中古車を業者に買い取りしてもらおうとする際に、必ず査定が行われます。査定士が車をチェックするときにプラス査定にしてもらうには、どんなコツがあるのでしょうか。プラス査定になりやすいポイントを紹介します。
(クリックすると詳細に飛びます) 車買取でプラス査定となるポイント | |
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項目 | 詳細記事 |
事故歴&修復歴や改造がない | 車買取で修復歴・事故歴ありは査定額がどのくらい下がる?少しの傷でも修復歴? |
車検が残り3ヶ月以上残っている | 車検切れでも車は売れる!高価買取術&売却時の必要書類【全まとめ】 |
外装・内装のキズや凹みがない | 【相場表】車買取のキズ&凹みの減額はいくら?査定額UPでも修理NG! |
エンジンや足回りの状態 | – |
人気ボディカラー(白・黒・シルバー) | 車査定は色の違いで変わる!リセールバリュー抜群のカラーとその理由 |
走行キロ数が標準(1年1万キロが標準) | 車査定に響く走行距離目安は【5万&10万キロ】減額と過走行の基準! |
ABS・サンルーフ・カーナビなどの装備が充実 | 車査定でサンルーフは査定額UP!気になる買取金額とプラス評価の根拠 |
本革シートの有無と状態 | 車査定で本革シートは買取額UPの鉄板オプション…だが状態による! |
アルミホイールの有無 | 車査定は純正ホイールが有利?それとも社外品?意外と知らない事実! |
タイヤの残り溝が1.6mm以上(スリップサイン) | 「車査定でタイヤの影響はほぼナシ」その理由と高価買取のコツ! |
ワンオーナー | ワンオーナー中古車の評価や価値は高い!だが査定額UPは厳しい現実 |
禁煙、子供の有無、腐食等 | 【悲報】車査定でシート汚れや破れ&タバコの穴はマイナス査定評価! |
「ペットは車査定で100%悪影響」臭いや毛で減点にならない3つの神器 | |
必要書類が全部揃っている | 中古車を購入するときは記録簿をチェック!記録簿なしは要注意! |
初めて車を売る人が高価買取を実現するために必要な情報をまとめました。
【前提】査定士はプラス査定を「JAAI基準」で判断する


査定士は車を評価するとき、JAAI基準によって判断します。JAAI基準とは車両状態がそれぞれ異なる中古車を測るために全国で使われている物差しです。
例えばJAAIでは本革シートの評価基準を以下のように設定しています。
クラス\年もの | 当・1年 | 2・3年 | 4・5年 | 6年〜 |
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特・Ⅰ | 110点(11万円) | 70点(7万円) | 40点(4万円) | 30点(3万円) |
Ⅱ・Ⅲ | 90点(9万円) | 50点(5万円) | 30点(3万円) | 20点(2万円) |
Ⅳ・軽 | 40点(4万円) | 30点(3万円) | 20点(2万円) | 10点(1万円) |
表内の点数表記1点でおよそ1,000円の査定になります。クラスとは高級な車種ごとにクラスが区分されています。高級車で新しい本革シートほどプラス査定額が大きくなっています。
このようにJAAIの基準によってプラス査定、マイナス査定を行います。ただし、実際の査定では業者によって評価が異なるため、あくまで目安として参考程度に留めてください。
査定士が見るところcheck!車買取でプラス要因になる『全13ポイント』
これから具体的に査定士がJAAI基準を参考にしながら、どんな点をチェックするのか説明していきます。
【査定額アップ①】事故歴&修復歴や改造がない
査定士が最初に確認するのが以下の項目です。
- 事故歴・修復歴
- 改造の有無
車に事故歴や修復歴があると中古車市場では高く売れません。一回修理した車は不具合が出やすいと判断され、敬遠されるからです。
では、ちょっとした事故や修理をしていた車はどう判断されるのでしょうか。



修復歴あり、もしくは修復歴車(事故車)と定義されるものは骨格・フレーム部位等を交換したり修復したりしたものです。
それ以外の軽い事故であれば事故歴は残らないので安心してください。事故歴や修復歴がなければプラス査定になります。
【査定額アップ②】車検が残り3ヶ月以上残っている
車検が3ヶ月以上残っている車はプラス査定になります。中古車市場では車検の残り期間が長ければ長いほど人気があります。買ってもしばらくは車検がないと、購入後の経済的な負担が軽いからです。
3ヶ月を切った車はマイナス査定です。このことを知っておくと車を売るタイミングを判断しやすくなります。売ろうか迷っているなら、車検が残り3ヶ月を切る前に査定をしてもらってください。


【査定額アップ③】外装・内装のキズや凹みがない
外装や内装のコンディションも査定士は細かくチェックします。特にどのあたりを確認していくのでしょうか。
- ボディの傷
- シートの汚れ
中古車市場ではボディに傷があるかどうかがシビアにチェックされます。そのため査定士は買い取る車のボディに傷があるかを細かく見ます。もし無傷なら4万円程度はプラス査定になります。
ほんの小さな傷で、業者の方ですぐに直せそうならマイナス査定にはなりません。使用をしている際に付いてしまった小さな傷はマイナス査定の対象にはならないので安心してください。続いてシートの汚れもしっかり見られます。
シートにタバコの焦げ後やコーヒーのシミなどが付いていると、マイナス査定になります。できるだけ前もってシートの掃除をしておいてください。


【査定額アップ④】エンジンや足回りの状態
エンジンや足回りの状態も査定に影響します。走行距離が少なくてもエンジンの調子が良くないなら、マイナス査定になります。例えば、アイドリングが安定していないと査定に響いてきます。
普段からオイル交換をまめにするなどしてエンジンをメンテナンスしましょう。サスペンションから音がしたり、ダンパーがへたっていたりするとマイナス査定になります。
しかし、よほど荒い乗り方をしていなければ足回りに不具合が出ることはないでしょう。
【査定額アップ⑤】人気ボディカラー(白・黒・シルバー)
売りたい車が人気のボディカラーだと、プラス査定になることがあります。
- 白
- 黒
- シルバー
一般的な色が人気です。悪目立ちする色や、あまり見慣れない色は中古車市場では敬遠されます。好みが大きく分かれるので、派手な色は売りにくいのです。反対に一般的な色だと売れる確率が上がります。
上記で取り上げた色の中でも、黒は高く売れる可能性があります。黒は高級感があり老若男女問わず人気だからです。もし白色でパール加工がされているなら、プラス査定になることがあります。


【査定額アップ⑥】走行キロ数が標準(1年1万キロが標準)
どれくらい走行している車かどうかによって、最終的な査定額は変わってきます。一般的には所有年数と走行距離が標準かどうかチェックされます。1年1万キロが標準として定められています。
5年所有している車なら5万キロが標準です。もし5万キロ以上ならマイナス査定となり、5万キロ以下ならプラス査定になります。
しかし、10万キロを超えている車は過走行車と見なされ、自動的にマイナス査定となりますよ。


【査定額アップ⑦】ABS・サンルーフ・カーナビなどの装備が充実
人気のオプションや装備が付いていると査定額がアップすることがあります。どんな装備が人気でしょうか。
- ABS
- サンルーフ
- カーナビ
ABSなどの安全装置はプラス査定になりやすいです。最近は自動ブレーキなどの色々な安全装置が出てきています。前車追従型クルーズコントロールや、先行車発進お知らせ機能が付いているなら評価は高くなります。
安全運転支援システムはオプション価格が高くなりがちですが、査定の時に同じ価格くらいのプラス査定になります。
なぜならサンルーフは車の製造過程で着けなければいけない装備で、後付けできないからです。後付けできない装備は希少価値があります。
カーナビは純正品でなくてもプラスになりやすいです。よほど古い製品でなければ多少買取金額はアップします。


【査定額アップ⑧】本革シートの有無と状態
本革シートの車は人気があります。なぜ本革シートの車は中古車市場で売りやすいのでしょうか。
- 高級感がある
- 後付けできない
本革シートは高級感があって所有欲を満たしてくれます。しかも、後付けできないメーカーオプションです。覚えておきたいのは、古い本革シートはそこまでプラス査定にならないことです。
6年前後の車だと1万円くらいのプラスです。反対に6年以内なら、5万円から10万円程度のプラスになります。


【査定額アップ⑨】アルミホイールの有無
アルミホイールがあるとプラス査定になることがあります。鉄のホイールに比べて、アルミホイールは軽くて車の走行能力を向上させるからです。車重が軽くなる分、燃費にも有利だと考えられています。
見た目もスタイリッシュなので若者に人気があります。タイヤ4本すべてに装着されているケースに限ってプラス査定になります。一本でも欠けていると査定アップの対象にはなりません。


【査定額アップ⑩】タイヤの残り溝が1.6mm以上(スリップサイン)
タイヤの残り溝が1.6mm以上かどうかも査定の大切なポイントです。スリップサインが出ている使い込んだタイヤはマイナス査定になります。古いタイヤが付いていると中古車市場で売る際に、付け替えないといけないからです。
装着されているタイヤの溝が4mmから5mmほど残っているなら、数千円のプラス査定になります。人気ブランドのタイヤが装着されていると査定額がアップすることもあります。


【査定額アップ⑪】ワンオーナー
中古車市場で高評価になるのがワンオーナーであるかどうかです。ワンオーナーというのは車を新車で買ったときから名義人が変わっていないことです。車の所有者が1人だけだと、管理がきちんとされていて安心と見なされるのです。
逆にコロコロ車のオーナーが変わると、メンテナンスなどがキチンとされていないのではないかと疑われて敬遠されます。買取の際にプラス査定にしたいなら新車をワンオーナーで乗り続ける方が有利です。


【査定額アップ⑫】禁煙、子供の有無、腐食等
プラス査定にするために覚えておいた方が良い、別のポイントをまとめておきましょう。
- 禁煙車
- 子供の有無
- 腐食
喫煙車よりも禁煙車の方が売りやすいのでプラス査定になりやすいです。子供を乗せていた車は車内が汚れている傾向があります。小さな子供を乗せていない車なら、そのことを査定士にアピールしてください。
【査定額アップ⑬】必要書類が全部揃っている
必要書類が揃っていることもプラス査定にしてもらうために大切なポイントです。どんな書類を揃えておくべきでしょうか。
- 定期点検整備記録簿
- 取扱説明書
定期点検整備記録簿は、車のメンテナンス状況や履歴が書かれている書類です。車の所有者や車体番号だけでなく、点検整備の日時や検査責任者の名前などが細かく記録されています。
検査をしたときの走行距離も書かれています。この一冊があれば車の状態が分かるので、中古車市場では信頼できる車と見なされるのです。
取扱説明書は次に乗る所有者にとって必要な書類です。車の使い方や装備の説明が書かれているため、新しいオーナーにはあると助かる書類です。


高額買取を狙うなら!複数の買取店を競合させる”車一括査定”を推奨


ここまでプラス査定になるポイントを見てきましたが、まず大事なのは「どこで売るか」ということです。
売り先の選び方によって、5万円、10万円という単位で査定結果は大きく違ってきます。
一括査定というサービスをご存じでしょうか。
ネットの申し込みで、複数の買取業者に査定依頼をすることができます。一括査定なら、最高額をつけた買取店を知ることができるので、とても便利なサービスです。
また、複数の買取店に査定させるということは、他社と競争させるということでもあります。自分の店で売却してもらおうと、他店よりも高値を提示します。
そのように競合させることで、査定額は吊り上がっていくような仕組みになっているのが大きな特徴です。
一括査定サービスは無料で使えるので、ぜひ申し込んでみてください。
車買取でプラス査定になる13のポイントまとめ
車買取でプラス査定になるポイントをまとめると、以下の通りです。
- どんな車でも高く売るためのコツは車一括査定の利用
- 一般的な買取業者で値がつかない場合には廃車・事故車の買取専門業者がおすすめ