車査定では、外装以上にシートの状態が査定額に影響するケースが多く見られます。
シートに汚れや臭いがあると、たとえ走行距離や年式が良好でも減額対象になることは避けられません。

とくにタバコやペットの臭い、飲み物による染み込み汚れなどは、簡単には落とせず査定時にマイナス評価を受けやすいため注意が必要です。
この記事では、車を手放す前に確認しておきたい「シートの汚れや臭いを落とす具体的な6つの方法」を、状況別にわかりやすく紹介しています。
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| 車の査定のマイナスポイント (クリックすると詳細に飛びます) | |
|---|---|
| 項目 | 詳細記事 |
| 外装 | キズやへこみ |
| バンパーの修理・交換 | |
| ステッカー | |
| 内装 | 本記事 |
| ペットの毛や臭い | |
| チャイルドシート | |
| 走行距離 | 車査定に響く走行距離の目安 |
| 修復歴 | 車買取で修復歴・事故歴あり |
| 機関系 | バッテリー上がり |
| エアコンの故障 | |
| 装備・書類 | ホイール |
| カーナビ | |
| ETC | |
| 修理前提 | – |
車査定でシート汚れや破れ・タバコの穴はマイナス要因

査定では、外装よりも内装、なかでもシートの状態を重視する買取業者が多く見られます。
シートの汚れや破れに加えて、へたりやタバコの穴、臭いの残留などもマイナス評価につながります。
とくに、タバコやペットの臭い、芳香剤や香水の強い香りは減額対象になりやすく、クリーニングで落ちる場合でも多少の減額は避けられません。
シートの評価基準(具体的な減額内容)
状態が改善できないほど悪化していれば、交換が必要となり、大きな減額につながることもあります。
こうした事態を避けるためには、査定前の清掃や臭い対策が重要です。
シートの評価基準はJAAIに基づく
車のシートは、JAAI(日本自動車査定協会)の査定基準に基づき、内装評価の対象としてチェックされます。
| 良質車 | +20点(+2万円) |
|---|---|
| 内装部分の傷 | -10点(-1万円) |
| シール、テープ、接着剤等の跡 | -10点(-1万円) |
| ハンガーパイプの付いているもの | -10点(-1万円) |
| 異臭(タバコ、ペット、芳香剤等) | -40点(-4万円) |
| ペット等の毛が付着 | -40点(-4万円) |
| 天井、内張り等にタバコのヤニが付着 | -40点(-4万円) |
これらの項目に該当するかどうかが、シートを含む内装の査定額に直結します。
特に、臭いやヤニ汚れなどは減額幅が大きいため、注意が必要です。
点数表記の「1点」はおおよそ1,000円に相当します。実際の減額では、車種やグレードに応じた「クラス係数」も加味されるケースがあります。
セパレートシート
| 布シートのクッション | 25点(-2.5万円) |
|---|---|
| 布シートのバック部分 | 35点(-3.5万円) |
| ビニールレザーのクッション | 20点(-2.0万円) |
| ビニールレザーのバック部分 | 30点(-3.0万円) |
セパレートシートは、乗員がそれぞれ好みの姿勢で座れる設計ですが、交換が必要になると上記のような減点が発生します。
査定では、1点=およそ1,000円と換算されるため、クラス係数を考慮しない場合でも、布シートでは2万5,000円から3万5,000円、ビニールレザーでは2万円から3万円ほどの減額につながります。
ベンチシート
| 布シート | 40点(-4.0万円) |
|---|---|
| ビニールレザー | 30点(-3.0万円) |
長椅子のように連続した座面を持つベンチシートでは、交換が必要になると上記の点数分の減額が適用されます。
セパレートシートのようにクッションと背もたれが別々に評価されるのではなく、ベンチシートは一体でまとめて査定される点が特徴です。
そのため、布シートのベンチシートは約4万円、ビニールレザーの場合は約3万円のマイナス査定に該当します。
本革シート
| フロントシート | 50点(-5.0万円) |
|---|---|
| リアシート | 100点(-10.0万円) |
本革シートは、純正オプションとして装着されることも多く、交換が必要な場合には上記のような減点が適用されます。
フロントシートではおよそ5万円、リアシートでは10万円近いマイナス査定につながるため、内装パーツの中でも減額幅が大きい点に注意が必要です。
セパレートシートやベンチシートに比べて、本革シートは交換費用が高額になりやすく、査定への影響も大きくなります。
近年は高級車に限らず、本革シートを標準装備とする車種も増えているため、日常的に丁寧に扱い、修繕や交換を避けられるよう心がけましょう。
中古車査定士がシートを入念にチェックする理由

車のシートは避けられない経年劣化があるため、中古車を検討するユーザーの多くは、外装以上に車内の状態を重視する傾向があります。
買取業者では、買い取った車に対して必ず修復や清掃を行いますが、シートの劣化がひどい場合は、いくら清掃しても販売時のリスクを抑えきれません。
特に、禁煙車にこだわるユーザーは多く、シートに汚れや臭いが残っている車は、中古車市場で敬遠されがちです。

車種や年式がどれほど良好でも、シートの状態が悪ければ、販売価格を大幅に下げて訴求するしかないケースもあります。
シートの汚れや臭いは、中古車の販売価値に大きく影響するため、中古車査定士は査定時にシートの状態を特に入念に確認しています。
シートについた汚れや臭いを簡単に落とす6つの方法

こまめに手入れをしていない車のシートには、ホコリやゴミといった汚れが付着するだけでなく、汗や飲み物が染み込み、臭いや変色の原因になることもあります。
そんな状態を改善したいときは、6つの方法を参考にシートの状態に合った対処法を試してみてください。
1. ホコリやゴミなどの表面についた汚れを落とす方法
車のシートには、日々の使用でホコリやゴミが少しずつ積もっていきます。
これらを座って押し潰してしまうと、繊維の奥に入り込んで取りづらい汚れに変わってしまうため、こまめなケアが大切です。
表面に付着したホコリやゴミの除去には、汚れの度合いに応じて以下の方法を使い分けましょう。
| 汚れの程度 | 有効な対処法 |
|---|---|
| 軽度 | 車内用掃除機で吸い取り、マイクロファイバークロスで拭き取り |
| 中度 | 細かなゴミをしっかり取れる粘着クリーナーを使用 |
| 重度 | スチームクリーナーで深部まで汚れを浮かせて除去 |
軽い汚れであれば掃除機やクロスで十分対応できますが、汚れが蓄積している場合は、粘着クリーナーやスチームクリーナーの活用がおすすめです。
そもそもホコリやゴミの付着を防ぐには、最低でも月に1回程度は車内清掃を行う習慣をつけておくと安心です。
2. 長時間かけて汗が染み込んだ「変色の汚れ」を落とす方法
作業着など、汗が染み込んだ衣類のまま車を運転すると、シートに汗が原因の変色汚れが残ってしまうことがあります。

ホコリやゴミ、食べこぼしなどの汚れは座面に集中する傾向がありますが、汗の汚れは背もたれ部分にも現れやすいため、注意が必要です。
シートに汗による汚れが見られる場合は、セスキ炭酸ソーダ水や固形石鹸を使い、次の手順で対処してみましょう。
- セスキ炭酸ソーダ水をシート全体にスプレーする
- ティッシュで軽く叩くようにして汚れを拭き取る
- 落ちきらない部分をぬれタオルで丁寧に拭き取る
- 固形石鹸を塗り、ぬれタオルで石鹸成分を拭き取る
- 最後にティッシュで水気を取り、ドライヤーの冷風で乾燥させる
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも高い洗浄力を持つエコ洗剤として知られ、適度なアルカリ性で汗汚れの除去に適しています。
重曹のような研磨効果はないため、素材を傷めにくいのも特徴です。
セスキ炭酸ソーダ水で落ちにくい汚れには、固形石鹸を併用する方法も有効です。汚れの状態を見ながら使い分けてみてください。
3. 飲み物をこぼして染み込んだ汚れを落とす方法
車内で飲食をすると、シートに食べこぼしや飲み物の汚れが残りやすくなります。
とくに飲み物をこぼした場合は、液体がシートの奥まで染み込み、放置すると変色や臭いの原因になることもあります。
飲み物の染み込み汚れを落としたいときは、次の手順で対処してみてください。
- ぬれたタオルで、こぼれた部分を軽く叩きながら吸い取る
- 水で薄めた中性洗剤にタオルを浸し、軽く絞る
- 薄めた中性洗剤を含ませたタオルで、汚れを外側から内側に向かって叩き洗いする
- きれいな水を使ったぬれタオルで、洗剤をしっかり拭き取る
- 最後に乾いたタオルで水分をしっかり吸い取る
手元にスチームクリーナーがある場合は、こうした工程を省略しながら、より効率的に汚れを落とすことができます。
また、汚れを防ぐためには、ドリンクホルダーを活用したり、走行中の飲食を控えるなど、こぼさない工夫も大切です。
4. シートや車内についた通常使用の臭いを消臭する
シートや車内に染みついた生活臭が気になる場合は、まず消臭の前にしっかりと車内清掃を行うことが重要です。
臭いの原因を取り除かないまま消臭剤を使っても、根本的な解決にはなりません。
清掃後は、使用した水分や汚れの残りが再び臭いの原因にならないよう、シートや車内を日光に当ててしっかり乾燥させましょう。
日常使用による軽い臭いであれば、タバコやペットのような強い臭いとは異なり、車用の消臭スプレーと換気で十分に対処できます。
定期的な清掃とあわせて、簡単な消臭ケアを習慣づけることが快適な車内環境を保つポイントです。
5. シートについたタバコの臭いを消臭する方法
乗車中にタバコを吸っていると、煙が車内にこもりやすく、シートをはじめとした内装にタバコの臭いが強く残ってしまいます。
この臭いは簡単には取れず、車査定でもタバコ臭が確認されると、大幅な減額につながる可能性があります。
タバコ臭をしっかり除去するには、シート単体ではなく車内全体を清掃しながらの対処が必要です。
以下の手順を参考に、徹底的に消臭を進めてください。
- フロアマットを取り外し、洗剤でよく洗ってしっかり乾燥させる
- 掃除機でシートや床にたまったホコリやゴミを取り除く
- 固く絞った雑巾でダッシュボードや内装全体を拭き取る
- シートに重曹水をスプレーし、軽く拭き取る
- エアコンフィルターの洗浄や専用消臭剤で臭いの元を除去する
- 車内全体をしっかり乾燥させる
- 最後に車用の消臭スプレーやスチームタイプの消臭剤を使用する
シートの臭いだけを対処しても、車内全体に臭いが残っていれば根本解決にはなりません。内装すべてにアプローチすることが、タバコ臭の除去には欠かせません。
また、重曹は布製シートに有効ですが、本革シートには使用できないため注意が必要です。
本革の場合は専用のクリーナーや消臭剤を使うようにしてください。
6. シートについたペットの臭いを消臭する方法
犬や猫などを車に乗せて移動する場合、シートにペット特有の臭いが残ってしまうことがあります。
ペット臭は査定項目としてしっかり確認されるため、シートに臭いが残っていればマイナス査定の対象になります。
ペットの臭いによる減額を避けたいときは、以下のような方法でしっかり対策をしておきましょう。
- 臭いの原因となるペットの毛やフケを、掃除機などでしっかり取り除く
- シート全体に、ペット専用の消臭スプレーを吹きかけて拭き取る
- エアコン内部にも、スプレーまたはスチームタイプの専用消臭剤を使用する
ペットの臭いをしっかり消すには、シートのこまめな掃除と消臭に加えて、エアコンのケアも欠かせません。
また、臭いをごまかす目的で芳香剤を使用するケースもありますが、芳香剤は消臭ではなく“香りで上書きするだけ”の役割です。
シートに芳香剤の香りが染み付いていてもマイナス査定の対象となるため、ペットの臭い対策では「無臭」に仕上げる意識が重要です。
普段からシートをキレイな状態に保つことが重要

車を手放す予定があるかどうかにかかわらず、快適な乗り心地を保つためには、日ごろからシートを良好な状態に整えておくことが大切です。
シートをきれいに保つためには、以下のポイントを意識した日常的なケアが役立ちます。
- ホコリやゴミを定期的に掃除する
- 換気や消臭スプレーで臭い対策をする
- 紫外線対策で色あせや劣化を防ぐ
- こすれを防止してシートの凹みを抑える
どれだけ外装が整っていても、シートをはじめとする内装が汚れていれば、車全体の印象が悪くなってしまいます。
定期的な清掃と簡単な対策を続けることで、シートの状態を長くきれいに保つことができます。
シートの汚れや破れが気になる車は車一括査定が役立つ

シートに汚れや破れがある車でも、買取価格に大きな差が出ることは珍しくありません。
買取業者ごとに内装の評価基準や減額の傾向が異なるため、1社だけの査定で判断してしまうと、本来よりも安く買い取られてしまう可能性があります。
こうしたケースでは、複数の業者にまとめて査定依頼ができる「車一括査定」を活用するのがおすすめです。
一括で見積もりを受け取れるだけでなく、業者同士の競争によってシートの状態に不安があっても納得のいく価格で売却できる可能性があります。
シートの汚れや破れを理由に売却をあきらめるのではなく、まずは一度「車一括査定」で査定額を比較してみることが大切です。
まとめ|シートの汚れや臭いは対策と工夫で査定への影響を最小限に
車査定ではシートの状態が評価に大きく影響します。
しかし、事前の清掃や適切な消臭、そして売却時の工夫によって、減額を最小限に抑えることは十分に可能です。
ここまでの内容を整理すると、次のような点がとくに重要です。
| 状態 | 減額の目安 |
|---|---|
| 表面のホコリ・ゴミ | 軽度(数千円程度) |
| 汗や飲み物の染み込み | 中度(数千円〜2万円前後) |
| タバコ・ペットの臭い | 重度(3万円〜4万円以上) |
| 本革・ベンチシートの破れ | 最大10万円近い減額になる |
査定を受ける前に、以下の流れで準備を進めると安心です。
掃除機やクロスでホコリを取り、粘着クリーナーで細かなゴミを除去。
セスキ炭酸ソーダや中性洗剤を使って、染み込み汚れを叩き落とす。
タバコやペットの臭いは、シートだけでなくエアコンやマットも含めて消臭。
本革には重曹は使わず、専用クリーナーを使用する。
これらの対策をしても、最終的な買取価格は業者ごとの判断で大きく変わります。
シートの状態に不安があっても、高く評価してくれる業者に出会える可能性は十分にあるため、必ず「車一括査定」で複数社に査定依頼をすることがポイントです。
状態を正直に伝えたうえで見積もりを比較すれば、無理にシートを隠す必要もなく、納得のいく売却につながります。事前対策と業者比較をセットで行うことが、後悔のない売却への最短ルートです。

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