- 車買取のベストな時期
- 車買取の時期についての注意点
車買取に最適な時期を見逃すと車種に応じて数万円を超える損が出てしまいますので、お得に車を売りたい場合には時期の見極めが欠かせません。
最もお得に車を売れる時期として知られているのは2月や8月ですが、こうした時期に車の高額査定を期待できるのは果たしてなぜなのでしょうか?
今回は車買取の期待値が切り替わる時期やその理由に加えて、車買取の時期で注意すべきポイントや事前に把握しておきたい車の売却方法を解説します。
最もお得に車を売る時期は2つ!「1~2月」と「7~8月」
売却時期 | 高価買取 | 理由 |
---|---|---|
1~2月 | ◎ | 買取店やディーラーの決算期前 |
7~8月 | ○ | 買取店やディーラーの半期決算前 |
3月 | △ | 大セールが実行される |
4月 | × | 自動車税が課税 |
5月 | △ | GWのセール |
6月 | × | 特にイベントなし |
9月 | △ | 半期決算前だが需要低い |
10~11月 | × | 特にイベントなし |
12月 | × | 年末セールが実行される |
3月から4月は就職や転勤など一般的にライフスタイルが変化しやすい時期であり、9月から10月も新生活がスタートする時期に相当しています。
さらに決算期の3月と半期決算の9月は、車買取業者が駆け込み販売に注力したい時期ですから、在庫車の確保は3月や9月を迎える前に行われます。
店頭から中古車が無くなる事態を避けるべく、車買取業者が積極的に車買取を進めているのが、1月から2月のほか、7月から8月になります。
最もお得に車を売りたいときには、車買取業者が在庫車を欲しがっているこのような時期に車を売却しなくてはいけません。
【期待値:高】最適期間は決算期3月に向けた『1~2月』
車買取で最も査定額の期待値が高まるのは、最需要期である3月に向けて車買取業者が車買取に取り組む1月から2月です。1月から2月が車を最も高く売れる時期に該当する理由は以下の通りになっています。
理由① | 車買取業者は3月までに在庫車を揃えておかないと駆け込み販売を実行できない |
理由② | 1月と2月には車買取業者が大々的な決算セールのために仕入れを強化している |
理由③ | 最需要期の3月に販売可能な在庫車が無ければ車買取業者は決算で大打撃を受ける |
突出して中古車の需要が高まる3月に車を売れない場合には、車買取業者は決算の数字が大きく悪化してしまいます。
1月や2月になると車買取業者は在庫車の確保に努めるため、査定額の期待値が最も高まる時期は1月と2月になるでしょう。
【期待値:中】半期決算9月に向けた『7~8月』
車買取で1月から2月に次いで査定額の期待値が高いのは、半期決算である9月に向けて車買取業者が車買取を行う7月から8月です。
7月から8月が車を売るタイミングとして推奨される理由としては、主に以下の内容が当てはまります。
理由① | 半期決算にあわせた大セールを見据えて車買取業者は仕入れを強化している |
理由② | 8月は中古車の販売が落ち込む時期なので、仕入れの準備期間に充てている車買取業者がそもそも多い |
理由③ | 4WDやSUVなど冬場に備えた車の需要が高まる時期になっている |
数多くの車買取業者は7月から8月を準備期間に定め、半期決算の大セールを踏まえた車買取を実践しています。
冬場に備えた車買取にも力を入れていますし、7月から8月は3月に続いて査定額の期待値が高い時期といえるでしょう。
【期待値:低】4・5・6月、10・11・12月は査定額が安くなる
1月から2月のほか、7月から8月とは異なり、基本的に以下の時期は車買取の査定額が安くなります。
- 4月~6月
- 10月~12月
これらの時期で査定額を期待できない理由においては、在庫車の売れ残りと中古車における需要の低下が関係しています。車買取業者は決算期と半期決算の前に積極的な車買取を行いますが、もちろん在庫車は必ずしも完売するわけではありません。
中古車の購入者からしても、大々的な決算セールでない限り中古車の購入で損をしかねませんから、購入を控える状況につながります。
需要の低下が起きている時期に車を売却する場合には、査定額の期待値は車の相場額が限界かもしれません。
《注意》3月と9月は需要が高過ぎて買い叩かれる可能性あり
決算期の3月と半期決算の9月には集客を目的とした大セールが実行されることもあって、中古車の需要は大きく高まります。
中古車の販売台数は需要に応じて増加する一方で、3月や9月は車の乗り換え時期にもなるため、売却される車も増えていきます。
車買取業者は十分に在庫車として余っている車を車買取で持ち込まれても、こうした車の買取を拒否するわけにはいきません。
【時期別】損しない!車買取の時期で注意すべきポイント
損しない車買取の時期を見極める場合には、自動車税の課税日や車検を通す時期が注意すべきポイントとしてあげられます。このほか、フルモデルチェンジの時期に加えて、走行距離や年式を考慮した売却時期の判断も欠かせない要因になっています。
1.自動車税の課税前3月中(4月まで)に名義変更しないと大損
車を毎年4月1日時点で所有しているのであれば、5月末までに自動車税を支払わなくてはいけません。自動車税の課税前である3月中に車を売却するときには、名義変更の登録手続きが4月1日以降になりかねないので注意してください。
名義変更の登録手続きを4月1日時点で完了していないと、車の売却後であっても自動車税を課税される状況が起こります。法的な自動車税の還付は廃車に限られますし、車の売却で自動車税の還付を受けたい際には車買取業者との交渉も要します。
自動車税を課税されるリスクを避けたいのなら、3月ではなく1月から2月に車を売却しましょう。
2.車検を通す時期より1~2ヶ月前に売却する
規定の期間ごとに継続して受ける必要があり、自動車が国の保安基準に適合しているかどうかを検査する手続きが車検です。車検の残りが長期間でも車買取の査定額アップは少額に過ぎず、むしろ車種によっては車検の残りでマイナス査定が発生します。
逆に車検切れでも車は売却できますが、車検切れでは車買取で安く買い叩かれるリスクや、キャリアカーの費用などが心配されます。
車検を受けても車検切れでも損にしかならないので、車検を通す時期よりも1か月から2か月前に車を売却する方法があっています。
3.フルモデルチェンジの時期より前に売却する
人気車種は値崩れしにくい特長を持ちますが、フルモデルチェンジで新型車への乗り換え需要が高まると査定額の低下を避けられません。
フルモデルチェンジは4年から6年ほどで行われ、新型車が発表されると旧型車が一気に中古車市場で出回ります。旧型車の買取相場は下がってしまうため、フルモデルチェンジの発表時期よりも前に車を売却する手順が重要になります。
4.走行距離や年式(年数)を考えて売却時期を選ぶ
車の走行距離では1年1万キロといった基準があって、これを超える走行距離の車は総じて車買取の査定額が下がります。2年2万キロや3年3万キロでは問題視されませんが、3年4万キロなど基準以上に走行している車は過走行車として扱われます。
車の走行距離が10万キロを上回るときにも査定額の低下が進みますし、車を売却する際には走行距離の1年1万キロと10万キロに気をつけてください。
また、車検証に記載されている初度登録年月の年式も、車買取の査定額を左右する主要な要因に数えられています。
年式は10年経過で査定額の大幅な低下となりますので、相応の査定額を見込める車の売却時期は年式が10年経過する前しかありません。
時期関係なし?間違った売却方法と高く売るコツ
個人売買を除くと車を売る代表的な方法は、ディーラー下取りと車買取店における車買取のほか、車一括査定を活用する方法になります。
時期関係なしに車を高く売りたいのであれば、どのような売却方法を選ぶべきなのか、間違った売却方法や高く売るコツを確かめてみましょう。
【査定額:低】ディーラー下取り
車の買い替え時に便利なディーラー下取りは、以下の特徴を備える車の売却方法です。
ポイント① | 車を売却するうえで手間がかからない |
ポイント② | 車の乗り換えがスムーズに実現する |
ポイント③ | 車の買い替え時にしか利用できない |
ポイント④ | 車の査定額がほかの売却方法よりも低くなる |
ディーラー下取りを活用すると車の乗り換えを手軽に済ませられますが、ディーラー下取りで車の高価買取は全く期待できません。
【査定額:中】車買取店&専門業者
車買取店や専門業者に車を売却する車買取は、以下の特徴を兼ね備える車の売却方法です。
ポイント① | 持ち込み査定と出張査定のいずれかを手段に選べる |
ポイント② | ディーラー下取りよりも車の高価買取を見込める |
ポイント③ | 車の売却手続きを短期間で終えられる |
ポイント④ | 故障車や事故車でも売却できる |
ポイント⑤ | 利用する車買取業者によって査定額が大幅に異なる |
ディーラー下取りと違って自分で車の売却先を選べますし、車買取なら愛車の車査定を中古車買取のプロに任せられます。
下取りを超える査定額になるうえに、故障車や事故車も売却できますから、車の売却方法として車買取を使うケースは珍しくありません。
【査定額:高】車買取店が複数競合する”車一括査定”
複数の車買取店と提携している車一括査定は、車買取店に対して車査定を一括で依頼可能なインターネット上のサービスです。車一括査定では簡単な手順で複数社の競合を起こせますので、車の洗車や清掃に注力しておくだけで車の高価買取を実現できます。
2月や8月といった車を売るベストタイミングを逃してしまった場合には、時期関係なしに利用できる車一括査定を役立ててみましょう。
なお、車一括査定の中には提携している車買取店がそもそも少ないところや、車買取オークションに該当するところなどが含まれています。
大手の車一括査定は期間限定のキャンペーンも展開していますが、車一括査定を活用するのなら提携業者の数を判断基準にしてください。
車買取の時期まとめ
車買取の時期についてまとめると、以下の通りです。
- 車買取で最も査定額の期待値が高まる時期は最需要期の3月に向けて車買取業者が車買取を積極的に行う1月から2月
- 半期決算の9月にも決算セールを実践するため、7月から8月も車を売却する時期として相応
- 自動車税や車検時期のほか、フルモデルチェンジや走行距離などにも注意が必要
- WEBで簡単に申し込んで査定額がチェックできる