- 車査定でのエアロについて
エアロが付いていると車がスタイリッシュに見えますが、車査定の時にどう影響するのでしょうか。格好良いのでプラス査定になると期待するかもしれません。しかし、確実にプラスになるとも言えないのです。
売ろうとしている車にエアロが付いている事は、プラスとマイナス査定の紙一重の部分と言えるでしょう。どんなエアロがプラス評価になるのでしょうか。減点対象になるのはどんなケースなのかもリサーチしてみました。
車査定で純正エアロの装着は査定額UPの『プラス評価』
車査定で純正エアロの装着は査定額がアップする確率が高いです。特にどのような純正エアロの評価が高いのでしょうか。
- 純正オプションのエアロ
- フルエアロ
- 有名メーカー
社外品のエアロではなく、純正のエアロは査定額がアップしやすいと考えられています。しかし、もともと標準で装備されている純正エアロはプラス査定にはなりません。純正オプションで選ぶことのできるエアロがプラス評価の対象です。
フロントやリヤの部分だけにエアロが付いていても、プラス評価にはなりにくいです。純正エアロがフロントサイド、そしてリヤの全てに装着されていると価格が上がりやすいですよ。有名メーカーのエアロも評価が高いです。
【根拠】エアロ装着の評価基準はJAAIに基づく
エアロ装着を評価するときに何か規準があるのでしょうか。
車査定の際にはJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)という規準が適用されます。この規準にはエアロだけでなく、色々な項目の査定規準が含まれています。
車種 | クラス | 当・1年 | 2・3年 | 4・5年 | 6年~ |
---|---|---|---|---|---|
・乗用車系 | 特・Ⅰ・Ⅱ | 70点(7万円) | 60点(6万円) | 50点(5万円) | 40点(4万円) |
Ⅲ・Ⅳ | 50点(5万円) | 40点(4万円) | 30点(3万円) | 20点(2万円) | |
軽自動車 | 40点(4万円) | 30点(3万円) | 20点(2万円) | 10点(1万円) | |
・キャブワゴン ・バン系 | Ⅰ・Ⅱ | 90点(9万円) | 70点(7万円) | 60点(6万円) | 50点(5万円) |
Ⅲ・Ⅳ | 70点(7万円) | 50点(5万円) | 40点(4万円) | 30点(3万円) | |
軽自動車 | 50点(5万円) | 40点(4万円) | 30点(3万円) | 20点(2万円) |
※表は「中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕」を参考にしています。
JAAIでプラス評価になるのは純正オプションのエアロです。しかもフル装備のエアロが対象となります。社外品のエアロはプラス評価にはならないので気を付けてください。純正の評価はかなり高いですね。
純正オプションのエアロであっても、一部分だけの装着はプラスにはなりません。もし純正オプションのフルエアロを付けているなら、査定額は4万円前後アップします。その程度なのかと思われるかもしれません。
【種類別】査定に影響するエアロパーツ
さらに具体的に査定に影響するエアロパーツについて考えて行きましょう。4つのケースを考えます。
ケース① | 純正エアロが付いている |
ケース② | 社外エアロが付いている |
ケース③ | 一部だけエアロが付いている |
ケース④ | コンディションの悪いエアロが付いている |
それぞれのケースについて説明します。
【純正エアロ】最も評価が高く査定額UP(+)
何度も説明していますが、純正オプションのフルエアロ装備は査定額が高くなります。どうして純正エアロオプションは査定額が高くなるのでしょうか。
- 品が良い
- 信頼性が高い
純正のエアロは一般受けするようなデザインです。そこまで主張が強いわけでもなく、それでいて目立たないわけでもありません。一定の品を保ちながらも、適度に主張してくれるため評価が高いのです。
純正ですから品質も高いです。信頼性が高いエアロなため、査定額もアップしていきます。
【社外エアロ】加減点なしの評価(+-)
社外エアロはフルで装備されていても、プラス査定にはなりにくいです。加減点なしの評価になるのが一般的です。
有名メーカーではなく、品質が悪いエアロの時も減額になるかもしれません。センスの良いデザインで評判の良いメーカーなら、もしかして増額になることもあるでしょう。
【一部のみ装着】減点対象になり評価DOWN(-)
カードサイズ未満 | 10点(-1万円) | |||
部品名 | 修理(塗装含む) | 交換(塗装含む) | ||
小 | 大 | |||
・バンパ ・F・Rスポイラー | 5ナンバー(小型乗用車) | 15点(-1.5万円) | 30点(-3万円) | 50点(-5万円) |
4ナンバー(小型貨物車) | 10点(-1万円) | 20点(-2万円) | 30点(-3万円) | |
サイドスポイラー(サイドシルカバー) | 10点(-1万円) | 20点(-2万円) | 30点(-3万円) |
一部分だけエアロを付けているときには、どんな評価になるのか。
基本的には減点対象になると思ってください。フロントだけにエアロが付いていたり、サイドステップだけが付いていたりする場合です。
なぜ減点になるかというと、他のエアロパーツが事故などで壊れて外れてしまったと疑われてしまうからです。一部分だけエアロが付いていると見た目も良くありません。アンバランスなエクステリアとなってしまうのでマイナスなのです。
【修理・交換必須】減点対象になり評価DOWN(-)
バンパ・スポイラー | 種類 | 修理(小) | 修理(大) | 交換 |
---|---|---|---|---|
・擦り傷 ・錆び | カードサイズ以上 A4サイズ未満 | A4サイズ以上 | ー | |
・凹み ・曲がり ・ふくらみ | ー | ー | カードサイズ以上 | |
・ささくれ | ー | A4サイズ未満 | A4サイズ以上 | |
・亀裂 | ー | カードサイズ未満 | カードサイズ以上 | |
・腐食 ・不要(取外し)穴 | 1cm未満1個 | 1cm未満 2〜3個 | ・1cm未満 4個以上 ・1cm以上 |
エアロは取り外さずに売るのが高価買取のコツ
車査定の時にエアロを付けたままでも良いのでしょうか。それとも一旦取り外しておいた方が良いのか。取り外さずにそのまま売ってしまうのが高価買取のコツです。なぜでしょうか。
- 外す工賃がかかる
- エアロ好きの業者がいる
エアロを外すのは工賃も手間もかかります。上手く外せずに、ボディに傷や凹みを付けてしまうかもしれません。エアロを外した後の塗装の色と他の部分の色が違って、かっこ悪く見えてしまうこともあり得ます。
そのためエアロは、そのまま付けたまま車査定をしてもらってください。車査定をする業者によっては、エアロが付いた車を得意にしているところがあります。改造車を専門に扱っている業者などもあるのです。
社外エアロが付いていてもマイナス査定にならない業者もあるため、安易に取り外さない方が良いでしょう。
車検に通らない改造エアロパーツは減額対象!買取不可も…
車検に通らないような改造エアロパーツは、高い確率で減額対象になります。買取りを拒否されることもあるので注意してください。度を過ぎたエアロパーツは車の価値を下げてしまいます。
業者がエアロパーツを外しても売れると見なしてくれるなら、買取ってくれます。それでもマイナス査定になる事がほとんどです。もし走行距離が多かったり年式が古かったりすると、買取ってくれないことがあります。
エアロ装着で高価買取を目指すなら”車一括査定”がおすすめ
エアロ装着の車は、車一括査定を利用するなら高価買取を実現できるかもしれません。業者によってはエアロが付いている車の売買を得意にしているところがあります。海外では日本のエアロが付いている車が高く売れることがあるのです。
海外マーケットを主戦場としている業者は、エアロが付いている改造車を好んで買ってくれます。車一括査定であれば、いくつもの業者から査定をもらえるので、改造車が得意な業者を見つけやすいでしょう。
車査定でのエアロまとめ
車査定でのエアロについてまとめると、以下の通りです。
- 純正オプションのエアロなら査定アップになることがある
- 特別仕様車などの標準装備のエアロはプラス査定にはならない