「離婚前に車は売るべき!」財産分与で揉める前に修羅場を回避しろ

話し合う男性と女性
この記事を読めば解決できること
  • 離婚の時に車を売るタイミングを知りたい
  • 車の財産分与について

いろいろな原因で離婚してしまう夫婦はいますが、そこで問題となってしまうのが車についてです。車は財産の1つですから、財産分与の対象となるのです。車は半分に分けることができませんから、財産分与するにもいくつかのやり方があります。

正しい方法で財産分与しないと、それでまた揉めて修羅場になることもあります。そのため離婚する前に車を売却したほうが安心です。ここでは財産分与の方法と離婚前に車を売ったほうがいい理由についてまとめています。

2024年 1025

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目次

「車を売るなら離婚前に」自動車は財産分与の対象

車売却の必要書類をまとめる男性

結婚してから車を購入したという夫婦は少なくありませんが、もしも離婚となったら自動車は財産分与の対象となってしまいます。車に関して何の手続きもせず、話し合いすらせずに離婚してしまうといろいろなトラブルになることも少なくありません。

そのため、もし車を売るという気持ちがあるのであれば、離婚をする前に売るのがおすすめです。離婚後に車を売るとなると以下のような面倒なことも出てきます。

  • 名義変更の手間がかかる
  • 財産分与の手続きが面倒
  • 元配偶者と連絡を取り合わないといけない
財産分与は基本的に半分に分けることになりますが、車を半分にすることはできません。離婚後だと車を売るか、どちらかが乗り続けるか。ローンが残ってる場合などもあり、すべての手続きが難しくなるのです。

結婚前もしくは親から譲り受けた車は財産分与の対象にならない

結婚後に買った車であれば、たとえ一方の給料やボーナスで購入した車だとしても財産分与の対象になります。いくら配偶者の意見を聞かずに自分で買ったものだとしても関係なく、共有の財産という扱いになるからです。

ただ以下のようなケースでは財産分与の対象にはなりません。

  • 結婚前に買った車
  • 親から譲り受けた車

もし親が車の購入代金の半分を出してくれて、残りの半分を夫婦で出したというのであれば、車の売却金額の半分が財産分与の対象となります。

車を財産分与する『3つのパターン』

重要と書かれた文字

離婚後に車を財産分与する場合は、以下の3つのパターンから選ぶことになります。

車を財産分与する『3つのパターン』

【パターン①】車を売却して売却代金を夫婦で分ける

現金とグラフと虫眼鏡

車を財産分与するといっても車本体を2等分するわけにはいきません。そのため車を売却して現金化することで公平に財産分与する方法があります。

ただ車を売却する場合には、所有者となっている人が車の売買を進めていくことになるでしょうが、その際には少なからず経費もかかってきます。そのため厳密に言えば、車を売却するためにかかった経費を差し引いた金額を半分に分けるということになります。

例えば車の買取価格が100万円で、経費として2万円かかったとするならば残りの98万円を半分に分けるので、財産分与は49万円ずつということです。

ONE POINT
離婚後はその車にどちらも乗らないというケースでは、このように車を売却して分けるのが最も簡単な方法です。

【パターン②】売却せずに片方に車両価値の1/2の代償金を渡す

車の絵と現金

乗り慣れた車にこのまま乗り続けたい、新しい車を買う余裕もないというケースもあるでしょう。そんな時には、車は売却せずにそのまま一方が乗り続けることもできます。ただその場合には、車を売却したとして車両価値の1/2の代償金を相手に渡すことで財産分与の形を取れます。

例えば車の価値が100万円だったとした場合、その半分となる50万円を相手に渡すことになります。相手からすれば、車を売ってその半分のお金を受け取るのとほぼ同じ金額を受け取ることになるので問題ありません。

ただ実際に車を売却するわけではないので、車の価値がいくらになるのかによってはトラブルになることもあるでしょう。そうならないためには、相手も納得する買取業者に査定してもらわないといけません。

【パターン③】車の評価額相当の財産を相手に渡す

引っ越しの作業をする男性

離婚した場合財産分与するのは車だけでないケースもあるでしょう。例えば不動産や美術品、家具や家財、預貯金や保険解約返戻金なども財産分与の対象となります。そのため車を売却せずに一方が乗り続け、それに相当する財産を相手に渡すという方法もあります。

例えば車両価値が100万円だった場合、50万円の美術品と50万円の預貯金で合計で同額の100万円の財産分与をするということです。ようするに、すべての財産を均等に分けているという形になるわけです。

ただその場合も車両価値がいくらになるのか、また現金ではないモノの価値の査定が問題となります。いずれにせよ相手が納得する財産分与でなければ成立しないので、話し合いは必要となるでしょう。

《警告》車の財産分与を離婚前にしないと5つの修羅場が…

虫眼鏡を覗く男性

離婚した後に車を財産分与するとなると、いろいろと面倒なこと、トラブルになることもあります。例えば以下のような5つの修羅場があるので、できるだけこういった修羅場にならないように離婚前に車を売却したほうがいいでしょう。

【《警告》車の財産分与を離婚前にしないと5つの修羅場が…

修羅場①普通自動車の売却の手続き&必要書類《離婚前・離婚後で比較》

法律について説明する男性

普通自動車を売却するには以下の書類が必要になります。

ただし離婚すると車検証に記載している住所や名字が変わってしまうこともあります。そんな時には車を売る前に車検証の住所や名字を変更しなければいけません。そうなると、さらに以下のような書類を準備して運輸局で手続きをしないといけなくなります。

  • 戸籍謄本または住民票
  • 離婚後の名字の認印
  • 車庫証明書
  • 手数料納付書

さらに車を売却するのが車検証に記載されている人ではない人、つまり元配偶者の名義になっていれば名義変更をするか、相手に車を売却しなければいけなくなります。そのため必要書類を準備するにも離婚した元配偶者と連絡を取らなければいけなくなるでしょう。

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修羅場②軽自動車の売却の手続き&必要書類《離婚前・離婚後で比較》

机に置かれた書類

軽自動車を売却するには、普通自動車よりも書類は少なくなりますが、それでも以下の書類が必要になります。

ただし離婚すると車検証に記載している住所や名字が変わっている場合もあります。その場合には車検証の情報を変更するため、戸籍謄本や住民票を持って軽自動車検査協会で手続きをしないといけなくなります。

普通自動車よりは準備する書類も少なくなりますが、それでも車検証の情報を変更しない限りは車を売却できないので、実際に車を売却して財産分与するにも時間がかかってしまうでしょう。

ATTENTION
さらに名義人が元配偶者となっている場合には、さらに名義変更しなければいけないのでかなり煩雑になります。

車売却の必要書類は9つ!普通車と軽自動車で異なる手配方法《全まとめ》

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車売却の必要書類をまとめる男性

修羅場③旦那名義、嫁名義で名義人が異なる際の手続き&必要書類

男性と女性の会議

売却しようとした車の名義が元旦那もしくは元嫁名義になっているケースも少なくありません。もし名義が離婚した元配偶者となっている場合には、名義変更しなければいけないので以下のような書類が必要になります。

  • 名義変更申請書
  • 譲渡証明書
  • 旧所有者・新所有者の印鑑証明書
  • 旧所有者または新所有者の委任状
  • 実印
  • 新所有者の車庫証明書
  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書

名義変更せず名義人となっている元配偶者が車売却をすることも可能ですが、いずれにしても元配偶者と連絡を取り合わなければいけなくなります。

離婚した原因によっては元配偶者に会いたくない人もいるでしょうし、必ずしも元配偶者がスムーズに必要書類を準備してくれるとも限りません。

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修羅場④ローン支払いが残っている

自動車の契約を説明する男性

車をローンで購入する人も少なくないでしょう。すでにローンを完済しているのであればいいですが、まだローンが残っている方もいるかもしれません。その場合は車を売却して財産分離しようと思っても、所有権はディーラーやローン会社になっていることがほとんどのため、売ることができません。

車を売却するには、まず車のローンを完済して所有権を解除しなければいけません。ただ車の売却額よりもローンの残債が多い場合は、ローンが残ってしまいますのでその残りのローンについても財産分割する事になります。

またローンが残ったままどちらかが乗り続けるとなった場合も、残りのローンをどう支払っていくかなども話し合わなければいけなくなります。

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タブレットで計算するビジネスマン

修羅場⑤名義人が違うため車を廃車にできない

×をする男性

離婚前に車を売却せず、一方が乗り続けるケースも少なくありません。その際には財産分与として車の価値の半分を元配偶者に渡すことで車を維持することもできます。ただその後、その車を廃車にするとなった時には所有者が元配偶者のままだと廃車にはできないのです。

もちろん車自体は解体することは可能ですが、永久抹消登録をするためには名義人の実印と印鑑証明が必要になってきます。そのため、元配偶者と連絡を取らなければいけなくなるのです。

離婚の原因によっては二度と元配偶者には会いたくないというケースもあるでしょうし、すでに連絡すら取れなくなってしまったというケースもあるでしょう。そうなると簡単に廃車にすらできなくなるので、やはり離婚前に車を売ったほうがいいでしょう。

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車の財産分与で揉めない手段は”離婚前に離婚協議書を作成”

本を開いたビジネスマン

車を財産分与する時には、場合によってはいろいろと揉めてしまうことも少なくありません。そもそも離婚する夫婦はすでにケンカ状態となっているため、ちょっとしたことで揉めてしまうこともあるものです。

そんなトラブルを回避するためには、離婚前に離婚協議書を作成しておくのも1つの方法です。離婚協議書とはお互いの取り決めをしっかりと文書にした契約書のようなものです。

口約束だけでは、言った・言わないの水掛け論になることもありますが、しっかり離婚協議書に記しておけばトラブルは少なくなります。

離婚後に車を売却し財産分与をするとしても、相手がなかなか車を売却しないなんてこともあります。また相手が車の乗り続ける時も、自分が受け取るべき財産やお金をなかなか渡してくれないというトラブルもあるのです。

離婚をした直後は冷静ではないため、財産なんていらないから離婚してほしいなどと言うこともありますが、後から財産分与してほしいなどと言われることもあります。そんな時にも離婚協議書で車をどうするかなど明記しておけば安心です。

離婚で車を少しでも高く売るなら”車一括査定”がおすすめ

車一括査定のメリット

離婚をするといろいろとお金がかかるものですし、生活も大変になる人も少なくありません。そのため財産分与するために車を売る場合にも、少しでも高く売りたいと思うでしょう。そんな時には車一括査定がおすすめです。

車を売るなら離婚前に売ったほうがいいのですが、少しでも高く売ろうと複数の買取業者を交渉していると、どうしても時間がかかってしまうものです。その一方で離婚は早くしたいと思う人もいますから、結局離婚後に車を売ることになってしまうこともあります。

アルファード車一括査定結果

車一括査定であれば、一度に複数の業者に査定を依頼できますし、交渉もしやすいので早くそれでいて高く車を売れます。また車の売却額が高ければ相手もその額に納得してくれて、スムーズに財産分与できるでしょう。

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離婚時の車売却まとめ

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離婚時の車売却の情報をまとめると、以下の通りです。

この記事を読めば解決できること
  • 離婚前に車を売却した方がスムーズに処分できる

この記事を書いた人

「もっと価値を見つける」をテーマに自動車の買取現場に立ち会い数多くの交渉を経験。現在は自動車買取メディアの立ち上げから運営、さらに自ら車売買を行うため古物商を取得(奈良県公安委員会 第641180000388号)。WEBメディアを通じて分かりにくいことを分かりやすく解説し、リユースに関する正しい知識を提供し、適切な判断ができるように情報を発信中。

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