【悲報】車査定でシート汚れや破れ&タバコの穴はマイナス査定評価!

車のシート
この記事を読めば解決できること
  • 車の査定とシートの状態について

車査定で査定士にチェックされる内容は様々ですが、中古車としての人気に大きく関係するのが車のシートです。車の外装がどれほど美しく整っていても、シートの状態や車内の臭いが気になる車は乗り心地の良さをそもそも期待できません。

もちろん車種や年式のほか、走行距離が車の重要な評価基準になりますが、車のシートを入念に確かめる査定士も見られます。車査定でシートを調べられる前に知っておきたいポイントに加えて、シートの状態を整えるための対処法を確認してみましょう。

2024年 1025

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目次

車査定でシート汚れや破れ&タバコの穴はマイナス査定要因

チェックリスト

車査定では、車の外装よりも内装の状態を重視する買取業者が少なくありません。内装で査定に影響する要因は多岐にわたり、中でも注意を要するのがシートの状態になります。

車査定においては、シート汚れやシート破れに限らず、シートのへたりやタバコの穴などもマイナス査定要因に含まれます。シートの状態が目に見える形で悪化している場合だけでなく、以下の状態でもシートのマイナス査定を避けられません。

  • タバコの臭いやペットの臭いが残っている
  • 芳香剤や香水が付着している

クリーニングで取り除ける程度なら、汚れや臭いがあっても多少の減額で済む可能性があります。シートの汚れや臭いがどうにもならない場合には、シートの交換が必要不可欠となって、大幅の減額につながってしまいます。

車査定を受ける前には、シートの状態を整えるために車内清掃や臭い対策を実践する手順が欠かせません。

シートの評価基準一覧

【根拠】シートの評価基準はJAAIに基づく

良質車+20点(+2万円)
内装部分の傷-10点(-1万円)
シール、テープ、接着剤等の跡-10点(-1万円)
ハンガーパイプの付いているもの-10点(-1万円)
異臭(タバコ、ペット、芳香剤等)-40点(-4万円)
ペット等の毛が付着-40点(-4万円)
天井、内張り等にタバコのヤニが付着-40点(-4万円)

車のシートはJAAIの提示する査定項目に数えられますし、車査定におけるシートの評価基準はJAAIの設定に基づいて決まります。JAAIが定めるシートの主な評価基準は上記の通りです。

ONE POINT
点数表記1点は1,000円程度であり、減点を減額に換算する際にはクラス係数も計算に用いられたりします。

【セパレートシート】点数と具体的な減額内容

布シートのクッション25点(-2.5万円)
布シートのバック部分35点(-3.5万円)
ビニールレザーのクッション20点(-2.0万円)
ビニールレザーのバック部分30点(-3.0万円)

好きな姿勢で各乗員が座れるセパレートシートにて交換の減点が発生する場合には、点数の減点が上記の通りになっています。

1点は1,000円ほどですから、クラス係数を考慮しなくても、布シートは25,000円や35,000円のマイナス査定を免れることができません。

ビニールレザーのセパレートシートであれば、20,000円や30,000円程度のマイナスに当てはまります。

【ベンチシート】点数と具体的な減額内容

布シート40点(-4.0万円)
ビニールレザー30点(-3.0万円)

長椅子状で座る位置をずらせるベンチシートの査定額ダウンでは、交換における点数の減点は上記の通りになります。

クッションとバック部分が別だったセパレートシートとは異なり、ベンチシートはクッションとバック部分がまとめて評価されます。

布シートのベンチシートはおよそ40,000円のマイナス査定で、ビニールレザーのベンチシートは30,000円ほどのマイナスに該当します。

ATTENTION
ベンチシートは2列目や3列目に採用されるケースが多いため、基本的に運転者以外の乗員が汚さないように注意しなければいけません。

【本革シート】点数と具体的な減額内容

フロントシート50点(-5.0万円)
リアシート100点(-10.0万円)

純正オプションで付けるケースが珍しくない本革シートにおいては、交換を要するときに上記の減点が適用されます。

本革シートのフロントシートは50,000円程度のマイナス査定になり、リアシートではおよそ100,000円もの減額が発生します。

セパレートシートやベンチシートと比較して、本革シートの減額は負担が大きいので気をつけましょう。

高級車以外にも本革シートを標準装備にする車は見られますし、修繕や交換を避けられるように努めることが大切です。

中古車査定士がシートを入念にチェックする理由

車の査定額に納得行かない女性

車のシートはどうしても経年劣化が進みますから、中古車を求めるユーザーにおいては、一般的に外装よりも車内の状態を重視する傾向があります。

買取業者は必ず買い取った車の修復や清掃を行いますが、清掃してもシートの状態が悪いときには販売時のリスクが高まってしまうところです。

禁煙車を絶対条件として中古車を探すユーザーは数多く、シートに汚れや悪臭がある車は中古車販売で不人気となっています。

車種や年式がどれほど良くても、中古車販売店がこうした車を販売する場合には、車の販売価格を大きく下げてアピールする方法しか選べません。

シートの汚れや臭いは中古車販売に多大な影響をもたらすため、中古車査定士は車査定でシートのチェックを入念に行っています。

シートについた汚れや臭いを簡単に落とす『4つの方法』

数字が書かれた木の板

こまめに車のシートを手入れしていなければ、ホコリやゴミといった汚れの付着に加えて、汗や飲み物の汚れが染み込むリスクも生じます。

シートについた汚れや臭いを簡単に落としたいのなら、4つの方法を踏まえたうえでシートの状態に適した方法を役立てていきましょう。

車の売却方法一覧

【1】ホコリやゴミなどの表面についた汚れを落とす方法

シートを掃除する女性

シートの表面にはホコリやゴミなどが積み重なりますし、ホコリやゴミを座ってつぶすとなかなか取り除けない汚れにもなりかねません。

ホコリやゴミなどの汚れがシートの表面に付着した場合には、汚れを落とすために以下の方法が力を発揮します。

車内の汚れ方対処法
軽度のホコリとゴミ車内掃除機による吸引とマイクロファイバーウェスの活用
中度のホコリとゴミこまかいゴミをキャッチできる粘着クリーナーを使用
重度のホコリとゴミ手ごわい汚れに対応可能なスチームクリーナーで掃除

軽度の汚れは車内掃除機などで対処できますが、汚れの状況が厳しいときには粘着クリーナーやスチームクリーナーの出番になります。

シートに付着するホコリやゴミの汚れをそもそも防ぎたいのであれば、少なくとも1か月に1回程度は定期的な車内清掃を実施してください。

【2】長い時間をかけて汗が染み込んだ”変色の汚れ”を落とす方法

車を掃除する男性

作業着など汗が染み込んだ衣服を着用したまま、車の運転をしたりすると、シートに汗が原因となる変色の汚れが付着してしまいます。

ホコリやゴミのほか、食べこぼしといった汚れは座面に集中しますが、汗の汚れはバック部分にも現れるので注意が必要です。

汗が原因となる汚れがシートに見つかった場合には、セスキ炭酸ソーダ水や固形石鹸などを用意して、以下の手順で対処しましょう。

手順①車のシートにセスキ炭酸ソーダ水をスプレーする
手順②ティッシュで繰り返し叩いて汚れを拭き取る
手順③落ちないシートの汚れをぬれタオルで拭く
手順④シートの汚れに固形石鹸を塗ってぬれタオルで石鹸成分を拭き取る
手順⑤ティッシュで拭いた後にドライヤーの冷風で乾燥させる

エコ洗剤として知られるセスキ炭酸ソーダは、適度なアルカリ濃度であって、重曹よりも洗浄力が強い特徴を備えています。研磨効果は無いので重曹と使い分けることができますし、汗の変色にはセスキ炭酸ソーダ水を吹きかける方法が推奨されます。

セスキ炭酸ソーダ水で汗の変色が落ちない際には、固形石鹸を続けて使用してみる方法が選択肢のひとつです。

【3】飲み物をこぼして染み込んだ汚れを落とす方法

並べられた掃除道具

車内で飲食をするとシートに食べこぼしを蓄積しやすく、飲み物をシートにこぼせば、それが染み込んで汚れになったりします。飲み物をこぼして染み込んだ汚れを取り除きたい場合には、以下の手順で対処を進めましょう。

手順①ぬれタオルで液体が染み込んだ部分を繰り返し叩く
手順②水で薄めた中性洗剤にタオルを浸してある程度絞る
手順③薄めた中性洗剤に浸して絞ったタオルで汚れを外側から内側に叩いて洗う
手順④純粋な水を使ったぬれタオルで再び叩いて中性洗剤を拭き取る
手順⑤乾いたタオルで残った水分を拭き取る

手元にスチームクリーナーがあるときには、このような中性洗剤やタオルを用いる方法よりも手軽に汚れを落とせます。

飲み物をこぼして起こる汚れの防止を目指すのなら、防水加工のシートカバーやドリンクホルダーの設置が手段としてあっています。

【4】シートや車内についた通常使用の臭いを消臭する

重曹とクリーナー

シートや車内についた通常使用の臭いが気になる場合では、消臭の前に車内清掃をしっかり行わなくてはいけません。臭いの元を取り除かずに消臭しても意味がありませんから、シートや車内の清掃を済ませたうえで臭い対策を始めてください。

車内清掃をした後には汚水も臭いの原因になりますので、日光を当ててシートや車内を乾燥させる手順も必須です。通常使用の臭いは、タバコやペットの臭いと比較して頑固な臭いでは無いため、車用の消臭スプレーと換気で対処を終えられます。

【タバコ対策】シートについたタバコの臭いを消臭する方法

重要と書かれた文字

乗車中にタバコを吸うとタバコの煙が車内に篭りやすく、シートなど車の内装にタバコの臭いが付いてしまいます。タバコの臭いは内装のあちこちに染みつき、車査定でシートにタバコの臭いが残っていれば大幅の減額を避けられません。

シートについたタバコの臭いを消臭する方法は、以下の通りになっています。

手順①取り外したフロアマットを洗剤で十分に洗って乾燥させる
手順②掃除機で車内のホコリやゴミを取る
手順③固く絞った雑巾で車内を徹底的に拭く
手順④シートに重曹水の吹き付けと拭き取りを行う
手順⑤エアコンフィルターの臭いを洗浄や消臭剤の使用で除去する
手順⑥車内を完全に乾燥させる
手順⑦車用の消臭スプレーやスチームタイプの消臭剤を使う

シート以外の車内清掃も手順に並びますが、シートに付着したタバコの臭いはシートだけの清掃では根本的な消臭を見込めません。

また、重曹はシートにおけるタバコの臭い取りに活躍する一方で、本革シートには重曹を使用できないので注意しましょう。

【ペット対策】シートについたペットの臭いを消臭する方法

車に乗った柴犬

犬や猫などを車に乗せて移動する場合には、シートにペットの臭いが付着してしまうかもしれません。車査定の査定項目にペットの臭いは当てはまりますし、シートにペットの臭いが確認されるとマイナス査定となります。

ペットの臭いでシートのマイナス査定を受けたくないのなら、以下の消臭方法が適しています。

手順①臭いの原因となるペットの毛などを車内清掃で取り除く
手順②シートにペット専用の消臭スプレーを吹きかける
手順③エアコンに専用の消臭スプレーやスチームタイプの消臭剤を使う

ペットの臭いの消臭にはシートのこまめな掃除と消臭が必要であって、エアコン掃除も欠かせないポイントに含まれます。

なお、車の臭い対策に芳香剤を用いる場合も見られますが、芳香剤は消臭ではなく香りを重ねる役割しか果たしません。

シートに芳香剤の香りが染み付いていてもマイナス査定に該当しますから、ペットの臭い対策では無臭を目的とした消臭を心がけましょう。

シートの汚れや破れをシートカバーで隠すのは絶対にダメ

ストップするサラリーマン

純正並に高品質のシートカバーは、シート形状にあわせて取り付けられるため、車査定で無理に取り外されることはほぼありません。

比較的安価なシートカバーにおいては取り外しのリスクがあり、査定時に確認されるとシートの汚れや破れを隠していることがバレてしまいます。

シートカバーはシートの汚れや破れを隠す方法として使えますが、確実にシートの状態をごまかせるほどではないので気をつけなくてはいけません。

さらに車買取の契約書で「買取後に減額可能」と記載されている場合には、シートカバーで隠していても後になって減額へと発展する恐れがあります。

汚れや破れの状態によってはマイナス査定も少額で済みますので、新品のシートカバーで隠す方法は基本的に推奨されません。車査定は複数社の競合で高価買取を狙えますし、シートの汚れや破れが心配であっても隠さずに車査定を依頼する方法が向いています。

普段からシートをキレイな状態に保つことが重要

自動車の契約を説明する男性

車を手放す意思の有無にかかわらず、車の乗り心地を維持するためには、普段からシートを良好な状態に保つことが望ましくなっています。シートをキレイな状態に保つには、以下の内容が重要なポイントに数えられます。

普段からシートをキレイな状態に保つ方法
  • ホコリやゴミを定期的に清掃する
  • 換気や消臭スプレーを使って臭いを消臭する
  • 紫外線対策を施して紫外線による劣化の進行を防ぐ
  • こすれを防止して凹みの原因を取り除く

車の外装がどれほど美しく整っていても、シートなどの内装が汚れていれば車の印象は悪化します。シートの定期的な清掃や消臭対策に努め、外装だけでなく車内の状態も清潔に保ちましょう。

車の査定とシートの状態まとめ

車のシート

車の査定とシートの状態についてまとめると、以下の通りです。

この記事を読めば解決できること
  • 車査定ではJAAIが定めた評価基準に応じてマイナス査定が起こる
  • 車のシートはJAAIの提示する査定項目にあり
  • シートに破れや汚れが見られる場合に限らず、タバコやペットの臭いが付着していても車査定で減額

この記事を書いた人

「もっと価値を見つける」をテーマに自動車の買取現場に立ち会い数多くの交渉を経験。現在は自動車買取メディアの立ち上げから運営、さらに自ら車売買を行うため古物商を取得(奈良県公安委員会 第641180000388号)。WEBメディアを通じて分かりにくいことを分かりやすく解説し、リユースに関する正しい知識を提供し、適切な判断ができるように情報を発信中。

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