙しいものですから、その手間が面倒に感じてしまうことは少なからずあります。
【引っ越し後(車検証住所から2回以上)】車を売る際の追加書類は”戸籍の附票”
前述のように引っ越し後に車を売る場合には、車検証の住所を変更するために「住民票」が必要になります。ですが中には車検証に記載されている住所が引っ越し前の住所ではなく、さらに前の住所になっている人も少なからずいます。
おそらく前回引っ越しをした時に車検証の住所変更をしなかったためでしょう。住民票には現住所とその前の住所までしか載っていません。そのため2回以上引っ越しをしている人は住民票ではなく「戸籍の附票」が必要となります。
取得する書類が住民票から戸籍の附票に変わるだけと思うかもしれませんが、戸籍の附票は本籍地の役所でしか取得できません。そのため、本籍地が遠い人は車検証の住所を変更するにも時間も手間もかかってしまうのです。
ちょっと待って!引っ越しの際に車を賢く売却する『3つの方法』
引っ越し前に車を売ったほうがいいと言いましたが、必ずしもそうとは限りません。ちょっとしたことで安く買い叩かれてしまうことがあるので、以下の3つの方法を頭に入れておくと安心です。
【売却方法1】引越すことを買取業者に伝えない(足元を見られない為)
引っ越し前に車を売る場合には、買取業者に引っ越しをする旨を伝えない事です。たいていは引っ越し日時が決まっているもので、それまでには売りたいものです。ということは、車買取業者との交渉が長引かせるわけにはいきません。
もしもそれを買取業者が知っていると、一気に査定額を上げなくても売ってくれるはずと推測してしまいます。そのため、思った以上に買取額が高くならず、結果的に安く買い叩かれてしまうことにもなりかねないのです。
特に複数の業者と交渉するとなると、どうしても時間がかかってしまうものですが、足元を見られてしまうと負けです。そもそも自分から言わなければ、車を売る理由は聞かれないでしょうし、聞かれても車を買い替えるもしくは乗らなくなったというだけでOKです。
【売却方法2】売却額(査定額)には地域差がある
基本的に車を売るなら引っ越し前がいいのですが、その理由の1つには車の売却額には地域差が出てしまうことがあるからです。例えば、東北や北海道などの雪国では寒冷地仕様になっている車や4WD車の需要が多いです。
そのためそういった仕様になっていない車だと需要が少なくなってしまい、買取額が低くなりがちなのです。逆に雪国から温暖な地域に引っ越すとなると、そういった装備はほぼ不要ですから、それも需要が少なくなるでしょう。
おそらく売ろうとしている車はその地域に適した車でしょうから、たいていは引っ越し前に売ってしまったほうが価格が高くなります。逆に引っ越し先の方が高く売れるケースもあるので、それをふまえて車売却を考えるのもポイントです。
【売却方法3】高く売るために”車一括査定サイト”を利用する
車を売るなら車一括査定サイトを利用するのもおすすめですが、特に引っ越し前の方なら利用したほうがいいです。その理由は以下の通りです。
- 複数の業者に査定を依頼できる
- 早く車を売れる
- 買取額が高くなる
- 業者選びがしやすい
引っ越しする日は決まっているでしょうから、その前には車を売らなければいけません。車を高く売るには複数の業者を競わせるのが鉄則ですが、1社1社に査定してもらうとそれだけで時間がかかってしまいます。
時間がないとどうしても焦ってしまい、査定を依頼する業者も少なくなりがちで買取金額にも妥協してしまうことが多いです。
車一括査定サイトなら一度の入力で複数の業者に査定を依頼できますし、その時点で競合する事にもなるので、より早くそして高く買取してくれる業者が選べるのです。
《補足》引っ越し後でも”車検証の住所変更済み”は通常通り売却可能
本来なら引っ越しをした場合には、車検証の住所も15日以内に普通自動車なら陸運局で、軽自動車なら軽自動車検査協会で変更しなければいけません。
普通自動車の場合は自動車の保管場所も申請しなければいけませんので、直ちに変更したほうがいいでしょう。変更せず15日以上経過したとしても、厳しく取り締まられることはありませんがやっておいたほうがいいです。
そして引っ越し後に車を売るという時には、すでに車検証の住所変更が済んでいれば、問題なく車を売却できるので安心です。
引っ越し後に車を手放した方がいいケース
たいていの場合、車を売却するなら引っ越し前に済ませたほうがいいです。ですが必ずしも引っ越し前に車を手放したほうがいいとは限りません。状況によっては引っ越し後に手放した方がいい場合もあります。
引っ越し後は実際に生活してみないとわからない場合も多いです。車は不要になると思っていたら、生活してみたらやっぱりないと不便だったなんてこともあります。また買い替えをするつもりの人は、駐車場や地域の状況によっては合わない車だったなんてこともあるでしょう。
まずは引っ越してみないとわからない状況であれば、急いで引っ越し前に売る必要もありません。また引っ越しで車を使うことで引っ越しが楽になるのなら、手放さない方がいいケースもあるので、いろいろな状況を想定してみましょう。
引っ越し時の車売却まとめ
引っ越し時の車売却についてまとめると、以下の通りです。
- 引っ越しを機に車を売るなら、手続きが楽で、高く売れやすい引っ越し前の方がおすすめ