ペットを乗せていた車は、車内に毛や臭いが残っていると査定で減額されるのが一般的です。

とはいえ、しっかり掃除や消臭を行い、業者の選び方を工夫すれば、減額幅を最小限に抑えることも可能です。
この記事では、ペットを乗せていた車でも納得のいく査定額を目指すための具体策を、査定基準を交えてわかりやすく解説します。
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| 車の査定のマイナスポイント (クリックすると詳細に飛びます) | |
|---|---|
| 項目 | 詳細記事 |
| 外装 | キズやへこみ |
| バンパーの修理・交換 | |
| ステッカー | |
| 内装 | シート汚れや破れ・タバコの穴 |
| 本記事 | |
| チャイルドシート | |
| 走行距離 | 車査定に響く走行距離の目安 |
| 修復歴 | 車買取で修復歴・事故歴あり |
| 機関系 | バッテリー上がり |
| エアコンの故障 | |
| 装備・書類 | ホイール |
| カーナビ | |
| ETC | |
| 修理前提 | – |
ペットの毛や臭いは車査定時に100%悪影響になる

ペットの臭いや毛は、車査定においてマイナス要素として扱われます。確実に減額扱いとなるため、注意が必要です。
動物の臭いや毛が車内に残っていると、インテリアのほかの部分も汚れているのではないかと見られやすくなります。シートがペットの糞尿で汚れているのではないか、あるいは爪でひっかかれて破れているのではないかと勘ぐられることもあります。
査定員にそのような印象を持たれた時点で、通常よりも厳しい採点につながります。
| 査定項目 | 加減点 |
|---|---|
| ペット等の毛が付着 | 40点(‐40,000円) |
| 異臭(ペット・タバコ・芳香剤など) | 40点(‐40,000円) |
| ペットの毛+異臭 | 80点(‐80,000円) |
ペットの臭いや毛の評価基準は上記の表のとおり、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)によって定められています。
JAAIでは、車の状態を細かく判断するために、多くの加点項目と減点項目が設定されています。その中に、ペットを乗せていた車に関する評価項目も含まれています。
ここからは、各項目の内容を順に見ていきます。
ペットの毛が付いていると40点減点(-40,000円)
ペットの毛が付いている場合、40点の減点となります。1点あたり1,000円換算のため、合計で40,000円の減額です。
シートにペットの毛が付着しているだけでも、査定額はマイナス40,000円となります。では、なぜそこまで評価が下がるのでしょうか。
動物の毛がシートに残っていると、アレルギーを持つ人には販売しにくくなるためです。
毛に反応するアレルギーの人は、ペットを乗せていた車を避ける傾向があります。その結果、買い手が限られてしまい、評価も厳しくなります。
ペットの臭いがあると40点減点(-40,000円)
ペットの臭いが残っている場合も、40点の減点となり、マイナス40,000円の評価です。中古車を購入する人は、車内の臭いに非常に敏感です。
車内は長時間過ごす空間のため、異臭があると購入をためらわれやすくなります。タバコの臭いが敬遠されるのと同様に、ペットの臭いも好まれにくい要素です。
自分が飼っている動物の臭いであれば気にならなくても、他人のペットの臭いは強く意識されがちです。買い手が付きにくい車は、査定額も伸びにくくなります。
ペットの臭いや毛が付いていると80点減点(-80,000円)
ペットの臭いと毛の両方が確認された場合は、80点の減点となります。臭いで40点、毛の付着でさらに40点が加わる計算です。
合計でマイナス80,000円となり、減額幅としてはかなり大きくなります。シートに毛が残っていたり、臭いが染み付いていたりすると、業者側で車内清掃が必要になります。
車内を丸ごと洗浄する作業は手間がかかり、費用も発生します。その分が査定額に反映され、大きな減額につながります。
ペットの毛や臭いで減額査定されない3つの対策

普段から車にペットを乗せていると、動物の臭いが車内に残ってしまうことがあります。
毛があちこちに付着している状態であれば、どのように掃除すればよいかも重要なポイントです。
ペットの毛や臭いで減額されない3つの対策
査定時に臭いや毛による減額を避けるためには、上記の3つの対策を事前に行っておくことが効果的です。
1. 重曹でマットやシートなどを掃除
シートを掃除する際に役立つものとして、次のようなものがあります。
- 重曹
- ミョウバン水
重曹は家庭の掃除でよく使われますが、車内の掃除でも同様に活躍します。
アルカリ性の性質を持っているため、汚れを中和し、臭いの原因に直接働きかけてくれます。
具体的な掃除の手順は次のとおりです。
- 掃除機をかけて毛を取り除く
- 粘着ローラーを使い、細かな毛まで取り除く
- 重曹を水に溶かし、シートを拭く
- 台所用洗剤を水に溶かしたもので、さらに汚れを落とす
- 最後に水拭きを行う
これらの手順が終わったら、ドアを開けた状態にして車内をしっかり乾かしてください。
それでも臭いが残る場合は、ミョウバン水を使用します。
ミョウバン水は殺菌作用が高く、臭いの元に働きかけてくれます。
ミョウバンは、スーパーの食品コーナーで購入できます。
2. ペット専用の消臭スプレーをかける、オゾン消臭を活用する
臭い対策に特化した方法についても整理しておきましょう。
車内の臭いを抑える方法としては、次の2つがあります。
- ペット専用の消臭スプレー
- オゾン消臭
自宅でも使えるペット専用の消臭スプレーを使う方法です。一般的な消臭剤に比べ、ペット専用のものは消臭力が高く設計されています。犬用や猫用など、用途別の製品が販売されています。
注意したいのは、芳香剤を使わないことです。
強い香りでごまかそうとすると、かえって臭いが目立ち、マイナス査定につながります。目指すべきは、あくまで消臭です。
それでも臭いが気になる場合は、ガソリンスタンドなどで行われているオゾン消臭を試す方法もあります。
重曹とミョウバンを同時に使うのは避ける
覚えておきたい点として、重曹とミョウバンを同時に使うのは避けた方がよいということがあります。
重曹はアルカリ性、ミョウバンは酸性のため、同時に使うとそれぞれの働きを打ち消してしまいます。
せっかく掃除をしても効果が薄れてしまい、アルカリ性で中和した状態を元に戻してしまうことがあります。

重曹で掃除をした後は車内を十分に乾かし、その後にミョウバン水を使って掃除してください。
翌日など、時間を空けてミョウバン水を使うとよいでしょう。
3. ペットの臭いが染み付いたエアコンの掃除
ペットの臭いが染み付いたエアコン内部には、長年にわたり車内の動物の臭いが蓄積されています。
エアコンの掃除を行う際に役立つ方法として、次のようなものがあります。
- 清掃スプレー
- 業者による掃除
- エアコンフィルター交換
車のエアコンの臭いを抑える清掃用スプレーは、カー用品店で購入できます。吹き出し口に直接スプレーするだけなので、手軽に使える点が特徴です。
銀イオンの作用で消臭してくれる製品もあり、ガソリンスタンドやカー用品店などの業者にエアコン清掃を依頼することもできます。
店舗に依頼した場合、エアコン清掃はおおよそ8,000円前後で行われます。エアコンフィルターの交換も、自分で行えばそれほど難しくありません。
消臭や毛の処理を業者に任せるのは損につながる
動物の消臭や毛の処理をすべて業者に任せてしまうと、結果的に損につながることがあります。
エアコン清掃のみであれば8,000円前後ですが、車内全体のクリーニングになると30,000円から40,000円程度かかります。汚れの状態によっては、それ以上になる場合もあります。
ペットによる減額は、臭いのみであれば40,000円が基準です。
そのため、状況によっては費用をかけた分だけ損になることもあります。また、車内をきれいにしても、必ず減額がなくなるとは限りません。査定時に厳しく確認されれば、同様に減額となるケースもあります。
ペットの毛や臭いが気になる車は車一括査定が役立つ

ペットを乗せていた車は、査定時に毛や臭いの影響で減額されることがあります。ただし、それだけで大きく損をしてしまうとは限りません。
大切なのは、どの業者に見てもらうかという点です。
実際には、掃除をしっかりしてあればそこまで気にしない業者もあり、車の状態を総合的に見て判断してくれるケースもあります。
たとえば、地元で営業している小規模な業者は、柔軟な対応をしてくれることが多く、臭いがやや残っていても過剰に減額しない場合があります。

そうした業者に出会うには、車一括査定がとても役立ちます。
一度の申し込みで複数の業者に査定依頼ができるため、比較しながら自分に合った業者を選ぶことができます。
ペットを乗せていた車だからといって不利になるとは限りません。しっかり比較して、納得できる売却を目指しましょう。
まとめ|ペットの影響による査定減額は、対策と比較でしっかりカバーできる
ペットを乗せていた車は、毛や臭いの残留によって査定時に減額されることが明確に決まっています。
JAAI(日本自動車査定協会)の基準でも、毛や臭いそれぞれに40点(4万円)の減点が設定されており、両方が該当する場合は最大で8万円のマイナスになる可能性があります。
ただし、事前の準備と業者選びを工夫すれば、減額を最小限に抑えて納得の価格で売却することも十分可能です。
- ペットの毛や臭いは査定基準で明確に減額対象(最大8万円)
- 内装の汚れや破損が疑われるため、印象面でもマイナスになりやすい
- 減額を防ぐには、清掃・消臭よりも「業者比較」が最重要
- 地元業者はやや臭いが残っていても柔軟に対応する傾向がある
- 査定額に差が出やすいため、車一括査定を活用して見極めることが大切
ペットの影響による減額が起きやすい項目とその理由を、表でまとめると以下のようになります。
| 減額対象 | 減点幅 | 主な理由 |
|---|---|---|
| ペットの毛 | 40点(4万円) | アレルギー対策や見た目の印象で販売に不利になる |
| ペットの臭い | 40点(4万円) | 買い手が付きにくく、内装の劣化も疑われやすい |
| 毛+臭いの両方 | 80点(8万円) | 両面でマイナス印象が強くなり、再販に影響が出る |
実際に損をしない売却につなげるためには、次のような流れで準備を進めるのが効果的です。
毛や臭いを残したまま査定に出すのはNG。自力でできる範囲を徹底的に。
アルカリ性と酸性の特性が打ち消し合わないよう、時間を分けて使う。
見落とされがちだが、臭いの原因が残っていることがある。
1社だけで決めず、減額対応に違いがあるかを見極める。
掃除済みであれば臭いに寛容な業者もある。価格だけでなく対応も判断材料に。
ペットを乗せていたからといって、不利な売却ばかりではありません。大切なのは、車の状態だけでなく、どの業者に見てもらうかという視点です。
まずは車一括査定を活用して、柔軟に対応してくれる業者に出会い、安心して売却を進めていきましょう。

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