- 修復歴の意味を知りたい
- 修復歴ありの車がどれくらい査定に影響するか気になる
- 修復歴を隠した場合に起こり得ること
中古車店で販売されている車を見ていると、修復歴なしと表記されている車があるはずです。
修復歴というのは、事故を起こして修理したことがある車だと思うかもしれません。しかし実際には中古車買取業界で使われる修復歴は意味が違います。
そのため修復歴の意味を勘違いしたままだと、買取をしてもらうとしても思わぬトラブルになりかねません。そこで修復歴と中古車買取について調べてみました。
(クリックすると詳細に飛びます) 車買取でプラス査定となるポイント | |
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表内の内容をまとめた解説は『車買取でプラス査定になる【全13ポイント】査定士が見るのはココだ!』をご覧ください。
「修復歴あり」とはどんな車か?
中古車販売されている車の中には修復歴ありなどという表記があります。一般的には「修復歴あり」あるいは「修復歴車」といった表記です。
修復歴あり:骨格やフレーム部位などを交換・修復
日本自動車査定協会によれば、修復歴あり、もしくは修復歴車(事故車)と定義されるものは骨格・フレーム部位等を交換したり修復したりしたものです。
次の箇所を損傷し、修復した場合を修復歴車と呼びます。


ボンネットタイプ | |
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1.フレーム(サイドメンバー) 2. クロスメンバー 3.インサイドパネル 4.ピラー 5.ダッシュパネル 6. ルーフパネル 7.フロア 8.トランクフロア | 1から8の骨格部位に損傷があるもの又は修復されているものは修復歴となります。但し、ネジ止め部位(部分)は骨格にはなりません。 |
これらの部位というのは、車にとっては骨格にあたるものです。そのため修復できたとしても、後に何らかの影響が出るかもしれません。
そのため点検記録簿にも情報が記載されます。修復されていたとしても、リスクが高いのが特徴です。
車の修復歴の調べ方「点検記録簿」をチェック
中古車を購入する時に必ず確認したいのが点検記録簿です。
点検記録簿には次のような内容が記載されています。
- 12ヶ月点検
- 24ヶ月点検
- 修復歴の修理歴
いつどこでどのような修理や点検をしたのかが記載されているものなので、先ずは点検記録簿を見せて欲しいと業者にお願いしてください。
ただ点検記録簿がない車もあるので、そうした車はよほどの理由がない限りは避けたほうがいいでしょう。
修復歴のある車は買取査定でどのくらい下がる?
中古車買取で注意したいのは、修復歴があるかどうかです。修復歴がある車はどうしてもリスクが高くなってしまいます。
そのため中古車市場でも敬遠される傾向にあるのです。結果として修復歴があると買取額にも大きな影響が出ます。
ではどの程度下がるのかですが、およそ3割程度は下がると考えてください。また高級車になればなるほど、減額の度合いは大きくなっていきます。
- 車種のランクで減額度合いが違う
- 修復した部位によっても減額の度合いが違う
一概にどの程度の減額になるのかは難しいところです。ただ3割程度は違ってくると思っておくといいでしょう。
査定基準となるJAAIの「傷や凹み」の査定額
中古車買取の時に必ず行われるのが査定です。査定について基準を作っているのがJAAIという団体になります。
この団体が査定士の資格発行なども行なっているため、キズや凹みにおける査定額の影響も確認できるのです。
【車両状態①】浅い傷の車は査定額に影響しない
キズや凹みといったも様々です。そこで査定の時には、どの程度の深いキズなのかで判断しています。多少擦ったような感じの浅いキズだと、査定においてほとんど減額はありません。
車を走らせていると石が跳ねたりした、細かいキズがついてしまうものです。これは仕方のないことなので、査定士としても減額にしないことがほとんどでしょう。
ただキズの数が多い、目立つ場所にあるなどのケースでは減額があるかもしれません。
【車両状態②】再塗装だけの浅い傷は減額少なめ
次の段階としてはボディそのものにキズがなく、塗装が剥げているようなケースを考えてみましょう。
1cm未満 | ほぼ査定額に影響はない |
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1cm以上で9cm未満(最大カードサイズ) | 1万円~3万円程度の減額 |
9cm以上で30cm未満(最大A4サイズ) | 1万円~5万円程度の減額 |
30cm以上(A4サイズを超えたもの) | 1万円~8万円程度の減額 |
キズの大きさや場所などによって査定額への影響は違ってきます。
【車両状態③】板金と再塗装が必要な傷は減額が大きめ
車体についたキズでも板金や再塗装が必要になる、深いものだと買取査定にも大きく影響します。
9cm以上で30cm程度(最大A4サイズ) | 1万5000円~5万円程度の減額 |
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30cm以上(A4サイズを超えたもの) | 2万円~10万円程度の減額 |
パネル面積の半分以上 | 7万円~20万円程度 |
以上が大きな目安となっています。
一般的な整備士では修理が難しくなり、専門の工場にて修理をする必要がでてくるため、買取査定の減額が大きくなるのです。
修復歴はばれなかったら?修復歴なしと嘘はNG
ここまで見てきたように車に修復歴があると、買取査定では大きく減額されてしまいます。では修復歴を隠すことで、高く売れるのではと考える人もいます。
しかし修復歴を隠すのはやめてください。その理由については以下で見ていきましょう。
修復歴を隠して売るのは「告知義務違反」
修復歴のある車というのは、リスクが高くなるため中古車買取で大きく減額されてしまうのです。そのリスクを敢えて買取業者に伝えないというのは、告知義務違反となってしまいます。
正しい情報を伝えなかったことが売主側に責任があるという考え方になります。そのため修復歴があることを隠すのは、絶対にさけてください。
修復歴の嘘は損害賠償の請求になる可能性も
査定の時には必ず修復歴がありますかと聞かれるので、その時にわざと伝えないのなら瑕疵担保責任が問われます。
査定額の減額だけなら良いのですが、損害賠償の請求がされることもありますし、最悪は警察に詐欺として訴えられるかもしれません。
これだけのリスクがあるため、査定額が減るからと嘘をついてしまうと結局は損をする形になります。契約後に二重査定はしないという業者もありますが、その場合でも嘘の申告があった場合は、話が別だと考えて良いでしょう。
修復歴ありの車を高く売却するなら中古車買取店がおすすめ
修復歴や事故車というのは、一般的な中古車市場では敬遠されがちです。そのため売るとしても、買取額0円になることもあります。そうした時に利用したいのが中古車買取です。
ディーラー下取りだと避けられがち
新車に乗り換える時にはディーラーの下取りを使う人も多いです。下取りではたいていの車を引き取ってくれます。しかし修復歴車については避けられがちだと考えてください。
修復歴車の場合はどうしてもリスクが高くなるので、敬遠されてしまいます。無理に引取をお願いした場合、廃車費用が発生する場合もあります。
廃車買取専門業者で0円以上の買取可能
修復歴が点検記録簿に記載される事故だともう修理はしないという選択も1つの方法でしょう。修理にかかる費用が高額になるので新しく買い替えるというケースです。
この場合、廃棄が問題になります。
廃車予定の車を専門的に買取している廃車買取業者もあります。
おすすめの廃車買取業者は「廃車・事故車買取おすすめ業者ランキング!口コミ評判をプロが比較調査」をご覧ください。
高値で売るなら「車一括査定」で決まり


修復歴のある車でも、できるだけ高値で売りたいという人もいるでしょう。そうした時におすすめしたいのが、車一括査定の利用です。
- 複数の業者に対して一括して見積もりを依頼できる
- 無料で利用できるサービスである
- 24時間365日対応している
結局のところ業者に査定の見積もりをもらわないと、どの程度で買取されるかはわかりません。そこで車一括査定を利用すると、効率よく見積もりを集められるのが魅力です。
車買取の修復歴まとめ
修復歴についての情報をまとめると、以下のとおりです。
- 修復歴車とは骨格・フレーム部位等を交換したり修復したりした車のこと
- 修復歴があると大きなマイナス査定の可能性あり
- 売却時に修復歴を隠すのは告知義務違反となる